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人気NFT「Bored Ape Yacht Club」のiOSモバイルゲーム、来月リリース予定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BAYCがモバイルゲームに

人気のNFT(非代替性トークン)コレクションBored Ape Yacht Club(BAYC)は24日、米アップル社と連携して進めているBAYCのモバイルゲームが、約4週間以内にリリースできる予定だと発表した。

Bored Ape Yacht Club(BAYC)とは

Yuga Labsが制作するNFT。「退屈した猿(Bored Ape)」をモチーフとしたNFTコレクションで、イーサリアムのERC721規格をベースにしている。それぞれのNFTは表情、髪型、服装、背景色などが様々に異なっており、唯一無二のものである。

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12月2日には、このiOSデバイス向けモバイルゲーム「Apes vs Mutants」への公式ユーザー登録が開始されていた。しかし6日にBAYCは、アップル社との問題により公開が延期されたと報告。その後、問題が解決して、リリースができるようになったとみられる。

BAYCと、その姉妹NFTプロジェクトMAYC(Mutant Ape Yacht Club)のトークン所有者限定で、10日間のゲーム大会も開催される予定だ。

NFTの所有者が「下水道に行ってミュータントと戦う」という内容で、ゲームプレイヤーは、自分の猿をレベルアップさせて、ミュータントを倒すのに役立つ独特のスキルを入手することができる模様である。

BAYC人気上昇の理由は?

BAYCは、人気NFTプロジェクト「CryptoPunks」と人気を争っている。仮想通貨メディアThe Blockは22日、BAYCのNFTトークンの底値(フロア)が、初めてCryptoPunksを上回ったと報じた。

BAYCの底値が53.9ETHだったところ、CryptoPunksの底値が52.69ETHだった形だ。なお、記事執筆時現在は、BAYCの底値が54.19ETH(約2,500万円)である一方、CryptoPunksの底値は65ETH(約3,000万円)であり、再びCryptoPunksがBAYCを抜いた。

仮想通貨データプロバイダーCoinGeckoの共同創業者Bobby Ong氏は、BAYCが好調である理由について、「BAYCのNFTは、CryptoPunksに比べて知的財産権が寛大だ」と指摘している。

「CryptoPunksを提供するLarva Labsが、より多くの権利を所有者に割り当てていないことに不満を持っている人もいる」という。

CryptoPunksの所有者は、そのNFTを商業目的で使用する権利を得られないが、BAYCの所有者には知的財産権が与えられる。そこで、BAYCのNFTを所有している者は、手持ちのアートワークを利用して漫画やキャラクターを作ったりすることが可能だ。例えば、11月に音楽レーベル大手のUniversal Musicが数匹の猿(Bored Ape)を、「KINGSHIP」というバンドにした事例がある。

また、ブロックチェーンゲームを開発するAnimoca Brandsは先日、BAYCを開発するYuga Labsと提携し、BAYCの知的財産を利用したゲームを発売することを発表した。

関連「Bored Ape」がNFTゲーム化へ、Animocaと提携

さらに、BAYCは著名人がBAYCのNFTを所有することを促進するチームも有している。最近では、著名ヒップホップミュージシャンのスヌープ・ドッグがBored ApeシリーズのNFTをいくつか購入した。

CoinGeckoのOng氏は、BAYCが2022年に、独自トークンをリリースする計画であることも、価値上昇の背景にあると分析している。

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