はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米SEC、米国版バイナンスと関連会社を調査か=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国版バイナンスのマーケットメーカーを調査

米国の証券取引委員会(SEC)は、大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスの米国部門と、バイナンスと関係のある2つの取引会社を調査している模様だ。ウォールストリートジャーナルが報道した。

バイナンスとは

取引高・登録者数が非常に多く、世界的に有名な暗号資産取引所。

▶️仮想通貨用語集

調査対象となっているのは、シグマ・チェインAG(Sigma Chain AG)とメリット・ピークLtd(Merit Peak Lt,)という2つの取引会社である。2社は米国版バイナンスの取引所で、マーケットメーカーとしての役割を担っている。バイナンスと2社につながりがあることを、ユーザーに開示しているかを巡り、調査が行われているという。

マーケットメーカーとは

取引の世界で重要な役割を担う。流動性を提供し、市場取引がどのような時も円滑に機能することを目的に、ある資産を継続的に売買する。一般的に、買値と売値のわずかな差額を徴収することで報酬を得ている。

▶️仮想通貨用語集

米国版バイナンスのウェブサイトには、「提携するマーケットメーカーが取引所で取引を行う可能性がある」と書かれているが、具体的な会社名については言及されていない。

報道によると、シグマ・チェインAGとメリット・ピークLtdは、過去の企業文書で、バイナンスCEOの、CZ(Changpeng Zhao)氏と関係があることが示されている。例えば、2019年1月時点の書類で、CZ氏はシグマの取締役会長として記載されていた。(その後、バイナンスと関係のある別の人物に交代している)

専門家によると、こうした関連会社に、不当な利益を与えていないかという点は検討対象になり得る。例えば、取引へのアクセスという面で優遇されていないか、他の市場参加者よりも、迅速に取引できるような待遇を受けていないかなどの点だ。

また、仮想通貨市場のマーケットメーカーは、株式市場のマーケットメーカーとは異なり、まだ規制されておらず、会社ごとに業務形態が大きく異なることを課題として指摘する声もある。業界の標準化が行われていない状況があるという。

なお、SECの調査が、必ずしも法的執行措置に結びつくわけではない。

バイナンスのコメント

米国版バイナンスの広報担当者は、SECの調査についての言及は控え、「米国版バイナンスは、最高水準の法的遵守を維持することを約束する」とコメントした。

また、バイナンスのグローバル広報担当者は、「バイナンスは非上場企業であるため、企業構造などの詳細を開示する必要はないものの、要求があれば、規制当局と情報共有する」としている。

規制対応を進めるバイナンス

世界最大規模の仮想通貨取引所バイナンスには、2021年夏頃より、各国の規制当局から警告が相次いだ。バイナンスは現在、各国の規制へ対応を進めているところである。

CZ氏は21年7月、「国際的なコンプライアンスチームの強化、法的遵守のためのパートナーシップの拡充、地域ごとの規制の準拠」などを掲げ、今後も規制機関と協力していくと話していた。

それぞれの国や地域で、規制の基準が当局により明確に整備されていくことの必要性にも言及し、バイナンスもそのために貢献していきたいとしている。

関連仮想通貨取引所バイナンス 各国政府の警告・金融機関のサービス停止事例まとめ

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/22 土曜日
13:40
豪政府、仮想通貨のイノベーション促進政策へ 4つの計画を発表
オーストラリア財務省が仮想通貨を含むデジタル資産のイノベーション促進策を発表した。取引所規制やステーブルコイン枠組みなど4つの戦略で世界的リーダーを目指す。
13:05
トランプ大統領のサックス特命官、UAE高官と仮想通貨・AI投資協力を協議
米ホワイトハウスのサックス特命官がUAEタヌーン氏と会談。AI、仮想通貨、技術投資について協議し、「スターゲート」プロジェクトへの70億ドル投資準備が報じられた。両国の技術・経済分野での協力強化へ。
11:25
日本の物価3%高騰、仮想通貨市場に与える影響も
2月の日本インフレ率が3%に達し、日銀追加利上げ観測が強まる中、仮想通貨市場への影響が懸念される。米国の2022年インフレ時のFRB利上げがもたらした仮想通貨ベア相場の教訓から、投資家の警戒感が高まっている。
10:40
「関税と決算発表が仮想通貨市場の鍵」米コインベース週次レポート
米コインベースの最新レポートが仮想通貨市場の現状と見通しを示す。世界貿易政策の不確実性と決算発表の影響、さらに増加する機関投資家の仮想通貨投資意欲を解説している。
09:45
MegaETH、毎秒2万取引を処理可能なパブリックテストネット開始
イーサリアムスケーリングの新アプローチ「MegaETH」がパブリックテストネットを開始。10ミリ秒ブロックタイムと2万TPSを実現し、最終的には10万TPSを目指す。
08:40
バイナンス、22銘柄の上場廃止投票を開始
仮想通貨取引所バイナンスは、コミュニティ共同ガバナンスメカニズムによる上場廃止投票の第1回を開始。ジャスミー、ジーキャッシュ、FTXトークンなど22のデジタル資産が対象となっている。
07:55
コインベース、デリビット買収交渉が最終段階に
Deribitを買収へ 米仮想通貨取引所大手コインベースが、ビットコインとイーサリウムのオプション取引で世界最大のデリビット(Deribit)の買収交渉を進めていると、ブルーム…
07:25
「3600万超のアルトコインがビットコインの地位を強化」アナリスト考察
仮想通貨ビットコインアナリストJesse Myers氏が「アルトシーズンが永久にキャンセルされた」と主張。3600万超のアルトコインの出現がビットコインのドミナンスを強化する3つの理由と「キャッチ22」パラドックスを解説。
06:25
ストラテジー社、ビットコイン追加購入のため調達額を1000億円に引き上げ
仮想通貨ビットコイン追加購入のために、ストラテジー社は優先株発行規模を当初計画から45%増の7億2250万ドルに引き上げた。
06:02
米SECの仮想通貨タスクフォース始動、規制アプローチの転換点に
米SECが初の仮想通貨タスクフォース円卓会議を開催した。ゲンスラー時代の「執行による規制」からの脱却を図り、パース委員主導で新たな規制枠組みを模索していく。
03/21 金曜日
17:11
GMOコイン、ステーキングの報酬率向上とソラナなど手数料半額キャンペーン発表
GMOコインがポルカドット、コスモス、ソラナのステーキング報酬率を大幅に向上。最大で前年比2倍超の報酬率を実現し、2025年4月には手数料半額キャンペーンを実施。暗号資産保有だけで効率的に報酬を得る。
16:18
SBI北尾会長が語る仮想通貨市場の未来と戦略|FIN/SUM2025
SBIホールディングス会長がFIN/SUMで野心的成長目標を発表した。「今世紀最大の革新的技術はブロックチェーン」と断言し、急成長する仮想通貨市場を背景にデジタルスペース戦略を展開する。リップル(XRP)と提携する中、今後の展望を示した。
13:50
ストラテジーのセイラー会長が語る「ビットコインの21の真実」とは
ストラテジー社会長マイケル・セイラーがデジタル資産サミットで語った『ビットコインの21の真実』を詳説した。イデオロギー、デジタル商品、エネルギーネットワークに始まり、「新たな太陽系」としての見解など、セイラー氏のビットコイン観は果てしなく大きい。
12:00
米通貨監督庁、仮想通貨企業に対する「チョークポイント2.0」終了へ
米OCCが評判リスクの調査を終了すると発表した。トランプ政権下で進む仮想通貨規制緩和の一環として、銀行の仮想通貨企業へのサービス提供拡大が期待される。
11:16
ビットコイン市場、FRBの金融政策とSECのPoW判断は好材料 流動性低下に警戒感も
ビットコインは8.4万ドル台で推移。FOMCでのFRBによる量的引き締め(QT)ペース緩和と2025年の利下げ示唆、SECによるプルーフ・オブ・ワーク仮想通貨の非証券判断という二つの追い風が市場を下支えする。一方、Glassnodeレポートは市場流動性の急速な低下を警告した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧