Zaif、第一種金融商品取引業の登録廃止へ
国内暗号資産(仮想通貨)取引所Zaif Exchangeは9日、第一種金融商品取引業の登録を廃止を発表した。サービスの終了を予定するレバレッジ取引サービス「AirFX」に関連したアナウンスだ。
日本の仮想通貨デリバティブ取引については、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の自主規制規則に基づいて仮想通貨の証拠金取引が行われてきたが、20年5月の改正金商法の施工により、新たな規制が適用された。
国内取引所では、コインチェックやGMOコイン、楽天ウォレット、DMMビットコイン、TaoTao、ビットポイントジャパンなどが第一種金融商品取引業への登録を完了しているが、Zaifのほか、bitFlyerやLiquid by QUOINEが登録完了していない状況にある。
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ザイフは無期限レバレッジ取引としてAirFXを提供してきたが、第一種金融商品取引業への登録猶予期間が迫る中で、新たな方針を示したことになる。
具体的な今後の対応については、新規注文受付の停止および未約定注文の強制キャンセルや既存建玉の取引を順次終了し、9月30日にサービスを終了する予定だったが、清算業務に伴いサービス終了日を従来の9月30日(木)より10月11日(月)に変更する。
第一種金融商品取引業とは
金融商品取引法(金商法)の定める投資性のある金融商品を取り扱う業務のこと。有価証券の売買や店頭デリバティブ取引など、証券会社が手がける有価証券管理業務を指す。
▶️仮想通貨用語集
9月27日15時以降のAirFXにおける既存建玉については、7日(月)の清算値によって全ての建玉を強制決済する方針。また、AirFX上の預託資産は振替入金により顧客に返還される。
なお、金商法の適用範囲ではない仮想通貨の現物取り扱いサービスなどZaifの様々なサービスは引き続き提供される予定だ。
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