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ビットコイン調整継続、メタバース関連銘柄など乱高下

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨相場の動向

月が明け、1日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン価格は、前日比-2.4%の689万円(60,440ドル)に。

BTC価格は、米SEC(証券取引委員会)による「ビットコイン先物ETF(上場投資信託)」の初認可を受け、10月20日に過去最高値を約半年ぶりに更新したが、その後は調整局面に移行。揉み合っている。

9月の調整局面では、高値53,000ドルから安値39,600ドルまで-25%ほどの調整を約3週間かけてこなしたが、今回に当てはめた場合は約5万ドル水準が相当する。2021年の強気相場比較では、1月の調整局面では約-30%、2月は約-25%、3月は約-18%といずれも20〜30%程度ほどの調整を経て高値を更新した。

今回は調整入り後2週間ほど経過しており、最大下落率-14%程度であるため、下値余地について一つの目安にはなり得るか。今後本格的なブル相場の再来が期待される一方、ただの調整安に留まらず、2018年のような長期下落トレンドへと転換する悲観シナリオも併せて考慮しておきたい。

BTC/USD日足

メタバース銘柄に強い関心

暗号資産(仮想通貨)市場では先週末にかけて、メタバース関連銘柄に投資家の買いが集まった。

旧:米フェイスブックが10月28日、メタバース(仮想空間)事業に注力する計画に合わせて社名を「Meta」に変更すると発表したことで、セクター全体が動意付いた。

暗号資産(仮想通貨)市場では、ディセントラランド(MANA)は前日比-20.5%、ザ・サンドボックス(SAND)は前日比-17.3%となるも、前週比ではそれぞれ+245%の2.73ドル、+118%の1.72ドルの最高値を記録した。

10月28日時点のMANA価格は0.8ドルだったが、一時4.9ドルを付けるなどおよそ6倍まで急騰している。

MANA/USD

また、国内上場銘柄では、コインチェックやGMOコインに上場するエンジンコイン(ENJ)が前日比-15.6%となるも、前月比+67%と高騰した。

関連:イーサリアム最高値更新で約50万円に、フェイスブックの影響で「メタバース」銘柄に買い集まる

ブロックチェーン基盤のメタバース銘柄はフェイスブックと直接関係はないが、Meta社はNFT(非代替性トークン)の事業領域参入も示唆している。国内ゲーム企業ではグリーが今年8月、メタバース事業参入を発表。今後2-3年で100億円規模の事業投資を明かした。

今年5月には、ANAホールディングス(全日本空輸)が「バーチャル旅行」の新会社設立を発表。2022年のサービスローンチを予定する「時空を超える旅客機」をコンセプトとしたSKY WHALEでは、バーチャル空間として演出された世界各国の都市や絶景スポットを旅行したり、現実世界とつながるバーチャルショッピングを楽しめるようになるという。

総合プロデューサーには、前職で「ファイナルファンタジーXV」を世界的に成功させたJP GAMES株式会社の田畑端氏が就任した。

出典:ANAプレスリリース

世界的なコロナ禍において、人同士の直接的な接触を避けるデジタル特需を背景に、テーマ性の高い「メタバース」は、今後も中・長期的な関心を集めそうだ。

犬系コイン

先々週の主役だった芝犬コイン(SHIB)は先週は高騰を一服、大幅下落する場面があった。メタバース銘柄への資金移動もあったものとみられるが、その後再び買われ始め、前日比+10%の0.0000720ドルを付けるなど乱高下している。

データサイトCoinGecko Japanが集計した、先週(10月23~29日)の人気コイン(アクセス)ランキングでは、1位にSHIBが、3位にDOGEがランクインした。

投機的な値動きについて眉を顰める伝統金融投資家も少なくない。しかしそれでも、犬系コインに関するトピックは、一概に一過性のムーブメントとは断じ切れない節もある。

米ニューヨークのタイムズ・スクエアでは10月31日、芝犬コイン(SHIB)の巨大看板出現が報告された。

また、映画館などを運営するAMCエンターテインメントのAdam Aron CEOはTwitterにて、芝犬コイン(SHIB)の決済サービスを追加すべきかどうかのアンケートを実施。現時点で80%を超える支持が集まった。同社はすでにビットコインやイーサリアム、ドージコインなどの暗号資産(仮想通貨)決済導入を開始し、好評を博しているという。

ブルームバーグのレポートによれば、ドージコイン(DOGE)はテスラ社のイーロン・マスクCEOの影響もあり、米決済アプリ「ロビンフッド」の暗号資産部門の取引収益(22年3Q)の内、40%を占めるに至った。

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