Algorand寄稿
9月もまた、政府系プロジェクトへのアルゴランド採用をはじめ、大手金融機関によるアルゴランド・エコシステム向けのファンド設立、またアルゴランド財団によるDeFi向けファンド設立、さらにはネイティブトークンAlgoの流通量数値明確化による大幅な時価総額ランキング上昇など、アルゴランドが世界的に大きな注目を集めた様々な大きな動きが見られました。
今回はその中から代表的なものをご紹介します。
アルゴランド開発に投下される資金が大幅増加
大手金融サービス機関NAXとヘッジファンドのSkyBridge Capitalが提携し、主に北米と中東全域でアルゴランドの採用を促進するための2億5000万ドルを上限とするファンド設立を発表しました。
またアルゴランド財団もDeFi分野に集中投資する1億5000万Algoの「Viridis DeFiファンド」を立ち上げました。既存の財団助成金プログラムや、アルゴランド特化のVCであるボーダレス・キャピタルなどの資金と合わせると、アルゴランド・エコシステムの開発に投下される資金は合計で約1800億円に拡大しています。
詳細:SkyBridgeとNAX、アルゴランド上の分散型アプリケーションの成長を加速させる画期的なパートナーシップを発表
コロンビア政府のワクチン・パスポートに採用
Auna Ideas FoundationとKoibanxが共同開発し、アルゴランドのブロックチェーンを活用して開発されたCOVID-19デジタル予防接種パスポートである「Vitalpass」が、コロンビア政府によって公式の予防接種証明書として選ばれました。
世界中で使えるようにするために、欧州連合のCOVID-19デジタル予防接種認証システムであるGreenPassとの連携についても交渉を進めています。
詳細:コロンビア政府、Auna Ideasと共同開発したVitalpassを国の公式デジタル予防接種パスポートとして採用
Algo供給量を明確化した結果、時価総額に大きな変化
アルゴランドのネイティブトークンであるAlgoの総供給量上限は100億に決められており、2030年までにすべてが市場に流通するように計画されています。
これまで現時点で市場に流通している供給量の数値計算が統一されておらず、正常な数値がランキングサイトなどに反映されていない状況でしたが、財団による働きかけによって主要なサイトとの数値認識共通化が実現し、結果として時価総額表示の正常化およびランキング大幅上昇となりました。
その他、欧州のステーブルコインを発行するe-Moneyのアルゴランドとの統合、フィアットからクリプトへの変換および決済インフラストラクチャのリーディング・カンパニーであるWyreによる決済ソリューションのアルゴランドへの統合、またドローン/レーシング/リーグとの5年間・1億ドルのスポンサー契約締結など、大きなニュースが相次ぎました。
そして10月からはガバナンスが財団からコミュニティへと移行される「コミュニティ・ガバナンス」が開始されます。
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