CoinPostで今最も読まれています

インド、仮想通貨取引に30%課税か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル資産の税率を提案

インドのNirmala Sitharaman財務大臣は1日、デジタル資産から発生する利益に30%の税率を課すことを提案した。現地メディア『NDTV』らが報じた。

「デジタル資産」という表現を使っていることから、 暗号資産(仮想通貨)やNFT(非代替性トークン)等を含むと見られている。同国を巡っては、これまで仮想通貨を禁止するかどうかで情報が錯綜していたが、税金を課すということは禁止する方針ではないことを示しており、デジタル資産への投資が合法化されることは大きな進展だとの声が上がった。一方で、税率が高いとの指摘も上がっている。

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ゲーム内アイテムやアートなど幅広く技術が活用されている。

▶️仮想通貨用語集

関連Twitter投稿が3億円の価値に|大企業も注目する「NFT」の仕組みと可能性

インドでは以前、民間の仮想通貨を禁止する法案も起草されたが、その後「仮想通貨についてはより慎重に考慮すべき」とする姿勢が強まっている模様だ。昨日には、5月まで続く予定の予算委員会の議題一覧に、仮想通貨法案は挙げられていないことが分かった。一方、仮想通貨に関する講習会を開催することは発表されている。

関連インドの仮想通貨法案、予算委員会の議題に挙がらず

今回の提案で仮想通貨を禁止しない方針であることは示されたが、30%の税率を高いと見る声も上がった。CoinPostの提携メディア『The Block』によると、仮想通貨取引所OKX(旧:OKEx)の最高経営責任者(CEO)は「30%の税率は、投資家に仮想通貨投資を思いとどまらせたり、インドでの仮想通貨の普及を妨げたりする可能性がある」と懸念を示したという。

Sitharaman財務大臣はデジタル資産取引の規模や頻度を考慮し、専用の税制が必要だと考えている模様だ。株式などの資産と違い、仮想通貨の損失を他の収入で相殺することは認めない方針だというが、細かい計算方法など詳細については不明確な点がまだあるため、今後も議論や発表が続いていくと見られる。

CBDCの発行計画

Sitharaman財務大臣は今回、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を2022年度から2023年度に発行する計画も発表した。

「ブロックチェーンなどの技術を使い、インド準備銀行(中銀)がデジタルルピーを発行する」と説明。「デジタル通貨はデジタル経済を大きく前進させ、通貨の管理システムをより安価で利用・運用することができるようになり、効率性を高めることにもつながるだろう」と期待を示した。

なお、インドの会計年度は4月から3月までの1年間である。

関連中央銀行デジタル通貨(CBDC)とは|ビットコインとの違いと主なメリット

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
12:32
英TP ICAP、機関投資家向け仮想通貨マーケットをローンチ
世界有数のインターディーラーブローカーTP ICAPは、ビットコインなど仮想通貨のスポット取引市場「Fusion Digital Assets」をローンチした。機関投資家向けで、分離運営モデルを採用している。
11:30
東京都政策企画局がデジタル証券発行支援を開始
東京都政策企画局は、デジタル証券(セキュリティトークン)発行支援事業の開始を発表した。これは、ブロックチェーン技術の広範な活用を促進し、スタートアップ企業の資金調達を多様化するための取り組みだ。
10:55
EU、包括的な仮想通貨規制案MiCAを正式承認
EUは、ビットコインなど仮想通貨に関する包括的な規制案「MiCA」を正式承認した。ステーブルコインに関する規定は2024年7月から、その他規定の多くは2025年から発効する予定である。
10:05
香港の新しい仮想通貨関連組織、Huobiが参加へ
Huobiは、香港の仮想通貨関連の新組織に加わることを発表。この組織は、香港を世界最大の仮想通貨市場にすることなどをミッションにしている。
08:20
PayPalベンチャーズなど、仮想通貨ウォレットサービス「Magic」に72億円出資
仮想通貨ウォレットプロバイダーMagicは昨日、72億円(5,200万ドル)規模の戦略的資金調達ラウンドを終えたことを発表した。
07:40
バイナンス、欧州で12のプライバシー関連銘柄を上場廃止へ
バイナンスは5月31日、欧州市場でプライバシー関連銘柄の取引提供を中止する予定を発表した。
07:10
バイナンス、人員削減の報道を否定
仮想通貨取引所バイナンスは、従業員の解雇を実施したことが報じられた。人員の20%を削減したとの報道もあるが、同社CEOのCZ氏は「解雇に関する報道は悪い噂(FUD)である」と説明している。
05/31 水曜日
17:22
改正資金決済法施行で国内ステーブルコイン発行可能に
改正資金決済法施行により、法定通貨を裏付けとするステーブルコインが発行可能になることへの関心が急上昇している。海外発行のステーブルコインについては、発行者ではなく流通業者が資産を保全するよう義務付けられる。
16:59
仮想通貨取引所SBI VCトレード、エックスディーシー(XDC)を国内初上場
SBIグループにて暗号資産(仮想通貨)交換業を運営するSBI VCトレード株式会社は31日、国内初となる「エックスディーシー(XDC)」の取扱い開始を発表した。
14:00
イーサリアムからビットコインへのNFT移行を実現する「BRC-721E」が誕生
イーサリアム上で流通するNFTを、ビットコイン・ブロックチェーン上に移行可能にする新トークン規格「BRC-721E」がローンチされた。トークンブリッジプロトコル「Bridge any NFT to Ordinals」も同時に提供されている。
13:17
米デジタル商工会議所、テキサス州の反ビットコイン的なエネルギー法案成立を阻止
米デジタル商工会議所はテキサス州議会に提出された「反ビットコインマイニング法案」が法制化に至らなかったと発表した。マイニング企業の収益に大きな影響を与える「電力クレジット」の取得制限に関連する法案は成立しなかった。
13:12
ビットコインの採掘難易度、過去最高値更新へ
翌年に「半減期」を控えるビットコインマイニングの採掘難易度が過去最高値を更新する見込み。Ordinals プロトコルおよびBRC-20トークン需要やAI(人工知能)流行に伴う半導体企業の成長などを受け、マイナー間の争奪戦が激化している。
12:00
バイナンス、一部顧客の担保資金を銀行に預ける仕組みを検討か=報道
大手仮想通貨取引所バイナンスは、機関顧客の一部が取引担保を銀行に保管する仕組みを検討していると伝えられる。カウンターパーティリスクの軽減が目的の一つとみられる。
11:45
OPとSUIのトークンアンロックにより、流通量が急増する見込み
イーサリアムのL2ソリューションOptimismと、高速L1ブロックチェーンSui Networkは、トークンアンロックを迎える。この結果、OPとSUIの流通トークン数が大幅に増加することになる。
10:35
ANAグループ、NFTマーケットプレイス立ち上げ メタバースも準備
ANAグループは、エアライングループとしては世界初のNFTマーケットプレイスを立ち上げた。旅をモチーフとするメタバース「ANA GranWhale」の準備も進めているところだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア