はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

株式市場下落で仮想通貨連れ安、BTCドミナンスは過去最低水準30%台に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

米ダウ平均株価は5日、前日比392ドル54セント(1.1%)安と下落した。

公開された20年12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨にて、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め、及び早期利上げ観測が高まったことで警戒感が広がった。

米長期金利(10年物国債利回り)の上昇によって、株価収益率(PER)の高いグロース株を中心に構成されるナスダック総合指数は、前日比-3.3%安と20年9月以来の下げ幅に。

これを受けて、ビットコイン価格は、前日比-6.4%の503万円(43,377ドル)と大幅下落した。

BTC/USD日足

昨年6月以降米株市場との相関係数は上昇傾向にあり、とりわけリスクオフ局面で現金が需要が高まると、一斉に売られる場面が目立つ。

関連:ビットコインと米株市場の相関係数0.35まで上昇

急落の過程で一定のロスカットは発生したが、OI(未決済建玉)状況からもこの規模だとアク抜けには不十分か。

bybt

ドミナンス過去最低水準に

ビットコイン(BTC)の市場占有率を示すドミナンスは、過去最低水準の30%台に達した。

ドミナンス推移

ビットコインドミナンスの減少は、2021年以降のアルトバブル再来の影響が大きいが、21年12月以降はアルト市場からの資金抜けも目立ち始めており、下落トレンドを鮮明にしている。

ハッシュレート

なお、3日にかけてのビットコインハッシュレート(採掘速度)一時急落は、カザフスタンの政情不安が影響を及ぼしたことも指摘される。

中国のマイニング禁止令を受け、世界最大のシェアを占めていた同国内の大手採掘業者(マイナー)は、安価な電気代を求めてカザフスタンや米国テキサス州などの移転を進めた経緯がある。

関連:中国のビットコインマイナー大量撤退で激変する勢力図、新たなマイニング拠点は?=英ケンブリッジ大学の最新データ

Finantial Timesが報じたところによると、この結果、電力需給のバランスが崩れ、昨年10月には3つの発電所が緊急停止を余儀なくされた。12月には、カザフスタンの電力会社KEGOCが電力供給を制限するに至っている。

直接的な因果関係は不明ながらも今回、自動車などの燃料が大幅に値上がりしたことに対する大規模な抗議デモが発生。大統領が非常事態宣言を発令した。同国のビットコイン(BTC)ハッシュアクティビティは、現時点で世界全体の18%を占めるとされる。

アルトコイン市場の動向

Coinmarketcap時価総額14位のアルトコインであるポリゴン(MATIC)のネットワーク手数料(Gas)代が、およそ16倍まで急騰する場面があった。

polygonscan

主な要因は、NFT(非代替性トークン)とポリゴンネットワークを使ったブロックチェーンゲーム「Sunflower Farmers(ひまわり農家)」の人気化だ。 かつてmixiで流行したブラウザゲーム「サンシャイン牧場」を彷彿とさせる農作物の収穫ゲームとなっている。

一方、早期投資家ほどメリットを享受できる仕様から、Sunflower Farm(SFF)トークン報酬を求めて、熾烈なガス引き上げ競争を招き、botを引き込んだとする指摘がある。その結果、ポリゴン(MATIC)の手数料の内、約半数を占めるまでに至ったとされる。

Dappradarのデータを確認すると、過去1週間でトランザクション数が100倍に急増した。

dappradar

ポリゴン(MATIC)は、ネットワーク手数料(Gas)代高騰など混雑するイーサリアムチェーンのサイドチェーンとして機能する役割を持つ。

イーサリアムチェーンは1TX=50〜100ドル掛かることも珍しくないため、ポリゴンが最大で1TX=1ドル相当の1000Gweiまで高騰したとはいえ相対的には安い部類と言えるが、NFTレンタルプロトコルのDouble Protocolが、AlphaPassのリリースを延期するなどの影響が生じ始めており、懸念されている。

関連:国産人気NFTゲーム「マイクリプトヒーローズ」、Polygonと提携

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧