NFTの権利問題を解消
アーダー(Ardor)ブロックチェーン上でNFTマーケットプレイスを運営するNFT Magicが2日、対応ウォレットアプリのSIGBROを通じてNFTライセンスの付与を開始したことを正式に発表した。
New #SIGBRO iOS :
— SIGBRO (@sigbroapp) February 1, 2022
– Shows NFT licenses
– Shows bids/asks on #NFTs
– Supports upload of #NFTMagic licenses
– Supports multiple accounts (add/delete/switch between)
– Enable/disable network switcher on the main screen
Soon also on Android 😉 $IGNIS #Ardorhttps://t.co/0DmzRMrSis pic.twitter.com/FyrfDgvHSG
NFT Magicは、NFTをミント(発行)したユーザーが、販売するNFTアートワークの商用利用権など10種類の異なる権限のライセンス付与を可能とするオプションをユーザーに提供する。
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NFTアートを購入した場合、どのような権利を取得しているのかを理解しないまま取引が行われている事例は多いとみられる。NFTの普及と共に、その売買に関連する所有権やIP(知的財産権)・著作権などの権利問題は認知され始めており、今回のようにNFTに対しライセンスを付与する取引所も徐々に増えてきている。
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10種類のNFTライセンス
NFT Magicが提供することになるIPの大半は、クリエイティブ・コモンズの著作権ライセンス規格に沿った10種類の一般的ライセンスで、将来的にその数は増える可能性があるという。
現時点で付与されるライセンスの種類としては、ノーライセンス(デフォルト)、個人利用のみのもの、商用利用OKのもの、購入者に著作権を完全に譲渡するもの、カスタマイズ可能なものなど、全10段階に分かれている。
これまではNFTアートを購入しても、それを購入・取得した人物は法律上、厳密には権利者の許諾がなければ複製や配信などの利用が一切できなかったが、ライセンスの発行および取得を可能とするこうしたサービスの利用により、法的なトラブルに巻き込まれる事態を避けることができる。
Triffic、開発中のゲーム画面が公開
同じくアーダーブロックチェーンを基盤とし、NFTアイテムを使ったAR(拡張現実)位置情報ゲーム「Triffic」の進捗が先月25日に公開された。NFTとゲーム内収益化(Play-to-Earn)に関連する、近々発表される新機能の実装をサポートするため、開発チームの人数を2倍に増やしたという。
Over the past few weeks, the full-time team at #Triffic has doubled in size, and things are starting to get exciting!
— Triffic App (Official) (@trifficapp) January 25, 2022
Can you imagine if you could turn any #NFT on any #blockchain into something that would actively earn revenue?
We can!
Join us at https://t.co/ShsAoLEFBE pic.twitter.com/Cf8OvdwPkt
Trifiicは、いわゆるポケモンGOスタイルのARトレジャーハント(宝探し)のように、プレイヤーによる自転車や徒歩などのアクティビティに対する報酬として、マイルやNFTを獲得し、収益化することができるゲームだ。
21年11月には、ゲーム内仮想通貨「GPSトークン」を中心に据えたエコシステム「GPSトークン・エコシステム」もローンチ。Triffic に登場するコレクタブルNFTキャラクターの「GeoMorfs」や、公式ウォレットの「GPS NFT Wallet」なども同時に開発中となっている。
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