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SBIホールディングス傘下VC、仮想通貨業界特化型のファンド設立

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨特化型のVCファンド設立へ

SBIホールディングス傘下のSBI Ven Capital社は30日、デジタル資産銀行Sygnum、欧投資企業Azimutグループとともに最大7,500万ドル(約84億円)規模のベンチャーキャピタル(VC)ファンドの設立を発表した。

新たに設立されたファンドの企業名は、Variable Capital Company。本拠地はシンガポールに置く予定で、仮想通貨・ブロックチェーン業界の見識を持つ3社の経験を併せることで、スタートアップ企業へ投資。適格投資家にブロックチェーン企業への出資機会を提供していく。

投資対象はプレシリーズA、またはシリーズAの仮想通貨・ブロックチェーン企業となる。DeFi(分散型金融)ソリューションや規制当局の監視ツール、またはブロックチェーン開発を行う企業への出資が主な投資戦略だという。

設立企業

SBI Ven Capital社は国内大手SBIグループの100%小会社。アジアのフィンテック企業に出資するベンチャーキャピタル企業で、同国の中央銀行であるシンガポール金融管理局(MAS)から資本市場サービス(CMS)ライセンスを取得している。

Azimutは欧州の資産運用企業。親企業のAzimut Holdingはイタリア証券取引所に上場しており、欧州やアジア、アメリカなど世界各国に拠点を置く。

Sygnumは、世界初とされる仮想通貨に特化したデジタル資産銀行で、スイスとシンガポールに拠点を置く。自社株をブロックチェーン上でトークン化した経歴があり、スイスでは銀行ライセンスを有するほか、シンガポールでも資本市場サービス(CMS)ライセンスを取得している。

新たな仮想通貨VCファンドであるVariable Capitalの設立について、SBI Ven Capitalの林 良輔CEOは「分散台帳技術と仮想通貨は主流化する手前の変曲点にある」とコメント。金融サービスをはじめとする様々な領域で新たな可能性を提供するポテンシャルを持つと述べた。

また、Sygnum SingaporeのGerald Goh CEOはdApps(分散化アプリ)やレグテック、仮想通貨取引所やトークン化は情報や価値の安全な送信に貢献できるとして、ファンドを通してこの技術を市場に提供することに意気込みを示した。

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