仮想通貨相場の動向
4日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン価格は、前日比-0.9%の712万円(63,870ドル)と、ほぼ横ばいで推移している。
国内上場のメジャーアルトでは、国際カンファレンスSWELLを控えるXRP(リップル)が前日比+8.1%と上昇。日本円で140円台を回復した。
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また12月には、XRPと1:1で交換可能な「wXRP(Wrapped XRP)」が発行され、DeFi(分散型金融)市場などイーサリアム(ETH)経済圏で利用できるようになる。 XRPの𝙳𝚊𝚟𝚒𝚍 𝚂𝚌𝚑𝚠𝚊𝚛𝚝𝚣(@JoelKatz)CTOは、マルチチェーン化を歓迎した。
Wrapped XRP is coming to Ethereum! Great news for those that want to access XRP within Ethereum wallets, DeFi, and smart contracts.
— 𝙳𝚊𝚟𝚒𝚍 𝚂𝚌𝚑𝚠𝚊𝚛𝚝𝚣 (@JoelKatz) November 1, 2021
It’s a multichain 🌏 after all. https://t.co/36shyqF0Nj
ラップドトークンとは、他の仮想通貨の価値と紐付けられた代替資産のこと。ラップドトークンは、DeFiプロトコル間の相互運用性を向上させるメリットが期待される。
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一方、XRPを開発する米Ripple社は昨年12月、米国証券取引委員会(SEC)から有価証券問題で提訴されており、米取引所や関連企業に影響を及ぼしている裁判の行方が引き続き注視される。
リップル裁判に関する最新内容を追記
— CoinPost -仮想通貨情報サイト-【アプリ配信中】 (@coin_post) November 3, 2021
米SECが提訴したリップル社裁判の進展と今後のスケジュールまとめhttps://t.co/nRWxzo7Wfc
なお、XRP(リップル)の取引量では、板取引の盛んなbitbankが国内1位となっており、流動性も高い。
ビットコインの関連情報
The Arcane Researchは、週次レポートで、ビットコインのマイニング・ハッシュレート(採掘速度)が、中国のマイナー取り締まりの影響で急落した6月以降、順調に回復していることを確認した。
今年5月の過去最高値まで、あと16%に迫っている。
個別銘柄
そのほか、直近で過去最高値を更新した銘柄が、4日にかけて続伸した。
SOL
ソラナ(SOL)は、Coinmarketcap(CMC)時価総額ランキングで、最も普及するステーブルコインのテザー(USDT)を一時追い抜き、バイナンスコイン(BNB)に次ぐ4位にランクインした。
英ロンドン拠点の投信投資顧問「MoonrockCapital」の共同創設者であるSimonDedic氏は、暗号資産(仮想通貨)主要銘柄の1年間の騰落率を比較。ビットコイン(BTC)+363.9%、イーサリアム(ETH)+1107.3%に対し、ソラナ(SOL)は+15839.6%と群を抜いている。
1 year performance:$BTC is up 363.9%$ETH is up 1107.3%$DOT is up 1240.8%$ADA is up 2138.5%$SOL is up 15839.6%
— Simon Dedic (@scoinaldo) November 3, 2021
And that's just the high caps which are on everyone's radar.
But yeah, just keep sleeping on crypto boomers.
躍進のトリガーとなったものの1つに、安価かつ高速なソラナチェーンのメリットを最大限活かしたNFTマーケットプレイス、およびDegenerate Ape Academyなど関連プロジェクトの台頭がある。
When .@DegenApeAcademy launched on $SOL a light bulb went off for me. The cost is around $0.01c to mint as opposed to thousands and we saw something like this take place with $BNB over the summer on BSC chain. New people will migrate to things that are faster, cheaper, + easier
— Pentoshi Won’t Dm You. hates Dm’s. DM's are scams (@Pentosh1) August 15, 2021
メッサリ・リサーチのアナリストは、急速に発展するソラナのエコシステムが、同分野のNFT(非代替性トークン)の繁栄に大きく貢献したと評価した。
As the Solana ecosystem continues to expand, NFTs on Solana have seen formidable growth.
— Mason Nystrom (@masonnystrom) November 2, 2021
Total NFT secondary sales volume on @solana has officially reached $500 million, doing so in just three months. pic.twitter.com/F9hPQTzd7L
SAND
次世代ゲームメイキングプラットフォームのThe Sandbox(SAND)は2日、「ソフトバンクビジョンファンド2」が主導した9,300万ドル規模の資金調達についてTwitterで見解を明かした。初の公式アルファ版ローンチが今月控えているとしている。
We're thrilled to announce @TheSandboxGame Series B of $93M led by Softbank Vision Fund 2, the very first they do in crypto assetshttps://t.co/KrC1n4qAYH…
— The Sandbox (@TheSandboxGame) November 2, 2021
Join our community to be part of this fantastic journey. A thread below 👇 pic.twitter.com/X1a4XKAnfD
シリーズ累計4,000万ダウンロードを達成。開発会社は昨年、スクウェア・エニックスなどから出資を受けている。
ランドと呼ばれるバーチャルの土地は、最大166,464区画が上限として定められており、過去に販売されたプレセールやOpenSeaなど2次流通市場での売買で、12,000人以上がデジタルのバーチャル土地の保有者となった。
The Sandbox公式はNFT(非代替性トークン)について、「メタバース(仮想空間)におけるゲームの未来を切り拓いており、独自経済圏は、新たな雇用機会を創出する。」と言及。
企業や著名人とのパートナーシップも加速しており、音楽界の大物スヌープ・ドッグやdeadmau5(デッドマウス)をはじめ、ザ・ウォーキング・デッド、スマーフなどを含む165以上のパートナーが参画する。彼らはランドを保有しており、「メタバース(仮想空間)の中でも多種多様な文化圏を生み出すことになる」と強調した。
また、「クリエイターに対しては、95%の収益分配を提供し、50%を再投資することで支援している」と言及。1億ドルを超える財団資金は、アーティスト、クリエイター、プレーヤーへの助成金として利用されるという。
11/ We are supporting Creators by offering 95% revenue share and reinvesting 50% of all $SAND revenue streams into the Foundation, now worth $100M+, which gives grants to artists, creators and players. pic.twitter.com/glEMUFS653
— The Sandbox (@TheSandboxGame) November 2, 2021
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