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エルサルバドル最大手銀行、ビットコイン決済を受付開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

様々なサービスでビットコインを受け付け

エルサルバドルの最大手銀行Bancoagrícolaは9日、暗号資産(仮想通貨)決済企業Flexaと提携して、一連のサービスの支払いをビットコイン(BTC)で受け付けることを発表した。

Bancoagrícolaは、7日に施行された同国の「ビットコイン法」に準拠して、ローン、クレジットカード、加盟店の商品やサービスに対する決済など、そのネットワーク全体でビットコインを受け入れる。

消費者は、エルサルバドルが立ち上げたビットコインウォレットアプリChivoやFlexaなどのライトニングネットワークに対応したウォレットを利用して、米ドル建てローンやクレジットカード決済が可能。追加料金やスプレッドは発生しないという。

加盟店の一部も、Bancoagrícolaの安全なネットワークで、Flexaを利用したビットコイン決済を顧客に提供できる。エンドユーザーの手数料は無料だ。さらに、今年末までには、すべての加盟店のPOS端末に、ビットコイン決済が導入される計画だ。

ライトニングネットワークとは

ビットコインのトランザクション処理能力を解消するため、レイヤー2を利用したオフチェーン技術のこと。ライトニングネットワークを導入すれば、混雑しがちなブロックチェーンの外で取引を行うことができ、取引の高速化や手数料削減につながる。取引の高速化や手数料削減が実現すれば、少額決済が行えるようになるため、それによって新しい商品やサービスが生み出されることも期待されている。

▶️仮想通貨用語集

BancoagrícolaのCOO(最高執行責任者)であるCarlos Mauricio Novoa氏は、次のようにコメントした。

エルサルバドルの金融機関として初めて、一連の金融サービス全体で顧客がビットコインを使えるようにして、金融包摂を促進できることを嬉しく思う。

Bancoagrícolaと提携するFlexaは、ビットコイン法施行にともなって、ライトニングネットワークによる決済を広く提供し始めたところだ。今後数週間で、すべてのFlexa加盟店は、法的準拠した安全なプラットフォームでビットコイン決済を導入できるようになるという。

関連:エルサルバドルのビットコイン導入、協力企業が判明

送金手数料の抑制なるか

エルサルバドルがビットコインを法定通貨として採用したことの背景の一つは、同国の人々が収入源として海外送金を多く受けとっていることもある。米バンク・オブ・アメリカ(BofA)によれば、こうした送金額は、エルサルバドル国内総生産(GDP)の24%に達しているという。

ナジブ・ブケレ大統領は、ビットコイン採用により、エルサルバドル国民は、海外からの送金を受け取る際の手数料を数百万ドル節約できると述べている。

8月に、中米経済統合銀行(CABEI)のDante Mossi専務理事は、他の中米諸国は「エルサルバドルが成功するかどうか、例えば送金コストが大幅に下がるかどうか注目している」と語った。採用のメリットが明らかになった場合には、他の国もビットコイン導入を検討する可能性があると見解を示している。

中米諸国は、銀行口座やクレジットカードを持っていない人々や、米国に住む親族からの仕送りに頼っている人が多い地域であり、Mossi専務理事はエルサルバドルの他にグアテマラ、ホンジュラスも送金コストの面で課題を抱えていると示唆した。

中米経済統合銀行がエルサルバドルを支援

中米経済統合銀行(CABEI)は、ホンジュラスに本拠を置き、地域の多国間開発を行う金融機関。同銀行は、エルサルバドルが仮想通貨を導入するための支援も行っている。世界銀行が「環境面や透明性の欠陥」を理由として、エルサルバドルの支援を断る中、CABEIからの支援は重要だ。

CABEIは、特にビットコインを導入するための法的枠組みの設計や、国際的なマネーロンダリング防止策の遵守についてエルサルバドルに力を貸しているとされる。

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