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ステーブルコイン「USDC」、へデラ・ハッシュグラフのネットワークに対応

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

USDCがへデラのネットワークに対応

ステーブルコイン「USDC」の発行に携わるサークル社は18日、分散型台帳技術を開発するプロジェクト「Hedera Hashgraph(へデラ・ハッシュグラフ)」のネットワーク上でUSDCが利用できるようになったことを発表した。

へデラ・ハッシュグラフは、ネットワーク上でDeFi(分散型金融)の開発を推進することをミッションの1つにしているという。今回、米ドルの価値に連動したUSDCが利用できるようになったことは、そのミッション達成に向けた重要な一歩になるとした。USDCは、へデラ・ハッシュグラフのネットワーク上で利用される初めてのステーブルコインとなる。

USDCとは

米ドルと1:1の割合で価値が連動されるように運用されている暗号資産(仮想通貨)ステーブルコイン。サークル社とコインベースの共同事業体「Centre」が発行しており、取引の基軸通貨として利用されるほか、DeFiの貸付などでも広く活用されている。

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USDCについては今年6月に、新たに10種類のネットワークに対応する可能性が報じられており、その中にへデラ・ハッシュグラフも含まれていた。

その時点で、イーサリアム(ETH)、アルゴランド(ALGO)、ステラ(XLM)、ソラナ(SOL)のブロックチェーンに対応。7月にはトロン(TRX)のブロックチェーンに対応開始し、今回のへデラ・ハッシュグラフで6種類目になる。

へデラ・ハッシュグラフは「第三世代の分散型台帳」と呼ばれている。単純に「ブロックチェーン」と呼ばれるネットワークとの大きな違いはデータ構造。以下のような有向非巡回グラフ(DAG:Directed Acyclic Graph)というデータ構造を採用しており、ブロックチェーンよりも広義な「分散型台帳技術」と称されている。

完全分散化に向けて取り組みを続けるへデラ・ハッシュグラフのネットワークは、現時点では運営審議会が管理。運営審議会のメンバーには、グーグルやIBM、ボーイング、野村ホールディングらの大手企業も参加している。

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サークル社のJeremy Allaire最高経営責任者(CEO)は今回の発表で、以下のようにコメントした。

 

へデラ・ハッシュグラフのネットワーク上でUSDCが使用できるようになったことは、より多くの人々が米ドルのデジタル通貨を活用できるようになったことを意味する。

 

各企業や金融機関が国境やプラットフォームをまたいで深い流動性にアクセスできるようになり、国際送金や取引などでUSDCを利用できるようになるだろう。

環境面でのメリット

へデラ・ハッシュグラフのネットワークは、環境への負荷が少ないと評価されている。今年9月には、英国の名門大学UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)が、複数のネットワークのコンセンサスプロトコルを比較した研究論文を発表。

イーサリアム2.0、アルゴランド、エイダ(ADA)、ポルカドット(DOT)、テゾス(XTZ)を比較対象とし、論文で調査対象として最終的に選んだ4つの技術の中で、へデラ・ハッシュグラフのネットワークが、総合的エネルギー消費量が最も少ないことが判明したという。

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今回の発表でサークル社は、へデラ・ハッシュグラフのネットワークは、二酸化炭素(CO2)の吸収量が排出量を上回る「カーボンネガティブ」であると説明。気候への影響を重視する開発者やユーザーにとって、へデラ・ハッシュグラフのネットワークは重要な選択肢になるとした。

さらに「へデラ・ハッシュグラフは、カーボンネガティブで運営される初めてのDeFiネットワークになる」とも主張している。

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