はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨保有に対する銀行の厳格な資本要件に反対する理由、GFMAが声明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

GFMAがバーゼル委員会に反論

国際金融市場協会(GFMA)は21日、バーゼル銀行監督委員会(通称:バーゼル委員会)が6月に提案した暗号資産(仮想通貨)に関する厳格な資本規制ルールに反対意見を表明した。分散型台帳技術を様々な経済活動で有効活用していくために、規制案を修正するように求めている。

GFMAは、JPモルガンチェースやドイツ銀行なども参加する国際的な金融業界の団体で、政策提言に関する活動も行っている。

バーゼル委員会は6月、銀行が仮想通貨を保有するにあたって必要な資本量を規定するルールを提案。ビットコイン(BTC)などの仮想通貨を保有する場合、1,250%と高い比率のリスク・ウェートを設定していた。

委員会は直接法的な権限を有しているわけではないが、各国の中央銀行総裁などに国際基準を提言できる。

関連銀行の仮想通貨保有に厳しい規制案 バーゼル委員会

バーゼル銀行監督委員会とは

主要10カ国(G10)中央銀行総裁会議により創設された国際的な金融ルール策定機関。日本、米国、EUなど様々な国と地域の金融当局から成り、スイスのバーゼルに事務局を置いている。

▶️仮想通貨用語集

銀行が仮想通貨セクターに参加する意義

GFMAのKenneth E. Bentsen Jr CEOは、次のように声明を発表した。

バーゼル委員会の提案は、銀行が仮想通貨分野に関与することを経済的な面から実質不可能にするものだ。私たちは、分散型台帳技術とブロックチェーンが金融システムの効率化を促進し、顧客のために役立つと信じている。

そして、こうした恩恵を、規制されていないセクターではなく、透明性のある銀行業界を通じて提供することに価値があると考えている。

仮想通貨には規制が必要だが、提案されたものよりもバランスのとれたものにすることが求められる。そのために、バーゼル委員会は提案を修正し、既存のフレームワークを採用すべきだ。

規制された銀行業界が仮想通貨に参与することで、透明性をもたらすことが可能であり、規制枠組みはすでに存在しているものを活用すべきだと指摘した格好だ。

GFMAのAllison Parent理事も、次のように述べた。

新しい技術はこれまでも登場し、これからも出てくるだろうが、そのたびに新しいリスク枠組みが必要になるわけではない。仮想通貨のリスクは、従来型資産と同様に、既存のルールを用いて評価・管理することができる。

銀行が仮想通貨セクターに関与することは、一般市民や規制当局にとっても有益だ。なぜなら、銀行には継続的にリスクを特定し、管理してきた長い歴史があるからだ。

ウォールストリートジャーナルによると、GFMAは20日、バーゼル委員会に本件に関する書簡も提出。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など広く取引されている仮想通貨は、委員会の提示するような高いリスク・ウェートを必要としないと訴えている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/04 木曜日
16:49
MUFGグループ、トークン化MMFの商品化へ Progmatと協業開始
2026年に機関投資家向け提供を目指す 三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行の3社は4日、Progmat(プログマ)との協業を…
16:49
FRB利下げと流動性回復、2026年の仮想通貨市場の追い風か=Delphi Digitalレポート
仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalは、FRBの利下げ継続とQT終了、TGA取り崩し、RRP枯渇により、2026年に仮想通貨市場にとって追い風となる流動性環境が生まれると分析。ビットコインやイーサリアムなどデジタル資産に有利との見方を示した。
15:09
ランボルギーニとレジャー、限定ウォレット発表 「いつランボ買える」ミームに呼応
仮想通貨ハードウェアウォレット大手レジャーとイタリア高級車ランボルギーニが提携し、限定版「Ledger Stax」を2026年初頭に発売。フェラーリやポルシェなど高級ブランドのWeb3参入が加速する中、24万人超の仮想通貨ミリオネア増加が背景に。
13:25
米コネチカット州がロビンフッドなど3社に停止命令、無免許でスポーツ賭博提供と主張
コネチカット州消費者保護局がロビンフッド、クリプトドットコム、カルシに無免許オンライン賭博運営の停止命令を発行した。3社は州法に違反してスポーツ賭博を提供しており、利用者の資金や情報にリスクをもたらしているという。
12:26
チャールズ・シュワブ、2026年前半に仮想通貨取引開始へ 既存取引所に手数料圧力か
米大手証券チャールズ・シュワブが2026年前半にビットコインとイーサリアムのスポット取引を開始。低手数料戦略で既存取引所に圧力か。バンガードやバンク・オブ・アメリカも参入し、ウォール街で仮想通貨の主流化が加速。
11:15
メタマスク、最大1万ドルの損失を補償する「トランザクション・シールド」開始 
仮想通貨ウォレット「メタマスク」が有料補償サービス「トランザクション・シールド」を開始。対象となる取引について月額9.99ドルで最大1万ドルの損失を補償する。
11:02
NTT Digital、仮想通貨ソラナのバリデータを運用開始
NTTドコモグループのNTT DigitalがSolanaバリデータ運用を開始。Dawn Labsが技術支援を担う。国内ではモブキャストHDもソラナ財団認定を取得するなど、企業参入が加速している。
10:45
三井物産デジタルAM、デジタル証券ファンドを早期償還
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券ファンド「日本橋・人形町」を早期償還し、当初予想3.0%を上回る年5.0%の利回りを達成。累計利益分配金は25億円を突破した。
10:30
「バイナンス・ジュニア」、キッズ向け仮想通貨口座導入 安全性に関する議論も
バイナンスが6~17歳向けの仮想通貨プログラム「バイナンス・ジュニア」を開始した。親の監督下でシンプルアーンによる資産運用などが可能となる。
10:26
イーサリアム保有企業購入量、ピークから80%急減 ビットワイズが指摘
ビットワイズの報告によると、イーサリアム保有企業の11月購入量は8月比81%減の37万ETHに急減。一方、ビットマイン社は12月に1.5億ドル相当を追加購入し、フサカアップグレードへの期待を示した。
10:00
スターテイルとソニーのソニューム、ステーブルコイン「USDSC」をローンチ
スターテイルは3日にソニーグループと共同で開発・運営するブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」において、米ドルステーブルコイン「Startale USD(USDSC)」と報酬システム「STAR Points」をローンチしたことを発表した。
09:45
ビットコインが1万ドル反発、イーサリアム「フサカアップデート」好感で10万ドル視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは反発の勢いを強めている。ETHの「フサカ・アップデート」を好材料とし、2日に付けた8万3,000ドル台から1万ドルの上昇を見せた。
08:55
米SECが仮想通貨含む高レバレッジETFを阻止、3倍・5倍商品の審査停止を通告
米SECが株式や仮想通貨の日次リターンを3倍・5倍に増幅するETFの審査を停止した。プロシェアーズは3倍レバレッジ仮想通貨商品を含む複数の申請を取り下げている。
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
07:35
DeFi保険サービス「Firelight」、XRPのステーキング機能をローンチ
DeFiの保険サービスを開発するFirelightは、Firelight Protocolをローンチ。まずは仮想通貨XRPをステーキングできる機能を提供する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧