WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

SYLエコシステムでの公開鍵暗号とは=XSL Labs寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SYLエコシステムでの非対称暗号化(公開鍵暗号)

XSL Labsのエコシステムは非対称暗号化(Asymmetric Encryption)の原則に基づいており、エコシステムのさまざまなエンティティ間の信頼を確立することができるようになります。

この投稿では、SDIに関する機能性と実装を理解するため、暗号化技術の歴史と進化を手短に説明します。

古代より、ローマの軍事的指導者ガイウス・ユリウス・カエサル(英語読み:「シーザー」)は、戦争中、重要なメッセージを伝えるために、平文の各文字を辞書順で3文字分をずらして暗号文とする風変わりなアルファベットを使用しました。aの場合はdを書いたり、bの場合、eを書いたりします。

これは、「シーザー暗号」と呼ばれ、最も初期の知られた暗号化方式のひとつです。

これは換字式暗号プロセスであり、アルゴリズムまたは暗号化の方法により、アルファベットの各文字が暗号アルファベットの文字に置き換えられます。

この方法は安全性が低かったので、カエサルは、ガリア人に読まれなかったギリシャ語の文字を使用し、単語ごと訳せず、暗号メッセージを作っていました。その後、さらに複雑な方法が発明されました。

ヨーロッパでは、この方法は15世紀と16世紀に再現されました。最も有名な方法は、ヴィジュネル暗号です。多表式の複雑な換字式暗号のことであり、キーシステムを使用します。

鍵(キー)のおかげで、(通常、鍵は単語または文章である)、通信システムに従ってメッセージの各文字を置き換えることができます。以下の表式に従って、同じ文字を別の文字に置き換えることができるようになりました。

XSL Labs

原則として、このような場合、2人の通信員はこの鍵を持つ必要があります。送信者は鍵を使用して暗号化し、受信者はこの鍵を使用してテキストを復号化します。

フリードリッヒ・カシスキが鍵のサイズを決定する方法を発見したのは1863年になってからです。

実際、非常に長い鍵でも、このプロセスの安全性を確保することはできません。さらに、20世紀に、このシステムは、ランダムな文字で形成された鍵を使用してこの新しい方法を開発しようとしましたが、機械的な暗号機に置き換えられてしまいました。

最もよく知られているものは、エニグマ (英:Enigma、「謎」との意味で)です。第二次世界大戦でナチスが用いたローター式暗号機で、ローターを駆動することにより、そのローターの単文字換字表から関連付けられた26の多表を切り替えて利用できます。

現在、機械的な暗号機が消えて、コンピューターが利用されています。多くのIT標準では、コンテンツの保護・発行者を認証するため、さまざまなプロトコルが使用されています。

フランスの暗号学者ジャック・スターンは、「インターネットとWebによって、暗号学は秘密の科学から信頼の科学に変わりました。」と述べています。

暗号化とは、文字通り「秘密のメッセージ」で、暗号が必要とされる理由は、送信される情報の機密性を確保するためです。

特徴が3つあります:

ー機密性:許可された人のみが情報にアクセスできること。

ー信頼性:情報が正当な送信者より送信されたことの確認。(この情報のソースを確認できることが重要)

ー整合性:データが正当であることの確認。通信中にデータが変更されていないことを確認できる。

暗号化方式は、対称暗号化と非対称暗号化の2つの種類に分けられます。この記事では、非対称暗号化に焦点を当てています。

秘密鍵暗号化とも呼ばれる対称暗号化(Symmetric Cryptography)については、最初に送信者と受信者はメッセージの読み取りを可能にするため、一意の鍵を交換する必要があります。したがって、鍵は送信者と受信者の間で共有されます。

したがって、送信者と受信者の間で鍵が共有されます。送信者は鍵を使用してメッセージを暗号化します。次に、メッセージは受信者に送信され、受信者はこの鍵のおかげで、メッセージを復号化できます。

XSL Labs

ただし、対称暗号化の主な問題は、鍵の送信です。鍵を使用すると、メッセージの暗号化と復号化が両方できますが、この鍵を送信するだけで情報の機密性を損なうリスクがあります。ユーザーが多い場合、ユーザーに1つの鍵を使用する必要があることを意味します。この仕組みは複雑で便利ではなく、「非対称暗号化」がこの問題を解決するソリューションになります。

非対称暗号化とは(英:「公開鍵暗号化」と呼ばれ)、パブリックデータとプライベートデータを区別する暗号化の仕組みのエリアです。この仕組みは、鍵のペアを使用します。

公開鍵:誰でもアクセスできる公開鍵を使用すること。

秘密鍵:所有者しかアクセスできない秘密鍵を使用すること。

キーペアは、暗号化アルゴリズムを使用して、一方向性関数の形式で生成されます。

このシステムのおかげで、各ユーザーは公開鍵を使用してメッセージを暗号化できます。 ただし、メッセージを復号化できる人は、この公開鍵と一致する「秘密鍵」を持っている人のみです。

XSL Labs

しかし、対称暗号化方式と異なり、この方式のおかげで、メッセージまたは情報の送信者を安全で明示的に識別できます。

このように、発行者は、署名された文書が自分のものであることを証明する必要があります。 ここでは、逆の手順を行います:秘密鍵を使用して文書に電子署名ができ、公開鍵を使用する場合、電子署名を検証できます。

実際は、指紋またはメッセージの「ハッシュ」は送信者によって作成され、メッセージの署名を作成するために秘密鍵で暗号化されます。 次に、メッセージと署名が受信者に送信されます。

メッセージの受信者自体は、発行者と同じハッシュ関数を使用してメッセージの指紋を生成します。 次に、受信者は発行者の公開鍵を使用して署名を復号化し、その「値」をメッセージの指紋の値と比較します。

2つの値がイコールの場合は、署名は本物であることを認めます。つまり、受信者は発行者が本人であり、メッセージが統合されたことを確認できます。得られた値が違う場合、メッセージを認証・確認することができません。

XSL Labs

分散型識別子についての仕組みは、デジタル署名などの認証手段が含まれます。 この認証手段は、DIDに関連するW3Cプロセスで言及されていますが、どのツールが使用されているかは指定されていません。信頼システムを作成するため、送信されたデータの整合性を証明でき、発行者の信頼性を検証できる必要があります。

XSL LabsのSDIソリューションは要件を満たすために、特にデジタル署名を使用した非対称暗号化方式に依存しています。

秘密鍵と公開鍵のペアは、SDIが作成される時に生成されます。SDIサブジェクトは秘密鍵を保持し、公開鍵の方は、スマートコントラクトに転送されます。

このように、検証可能なプレゼンテーションを送信するとき、または認証されたリファレンスの要求の際、そして、SDIサブジェクト・他のDIDでのインタラクションのとき、検証可能なプレゼンテーションを送信するときおよび認証されたリファレンスと関連付けられる認証機関が要求する際、デジタル署名の仕組みを使用できるように、公開鍵が直接に利用可能になります。

これを特に使われているケースは、SDIサブジェクトが発行者に検証可能なリファレンスを要求するときです。信頼できる発行者は、署名のおかげで、要求したSDIサブジェクトが本人であることを確認・検証する必要があります。

例えば、SDIサブジェクトが信頼できる発行者に検証可能なリファレンスの要求を行い、発行者は、署名おかげで、要求が実際にSDIサブジェクトからのものであることを確認する必要があります。

同様に、検証可能なリファレンスを取得したSDIサブジェクトは、検証可能なプレゼンテーションを送信したい場合、自分の秘密鍵を使用してプレゼンテーションに署名します。これにより、SDIサブジェクトの公開鍵にアクセスできる検証者は、信頼性を確保できます。

これは信頼のエコシステムの誕生であり、ユーザーID・送信するデータの整合性を保証できるエコシステムです。

すでに述べたように、暗号は古代から使用されるようになりましたが、創意工夫と技術開発のおかげで、このテクノロジーは進化し続けています。

暗号化であろうと署名・公開鍵証明書であろうと、暗号化は、デジタルの世界と共に信頼と機密性に対する多くの要求に応えていくでしょう。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06:45
リップルCEO、ストラテジーのビットコイン購入手法を疑問視
リップルのガーリングハウスCEOがCNBCで、ストラテジーのビットコイン購入を支える『金融工学手法』を批判した。優先株STRCは26日に過去最安値を更新し、クリプトクアントはBTC購入停止と現金準備金の回復を提言している。
06:14
米上院議員、CFTCにポリマーケット調査を要求 架空動画問題受け
米上院の超党派議員2人が商品先物取引委員会(CFTC)委員長に書簡を送り、予測市場ポリマーケットによる欺瞞的マーケティングの調査と7月10日までの回答を求めた。
05:50
イーサリアムクジラ、8年ぶり売却 2025年高値から利益8割超減
2018年から8年間イーサリアムを保有し続けてきた4つのウォレットが売却を開始。1億5,000万ドル超のピーク時含み益から約2,740万ドルに大幅縮小。
05:00
ハイパーリキッド、シンガポール金融管理局の投資家警告リストに掲載
シンガポール金融管理局(MAS)は26日、投資家警告リストにDeFi大手ハイパーリキッドを追加した。違法認定ではなく、MASの規制対象でないことを投資家に周知する措置で、ハイパーリキッドは同日に声明を発表した。
06/26 金曜日
17:35
バイナンス、EU顧客に出金案内 MiCAライセンス取得できず=報道
バイナンスがギリシャへのMiCAライセンス申請を取り下げ、7月1日からEU域内のサービスを停止する。ポーランド・フランスなど複数国のユーザーに出金案内メールが届いており、マネロン罰則歴や複雑な企業構造が審査の障壁となった。
16:46
ビットコイン、機関投資家の売り圧力が加速 コインベース・プレミアム指数が40日超マイナス
オンチェーンアナリストのダークフォスト氏が分析。コインベース・プレミアム指数が5月15日以降マイナス圏に留まり、米PCEが2023年4月以来の高水準を記録。機関投資家のリスク回避姿勢が長期化している背景を読む。
15:24
ビットマイン、ラッセル1000に本日組み入れ 16万超イーサリアムを追加ステーキング
ビットマイン(NYSE:BMNR)が6月26日には新たに16万480 ETHを追加ステーキングし累計488万ETH(86%)に達した。同社株は同日、ラッセル1000指数へ組み入れられた。
14:33
予測市場ユーザーの6割、DEX未経験 W杯が大衆の入り口に=Bitget Wallet調査
Bitget Walletが公表したポリマーケット利用者85万人超の90日間調査で、アクティブユーザーの約60%がDEX取引経験なしで参入していたことが判明。ステーブルコイン主体の資金流入やアプリ完結型の行動パターンが明らかになった。
14:00
米下院民主党、AI自動取引の規制巡りSECに質問状
進化を急速に遂げるAIエージェントによる株式や仮想通貨資産の自律取引サービスが拡大する中、米下院民主党議員8名がSECに対し、証券会社やAI企業の法的責任が曖昧なままになっている現状に警鐘を鳴らす書簡を送った。
12:55
ユーロポール、国際作戦で仮想通貨盗むマルウェア摘発 約75億円相当を凍結
ユーロポールが国際作戦「オペレーション・エンドゲーム」を展開し3種のインフォスティーラーのインフラを取り締まった。仮想通貨約75億円を凍結し注意喚起している。
12:16
ビットコインのオプション市場、下落への備えが歴史的高水準に
アンカレッジ・デジタルのリサーチ責任者が、ビットコインのオプション市場を3つの取引市場にわたって分析したレポートを公開した。下落への備えコストが過去5年間でも上位に入る水準に達しており、2026年は約半分の取引日で「今週の方が来月より危険」という異常な状態が続いていると報告している。
11:08
シャープリンク、約8ヶ月ぶりイーサリアム購入を再開 5000ETH取得
イーサリアムのトレジャリー企業シャープリンクが26日、約8ヶ月ぶりにETH購入を再開し5,000ETHを取得した。22日には非営利組織Ethlabsへの出資と約7,500万ドルの株式調達も発表。ETH積立戦略を強化する同社の最新動向を解説する。
10:25
ビットコイン急落し21カ月ぶり安値更新、メジャーSQ前に大荒れ|仮想NISHI
*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(
10:15
米インベスコ、ステーブルコイン準備金ファンドをSECに申請
インベスコが米SECにステーブルコイン準備金運用特化のMMF設立を申請した。ブラックロックやステートストリートなど大手も参入し、準備金ファンド市場の競争が激化している。
09:40
スタンダードチャータード、AAVE目標価格を3500ドルと設定
英大手銀行スタンダードチャータードがアーベの分析を新規カバレッジし、2030年末の目標価格を現在値から約50倍の3,500ドルに設定。DeFi資産の37倍成長とトークン化RWAの拡大を根拠に段階的な価格上昇を予測。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧