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ビットコインよりもイーサリアムに強気、英大手銀スタンダード・チャータード

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアムの価格予想

英大手スタンダード・チャータード銀行は7日、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の価格が長期的に、2万6,000ドル(約286万円)から3万5,000ドル(約386万円)の範囲まで上昇するとの見方を示した。

本記事執筆時点でイーサリアムの価格は3,450ドル(約38万円)付近を推移しているため、同行の価格予想は現在の最大10倍に相当する。時価総額でイーサリアムはビットコイン(BTC)に追いつくとの見方も示しているが、ビットコインの価格が17万5,000ドル(約1,930万円)と現在の約3.7倍になることが、イーサリアムが予想した価格に達する条件の1つとした。

公式サイトによると、スタンダードチャータード銀行は、ロンドン証券取引所や香港証券取引所、インド国立証券取引所などに上場する国際的な金融グループ企業。アジアやアフリカ、中東地域を含む59の国・地域で事業を展開している。これまでも仮想通貨やブロックチェーンに高い関心を示してきた大手銀行だ。

関連:スタンダードチャータード銀、仮想通貨の保管・管理サービスをアイルランドで展開へ=報道

同行が今回公開したのは初の「イーサリアム投資ガイド」。その中で、上述した価格予想を含め、イーサリアムについて解説している。ビットコインの価格予想は、上述した17万5,000ドルが予想範囲の最大価格だとした。

両銘柄の特徴について、ビットコインは通貨のようだが、イーサリアムは貸付や保険、取引などのサービスを提供する金融市場のようなものだと説明。両銘柄には共通点もあるが、基本的な違いはユースケースだと指摘している。

主にビットコインは、価値の保存手段やインフレヘッジ、決済に使われるのに対し、イーサリアムはdApps(分散型アプリ)等で世界的に利用されるインフラだと説明。ビットコインと比較すると、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)などユースケースを広げている強みがあるとした。

関連:非代替性トークンNFTとは|主な特徴と将来性を解説

リスクも指摘

スタンダードチャータード銀行は、ビットコインの価格は現在よりも最大で約3.7倍、イーサリアムは最大で約10倍とし、イーサリアムにより強気な見方を示しているが、この予想は、現在のイーサリアムの価格と比較すると高すぎるように見えるかもしれないと自ら説明している。

その上で、現在のイーサリアムの価格が低く見えるのは、以下の2点が反映されているからだと指摘。言い換えれば、イーサリアムの方がリターンは大きいかもしれないが、リスクもビットコインより大きいとした。

  • ビットコインと比較すると仕組み等が複雑
  • 今後の開発に対する不透明感

イーサリアムは現在、ETH2.0への移行を進めている。コンセンサスアルゴリズムをPoW(プルーフオブワーク)からPoS(プルーフオブステーク)に変更することなどを含む大型アップグレードだ。スタンダードチャータード銀行もこのアップグレードが成功すれば、機能やスケーラビリティが強化され、地球環境にも優しくなるとしている。

その一方で、大型アップグレードには時間がかかっているとも指摘。ETH2.0の複雑さと合わせ、スケージュールが投資家やユーザーの失望につながることで、他のライバルにプラットフォームのシェアが奪われる可能性もあると述べた。

PoSとは

保有(ステーク)する仮想通貨の割合に応じて、ブロックを新たに承認・生成する権利が得られるコンセンサスアルゴリズムのこと。PoWと違い、大量の電力消費が伴わないことが特徴の1つとされる。

▶️仮想通貨用語集

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