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NY地方裁判所、テザー(USDT)巡る集団訴訟で原告申し立ての半分を棄却へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

原告の申し立ての半数を却下

ステーブルコインUSDTを発行するテザー社は29日、同社とBitfinex社に対する集団訴訟について、原告の請求の多くを棄却することが認められたと発表した。

米ニューヨーク南部地区裁判所のKatherine Polk Failla判事は、テザー社とBitfinex社の親会社であるiFinex社が、原告の訴えの半分を却下することを認めた格好だ。

却下を許可した内容には、「RICO法」に基づく申し立てもあった。RICO法は、違法行為によって不正な利益を得る組織に刑事罰を与え、被害回復の責任を負わせるものである。

「市場を独占していたという主張は不十分」

原告の投資家らは2019年、「テザー社などが資産の裏付けのない数十億ドル分のステーブルコインを発行し、市場操作を行ったことにより、損害を被った」として集団訴訟を起こしていた。

原告は、テザー社とBitfinex社がステーブルコイン市場を独占して仮想通貨市場を操作し、「仮想通貨市場におけるバブル」の発生を引き起こす一因になったと主張している。

これについてFailla判事は、被告が市場を独占していたという原告の主張は、不十分なものであるとコメントした。

テザー社は公式発表で、次のように述べている。

原告の、今回棄却の対象とはならなかった申し立てについても、裁判所は、最終的に原告にとって致命的となる重要な問題を指摘している。

また、この裁判では最終的に「今回の件が、仮想通貨のエコシステム全体に害を及ぼそうとする、金銭目当ての試みであったことが明らかになるだろう」とも続けた。

一方で、Bloomberg Lawの報道によると、Failla判事は「合理的に行動する市場参加者であれば、被告側の企業が行ったとされているように、仮想通貨の価格が大幅に下落したときに大量の購入を行うことはないだろう」とも述べており、テザー社らが不正な行為を行っていた可能性を完全に否定しているわけではない。

テザー(USDT)とは

テザー社の発行する、米ドルの価値に1:1で裏付けられたステーブルコインのこと。通貨の単位は「USDT」。テザー社が発行するUSDTの量と同量のドルを同社が保有することによって価値が担保される。価値が安定しているため、バイナンスなどの大手仮想通貨取引所で基軸通貨としても利用されている。

▶️仮想通貨用語集

USDTの裏付け資産

5月に、テザー社はUSDTの裏付け資産を公開。その際には、仮想通貨銀行アバンティのCaitlin Long CEOがUSDT裏付け資産の大半が「低リスクで流動性の高い資産ではなく、品質のよくわからない信用資産に投資されている」として批判していた。

関連:公開されたUSDT(テザー)の裏付け資産、専門家が「問題点」を指摘

その後、テザー社は透明性を高める努力として、四半期ごとに準備資産の内訳を公開する方針に転換。8月に公開された6月末時点での内訳によると、短期国債への配分率が大幅に増加している。

関連:米テザー社がUSDTの準備資産内訳を公開、短期国債の割り当て増加

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