はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「仮想通貨産業の成長を促す」カナダ議員が法案提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「仮想通貨を促進する国家的枠組みの策定を」

カナダのミッシェル・レンペル・ガーナー下院議員は9日、暗号資産(仮想通貨)産業の成長を促す法案を提出した。この法案C-249は、適切な枠組みを策定するため、政策決定者に業界との対話を求めるものでもある。

ガーナー議員は、「仮想通貨のイノベーション」は、社会の様々な分野を変革する力を持っており、カナダもこのセクターへの投資を奨励すべきだと指摘した。

さらに現在、政府関係者も、仮想通貨に関連する政策を定期的に議論し始めているが、多くの場合、仮想通貨がどのように機能するのかについて深く理解してはいないとも述べる。

このため法案は、カナダの財務大臣に対して以下のことを求めるという。

  • 仮想通貨分野の成長を促進するための国家的枠組みを策定する。
  • 枠組みの策定にあたり、仮想通貨産業に従事する者と協議することを求める。

法案についてのホームページも開設されており、次のように目的を説明している。

本法案は、仮想通貨の専門家が、政策開発において主導的に意見を述べていけることを確実にする。

また、彼らの専門知識を用いて、当業界への投資と才能をカナダに引き寄せ続けるための枠組みを構築することも要求する。同時に、仮想通貨を扱う人々を保護する。

なお、この法案自体は、特定の規制や政策を設定するものではなく、あくまでも仮想通貨専門家の知識を、政策決定プロセスに活かすメカニズムを設定するものだという。

法案の具体的な内容

この法案が施行された日から3年以内に、財務大臣は「仮想通貨分野の成長を促進する国家的枠組み」を示す報告書を作成し、作成後の15日間以内に、報告書が議会に提出されるようにしなければならない。

また、枠組みの策定前には、カナダの各地域から名前の挙がった人物と協議する必要がある。この人物については、仮想通貨分野での業務経験を有することが条件の一つとして設定されている。

この専門家が、財務大臣に対して提出した意見書を、財務省のウェブサイトで一般公開することを規定する内容も盛り込まれた。

関係者の声

関係者の多くは、これまでのところ、この法案を好意的に受け止めていると伝えられる。例えば、カナダの大手仮想通貨マイニング企業Hut8のJaime Leverton CEOは次のように述べた。

政策決定者たちは、我々の分野における成長と雇用創出の機会をますます意識し始めている。カナダでイノベーションを促進するために、業界の代表者たちと連携していくことの大切さも認識している。

マイニングとは

ビットコインなどPoW通貨の取引を検証・承認する「採掘」行動のこと。取引の検証にはコンピューターで膨大な計算を行う必要があり、その見返りとしてマイニングに成功すれば報酬が得られる。報酬の支払いを通して、仮想通貨が新規発行される仕組み。この一連の作業が鉱物採掘に似ていることからマイニングと呼ばれ、日本語で「採掘」と表記されることもある。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/28 土曜日
14:00
仮想通貨配分を4割まで推奨、米著名金融アドバイザー「従来60-40モデルは時代遅れ」と見解
著名金融アドバイザーのリック・エデルマン氏は最新見解で仮想通貨ポートフォリオ配分を従来の1%から最大40%へ大幅引き上げを推奨。
13:15
米上場Genius Group、ビットコイン買い増し構想 勝訴した際の損害賠償で
NYSE上場のGenius Groupが、訴訟勝利の場合に得られる推定10億ドルの50%をビットコイン購入に充当する計画を発表した。昨年よりビットコイン財務戦略を採用している。
11:26
イーサリアム取引量史上3位、価格低迷でもネットワーク急増
イーサリアムが6月25日に175万件の取引を記録し史上3位を達成。価格は低迷するもネットワーク活動は活発化、従来のアルトシーズン理論に変化の兆しになるか。
10:25
イスラエル当局、仮想通貨報酬によるスパイ容疑で3人逮捕=レポート
イスラエル当局がイラン諜報機関の工作員3人を逮捕。仮想通貨で報酬を受け取り、9000万ドル被害のノビテックス攻撃との時期的関連が注目されている。
09:45
ポリマーケットの評価額10億ドルに達する見込み USDCにも恩恵か=コインベース
分散型予測市場ポリマーケットが2億ドル資金調達しユニコーン企業になる見込みだ。コインベースは、ポリマーケットの台頭はステーブルコインUSDCにも恩恵になると分析している。
08:50
ストラテジー株トークンなど主要銘柄、Gemini EU向株式サービス開始
仮想通貨取引所Geminiが欧州連合でトークン化株式サービスを開始。マイケル・セイラーのストラテジー株を皮切りに、24時間365日取引可能な新金融サービスを提供する。
08:00
ブータン、ビットコイン保有額が13億ドルに到達
ブータンが、仮想通貨ビットコインを13億ドル相当保有していることが注目を集めている。この保有額は同国のGDPの40%に相当する。
07:55
リップル、SEC相手の控訴を取り下げ 5年間の法廷闘争が終結へ
リップル社のガーリングハウスCEOが28日、SEC相手の控訴を取り下げると発表。約5年間続いた法廷闘争が終結し、同社は事業発展に注力する方針を示した。
07:10
米仮想通貨銀行アンカレッジ、USDC等の段階的廃止発表 業界から「利益相反」批判
米仮想通貨カストディ銀行アンカレッジがUSDCとAUSDの段階的廃止を発表、ステーブルコイン安全性評価で業界から自己利益優先との批判を受ける。サークル株価は15%と大幅安。
06:49
韓国カカオペイ株急落、ステーブルコイン規制懸念が背景か=報道
韓国カカオペイ株がステーブルコイン参入期待で急騰後17%下落、投資リスク銘柄指定で売買停止。米サークル株も15%安と波及か。
06:15
ロビンフッド、XRPとソラナのマイクロ先物契約を開始
米デジタル証券大手ロビンフッドがマイクロ先物でXRPとソラナを追加、ビットコイン金曜先物のマイクロ版も提供開始し仮想通貨商品を拡充。
05:55
トランプ大統領発言「ビットコインがドル圧力緩和」仮想通貨産業の雇用創出を評価
トランプ大統領が28日記者会見でビットコインのドル圧力緩和効果を言及、米国の仮想通貨産業構築と雇用創出への前向きな評価を表明。
06/27 金曜日
16:00
ブロックバリュー大西社長が語るAIインフラの未来|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のプラチナスポンサーとしてブース出展を決めた、ブロックバリューの大西基文社長独占インタビュー。「ジャパン・テクノロジーで日本の底力になる」をスローガンに、AIサーバーで日本のWeb3インフラ強化に挑む。
13:40
トランプ政権、7月に複数仮想通貨規制法案成立の見通しか=サックス仮想通貨特命官
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏が7月の重要法案成立の見通しを示唆。GENIUS法でステーブルコイン規制、CLARITY法で仮想通貨定義明確化へ。
13:10
インド与党BJP報道官、ビットコイン準備金導入を提唱
インド与党BJP報道官のバンダリ氏が、仮想通貨ビットコイン準備金の試験導入を提唱した。また、インドもブータンのようにBTC採掘を行う能力を持っているとも指摘した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧