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由緒ある欧州貴族のロプコヴィッツ家、伝統アートのNFT販売へ 販売収益は城の復旧費に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

プラハ貴族、NFT領域に参入

欧州の貴族であるロプコヴィッツ家がNFT(非代替性トークン)の販売を通じて、伝統アートの維持を試みていることがわかった。

ロプコヴィッツ家は、現代のチェコ共和国およびオーストリアとなったボヘミア王国の貴族とされる。700年近い歴史を誇り、長きに渡り数々の芸術作品を収集してきた。

著名作曲家のモーツァルトやベートーベンが直筆した原稿をはじめ、著名画家ピーテル・ブリューゲルなど数多くの貴重な作品を保有しており、第二次世界大戦下には、ナチス軍に城や貴重なアートコレクションを没収された経歴を持つ。

今回、ロプコヴィッツ家がNFT事業に参入するきっかけを作ったのは、デジタルメディア・イノベーション・ディレクターの肩書きを持つ長男のウィリアム氏とされる。

ウィリアム氏は、ハーバード大在学中に暗号資産(仮想通貨)投資を開始し、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、カルダノ(ADA)を購入した。

最近ではNFTにも関心を示し、アートを次世代に継承していく手段の一つとして白羽の矢を立てた。今後については、主に3つの方針を示している。

  • NFTカンファレンスを開催(10月16日)
  • NFT展示会も開催(10月11日から15日)
  • アートの復旧作業に貢献するNFT販売へ

ロプコヴィッツ家は10月16日、チェコ共和国の首都プラハで、NFT(Non-Fungible Castle)というイベントを開催する。著名仮想通貨ジャーナリストのLaura Shin氏やサルバドール・ダリ財団の関係者など、多数のNFTアーティスト・投資家を誘致して、伝統アートと新たなトークン経済の十字路について語る。

また、プラハ城でも多数のNFTを展示する特別展の開催が決定。入場料は無料で、多数のアート作品の復旧作業に貢献するNFTの販売や、メタバース上での展示も行うこととなる。

メタバースとは

インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。拡張現実(AR)やその他の共有エコシステムによって作成された仮想の共有スペースとも定義されており、NFTなどとの親和性が高い。

▶️仮想通貨用語集

販売されるNFTは、長い歴史を持つアート(芸術作品)に基づくもので、中には250年以上も公に未公開だった幻の絵画や楽曲の展示も行われる予定。

ウィリアム・ロプコヴィッツ氏は、「NFT領域を真摯に検討している」と言及。アート市場の包括性と透明性の向上につながる可能性があるとして、コミュニティからより多くを学んでいきたいと抱負を述べた。

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