はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

韓国の取引所V Global前CEOに有罪判決、約2,200億円の不正流用疑い

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

巨額の仮想通貨詐欺

韓国の水原(スウォン)地方裁判所は11日、資産の不正流用や詐欺などの疑いに問われていた暗号資産(仮想通貨)取引所V GlobalのLee Byung-gul前CEOに、懲役22年の有罪判決を言い渡した。仮想通貨メディア「Forkast」などが報じた。また、一部報道によれば、1064億ウォン(約102億円)の追徴命令も下された。

Lee前CEOを含む、同取引所の取締役7人は、約19億ドル(約2,220億円)の資産不正流用の疑いで起訴されていた。前CEOを除く6人には、4年から14年の懲役刑が言い渡された。また、同社名義の預金口座から100億ウォン(約9億6000万円)が没収されたという。

今回の事件は、韓国での過去最大規模の仮想通貨が関連した詐欺事件と見られている。V Globalは通常の取引所のように運営していたが、実際にはいわゆるネズミ講を行っていた。

関連:韓国の仮想通貨取引所、詐欺の疑いで捜査 200億円超の資産を凍結

韓国警察は、少なくとも52,000人の投資家が被害を被ったことを明らかにしている。被害者グループの代理人を務めるHan Sang-jun弁護士によると、被害者の少なくとも1人が自ら命を絶っているという。

利益保証で投資家を呼び込み

V Globalは、取引所利用のために必要な600万ウォン(約60万円)の預金に対して、300%の利益を保証すると謳い投資家を集めた。

取引所は、600万ウォンを預けた人には、自社トークン「V Cash」を1,800万枚渡すと約束。一部の投資家には支払いが行われたが、韓国検察によると、その資金は新規顧客の預金から引き出されたものだったとのことだ。

また、新規顧客を紹介した人に120万ウォン(約12万円)の手数料を保証するというネズミ講のようなシステムも運用されていた。

韓国では21年、219件の仮想通貨関連の詐欺が摘発された。今回の事件について検察当局は、被告全員に、無期懲役を求刑していた。Han弁護士は、V Globalが取引所としての実体を持っていたことが、投資家の信頼を形成する一因になったと指摘している。

関連:韓国、仮想通貨取引所の半数以上が停止か廃業に=報道

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧