Algorand寄稿
アルゴランドのエコシステムに初めてのDeFiであるYieldlyが21年6月に登場して以来、続々と新たなDeFiが登場しつつあります。
また国家インフラへのアルゴランド導入、様々なNFTマーケットプレイスの登場や不動産のトークン化、ファンドの設立、アクセラレータ・プログラムの開始など、世界中で動きが活発化してきています。そんな中から日本にも関連の有りそうなニュースをピックアップしてご紹介します。
DEX(分散型取引所)、流動性プール等、DeFi関連アップデート
アルゴランド・エコシステムにDeFiが続々と誕生しています。6月に最初に登場したYieldlyは「損失なし宝くじ」や「ステーキング」などですでにTVL9,000万ドルを達成、テストネット上では板取引モデルの分散型取引所Algodexなど複数のDexが稼働を開始しており、また他のチェーンの資産をアルゴランド上にラップ化してブリッジするAlgomintや分散型融資市場AlgoFiもローンチ間近です。
さらに不動産を50ドルから購入し毎日家賃収入が得られる不動産トークン化プラットフォームLofty AIでは、各プロパティ売り出し後数分で完売状態が続いています。
アルゴランドの高速かつほぼ無料のプラットフォーム上でこれらのDeFiが展開されることで、高いガス代やネットワークの混雑に悩まされることなく、誰もがDeFiを活用できるようになります。
詳細:Yieldlyが更新した2021/22年のロードマップは、アルゴランドでのクロスチェーン流動性の新時代を示唆
詳細:Algodex(アルゴデックス)、アルゴランドとのパートナーシップ発表
詳細:Y Combinatorに支援されたLofty AI、アルゴランド上でAI認証された不動産のトークン化流動性マーケットプレイスを立ち上げ
エルサルバドル政府が国家インフラにアルゴランドを選択
6月初めにエルサルバドル議会がビットコインを法定通貨化する法案を可決して以来、世界から大きな注目を集める同国ですが、今回、国家インフラ構築にブロックチェーンを導入するため、そのプラットフォームとしてアルゴランドを選択し、開発パートナーとしてラテン・アメリカですでに数多くの実績のあるKoibanxと協力協定を締結しました。
アルゴランドでは国家レベルのプロジェクトとしてすでにマーシャル諸島の国家通貨SOVや、コロンビアのワクチン・パスポート「VitalPass」発行など多くのプロジェクトが展開されており、技術力もさることながら、国家レベルでの事業開発力も評価されている証明になります。
詳細:エルサルバドル、政府のブロックチェーン・インフラをアルゴランドで開発するため、Koibanxと協力協定を締結
詳細:COVID-19ワクチン接種を追跡する初のブロックチェーン・ベースのシステム「VitalPass」がコロンビアで提供開始、ラテン・アメリカの国々に拡大予定
教育コンテンツやレポートなどのコンテンツも
アルゴランドでは公式サイトなどでブロックチェーンの基本やNFT、ステーブルコインなど解説記事も定期的に配信していますが、今回、日本のオンライン学習サービス「POL」との提携により、アルゴランドの基本について学べるカリキュラムの配信が開始されました。
またグローバルでは、アルゴランド及びアルゴランド財団の委託によりThe Block Researchが作成したレイヤー1プラットフォームの比較レポートも公開されました。Algorand、Avalanche、Binance Smart Chain、Cosmos、Ethereum/Ethereum 2.0、Polkadot、Solanaの7つのプラットフォームを比較しています。
一つのプラットフォームが生き残るのではなく、複数が競争しながら共存してくことが想定されている中、比較のフレームワークが示されたことで業界の未来も見えやすくなります。今後も教育コンテンツの作成・配信には注力していきます。
詳細:オンライン学習サービス「PoL(ポル)」にアルゴランドについて学べるカリキュラムが登場
詳細:レイヤー1プラットフォーム:比較のためのフレームワーク
その他、日本コミュニティーでは特製日の丸Tシャツの作成、JPYCによる日本円ハッカソンへの協賛など、日本公式テレグラムを中心に活発に活動しています。
また財団助成金も毎月世界中の複数のプロジェクトに提供されており、エコシステムの拡大もスピードアップ中。9月は第4四半期から開始されるガバナンス分散化に向けた様々なコンテンツを配信予定です。
最新情報は日本語サイトをご参照ください。同サイトからニュースレター「週刊アルゴランド・ジャパン」も購読可能です。