はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

【リップル社3Q報告】仮想通貨XRP、DeFi活用例など

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

リップル社の3Q報告

米リップル社は29日、2021年3Qについて、四半期毎に配信しているレポートを発表。暗号資産(仮想通貨)XRP(リップル)の売却状況や活用事例、SECとの訴訟の進展などをまとめた。

関連米SECが提訴したリップル社裁判の進展と今後のスケジュールまとめ

3Qの総括

リップル社は3Qの仮想通貨市場について、NFT(非代替性トークン)市場が引き続き活発であることに言及。イーサリアム(ETH)がこれに恩恵を受けている形だが、ガス代(手数料)の高さにより、他のブロックチェーンもシェアを拡大していると指摘した。

関連初心者でもわかるAvalanche(アバランチ)とは|注目すべき点や将来性を解説

第3四半期は、Avalanche、Solana、Terraなどイーサリアムの競争相手となるチェーンや、Polygonなどのレイヤー2ソリューションも台頭し、それらのトークンが史上最高値を更新したことも特徴的だったとしている。

関連Polygonとは何か?成長戦略を動画で解説【CONNECTV】

取り締まりの状況

リップル社は、中国の取り締まり強化による、ビットコイン(BTC)ハッシュレートの下落は7月初旬に底を打ち、カザフスタンや米国などでマイニングファームが操業を再開したため、3Qを通して回復し始めたと説明。

また、ステーブルコインについても言及。ステーブルコインが、準備金に関する透明性の欠如や、時価総額の急増などを背景にして、米国をはじめ各国の規制当局から、引き続き注視されているとした。

裁判の進展

米証券取引委員会(SEC)との裁判については、8月31日に事実開示段階(訴訟に関連する文書の交換や証言の聴取など)が完了したと報告している。現在は専門家による証拠開示の段階で、SECとリップル社双方が本件の様々な側面について専門家が意見を述べたレポートを交換しているところだ。

裁判所はこのプロセスを2022年1月中旬までに終了させることを命じている。リップル社は、可能な限り迅速に訴訟を進めることを求めていくという。

XRPの売却

リップル社による、3QのXRP販売総額は、2Qの1.57億ドル(約179億円)に対して4.91億ドル(約559億円)と上昇した。販売目的としては、グローバルな即時決済を可能にするなど、XRPをブリッジ通貨とする送金ソリューションODLの利便性を向上させる資金を調達することを挙げている。

仮想通貨データ企業CryptoCompare社の提供するCryptoCompare TopTier(CCTT)指標によると、3Qのリップル社によるXRP総販売額は、世界のXRP総取引量の0.26%に相当した。なお、前四半期のXRP販売額は総取引量の0.04%だった。

3Qでは30億XRPがエスクローから解除され(毎月10億XRP)、総額26億XRPが再び新しいエスクロー契約に凍結されている。

オンチェンデータ

CCTTのデータによると、3Qでは、XRPを含むほとんどの仮想通貨の出来高が平均よりも弱かったという。XRPの一日あたり平均取引高は、2Qの44.9億ドル(約5,120億円)から50%以上減少し、20.8億ドル(約2,370億円)になった。イーサリアムとビットコインの出来高も33%減少していた。イーサリアムと競合するAVAX、LUNA、SOLなどは、前四半期比で取引量が増加し、過去最高を記録していた。

XRPの活用事例

リップル社は、DeFi(分散型金融)でもXRPが活用され始めていることを説明している。XRP Ledgerに組み込まれた分散型取引所(DEX)を利用するサードパーティーの取り組み事例を幾つかあげた。

例えば、XUMMのようなウォレットや、SologenicやGateHubのような取引プラットフォームが存在している。その他にも、XRPを活用するDeFiプロジェクトが、9月にテストネットワーク「Songbird」を立ち上げたFlare Network上で構築されているところだ。

DEX(分散型取引所)とは

ブロックチェーン上に構築される非中央集権型取引所。「分散型取引所」の英訳である「Decentralized EXchange」から「DEX」とも呼ばれる。中央管理者を介さずに当事者間で直接取引を行うため、管理者に支払う手数料が不要で、その他に流動性が低い、秘密鍵をユーザーが管理するなどの特徴がある。

▶️仮想通貨用語集

また、開発者がパブリックなXRP Ledgerの利点を活かして独自のサイドチェーンを構築することを可能にする機能「Federated Sidechains」も開発が進んでいる。9月には、NFTプロジェクトに投資する280億円規模のファンドも発表されている。

関連仮想通貨XRPの分散型台帳に新たなユースケースを──リップル社CTO、サイドチェーンの実装を提案

関連リップル、280億円規模のNFTファンドを発表

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/06 木曜日
11:10
ウィズダムツリー、チェーンリンクと提携 ファンドデータをオンチェーン化に
ウィズダムツリーがチェーンリンクと提携し、トークン化プライベートクレジットファンドCRDTのNAVデータをブロックチェーン上に記録。機関投資家のDeFi参入を促す新たな取り組み。
10:50
ビットコイン財務企業FUTURE、下落相場も約53億円を資金調達
スイスの仮想通貨ビットコイン財務企業FUTUREは、約53億円の資金調達を完了したことを発表。出資者や支援者に著名な企業や人物が名を連ねており、今後の事業展開に注目が集まる。
10:05
仮想通貨企業戦略に暗雲、イーサリアム急落でトム・リーのビットマイン社が2600億円の含み損に
イーサリアムが3400ドルを下回り、トム・リー氏率いるビットマイン社は17億ドルの含み損を計上。企業による仮想通貨保有戦略の見直しが進んでいる。
09:45
ロビンフッド決算報告 仮想通貨取引収益が4倍に成長
投資アプリ「ロビンフッド」の2025年7~9月期決算を報告した。ビットコインなどの仮想通貨取引収益が前年比4倍増を記録し、予測市場も拡大中だ。
08:45
キリフダ、企業の売掛債権に1万円から投資できるトークン化債権サービス開始へ
キリフダは企業の売掛債権に1口1万円から投資できるトークン化債権マーケットプレイス「おカネのこづち」を年内公開する。企業の資金繰り支援と個人投資家の社会貢献ニーズを結びつけるプラットフォームだ。
07:55
フランクリン・テンプルトン、香港初のトークン化MMF運用開始
金融大手フランクリン・テンプルトンは香港でトークン化された米ドル建てマネーマーケットファンドを開始した。ルクセンブルグ登録で短期米国債を裏付けとし、香港金融管理局のフィンテック2030計画下での初の取り組みとなる。
07:15
S&P指数をオンチェーン化、ディナリとチェーンリンクの提携で
ディナリ社はチェーンリンクと提携し、S&Pデジタルマーケッツ50指数をオンチェーンで検証可能にする。米国株35社と主要仮想通貨15銘柄で構成される初のトークン化ベンチマークが第4四半期にローンチ予定だ。
06:50
「米政府はCZ氏の恩赦を精査済み」ホワイトハウス報道官が妥当性強調
米報道官は、トランプ大統領による仮想通貨取引所バイナンス共同創設者CZ氏への恩赦ついて会見で質問に応じた。徹底的に精査した上で判断を行なっていると妥当性を強調している。
06:21
ビットコイン価格の年末予想を12万ドルに大幅下方修正=ギャラクシーデジタル
ギャラクシー・デジタルは2025年末のビットコイン価格目標を本来の18万5000ドルから12万ドルに大幅に引き下げた。成熟期に入り機関投資家フローが支配的になるため、上昇ペースが鈍化すると予測し直した。
05:55
リップル、マスターカードと提携 RLUSDで法定通貨決済効率化へ
リップルはマスターカード、ウェブバンク、ジェミニと提携し、ステーブルコインRLUSDを活用したカード決済の改善を模索。規制対象の米国銀行によるパブリックブロックチェーン上での決済事例となる見込みだ。
05:30
リップル、6.1兆円の評価額で新たに770億円調達
リップルはフォートレス・インベストメント・グループとシタデル・セキュリティーズ主導で5億ドルの戦略的投資を実施した。評価額は400億ドルで、決済サービスの総取引量は950億ドルを超えている。
11/05 水曜日
17:08
Progmat、日本版トークン化株式の検討開始
Progmatが日本版トークン化株式の検討を開始。1円から投資可能で24時間取引も視野。配当・議決権も保護される設計。大手金融26組織が参加し、2026年春から商品開発へ。
15:45
メタプラネット、ビットコイン担保に1億ドル調達 
メタプラネットが保有ビットコインを担保に1億ドル(約153億円)を借入。資金はビットコインの追加取得やインカム事業に充当。同社は30,823BTCを保有しており、2027年末までに21万BTC取得を目指す。
15:23
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」 流通額10億ドル突破 
リップル社の米ドル連動ステーブルコイン「RLUSD」が時価総額10億ドルを突破。非営利団体や米Bitnomial取引所で採用が進み、実需型ステーブルコインとして存在感を高めている。
13:55
アーサー・ヘイズ、FRBの実質QEでビットコイン強気相場再開と予測
ビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏は、FRBが常設レポファシリティを通じた実質的な量的緩和(QE)により、ビットコイン強気相場が再開すると分析した。米国債発行増加でSRF残高が拡大しドル供給が増加すると予測。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧