SEBA銀がホワイトリストへ
スイスの暗号資産(仮想通貨)銀行SEBA Bank AGは21日、大手DeFi(分散型金融)のAaveの機関投資家プラットフォームに参加する計画を発表した。
SEBAはスイスの金融規制当局FINMAから銀行業の認可を取得した、仮想通貨を含むデジタル資産を取り扱う銀行で、今回はAaveの機関投資家プラットフォーム「Aave Arc」へ、ホワイトリスト企業として参加する提案をAaveのガバナンスサイトに提出した。
Aave(アーべ)はDeFiの貸付プロトコルで、DeFiPulseのTVL(預かり資産)ランキングで3位で、1.3兆円に及ぶ。AaveではAAVEというガバナンストークンが利用されている。
貸付(レンディング)とは
保有している仮想通貨を一定期間貸し出すことで、利息を得ることができるサービスのこと。コインチェックやbitbankなどの取引所や、Cream FinanceやAave、CompoundなどのDeFiプラットフォーム等がサービスを提供している。
▶️仮想通貨用語集
SEBAはホワイトリスト企業として参加することで、クライアントにAaveの金融サービスを提供することを目的とする。Aave Arcがローンチされるまで、SEBAのクライアントは地域の規制制限のためAaveの流動性にアクセスすることが困難だっとという。
Aaveは今年の夏に、Aave Arcをローンチし、大手カストディ企業Fireblocksを最初のクライアントとして受け入れた。Aave Arcは通常のAaveプラットフォームと異なり、パーミッソンレスではなく、パーミッションの仕組みを設けいているため、参加したい企業はSEBAのように提案する必要がある。
SEBAはAave Arcへの参加について、「Aave Arcは、企業が法令遵守しながらDeFiイールドにアクセスする機会を与えてくれる」、「今年、Aaveのようなプラットフォームが提供する流動性プールにアクセスしたいクライアントの要望が増えてきた。SEBAはスイスだけでなく、海外の資金管理業のクライアント基盤も持っているため、Aave Arcに機関投資家の流動性を提供できると考えている」と説明した。