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ウクライナ戦争懸念のパニック売り一巡で金融市場反発、ビットコイン前日比+10%高に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況と世界情勢

NYダウは約800ドルの大幅下落後に急反発。前日比92ドル7セント高となり、終値で6営業日ぶりのプラス圏に転じた。

懸念されたロシアによるウクライナへの軍事侵攻が現実となり、売り注文が膨らむなど市場の動揺を招いた一方、連日の下落で安値水準にあることから買い戻しが入った。

ロシア側にいかなる背景があったにせよ、国家に対する一方的な侵略行為について、国際社会は到底看過できるものではない。今回の軍事侵攻に対して欧米を中心に強い非難が相次いだ。

米バイデン政権は経済制裁について、ロシア系大手銀行5行との取引中止や資産凍結を発表したほか、ハイテク製品の輸出を規制。欧州諸国や日本もこれに追従して制裁措置を打ち出している。

原油や天然ガスなど世界最大級の資源大国であるロシアへの経済制裁は、報復措置によるインフレ加速やサプライチェーンの混乱をもたらすリスクがあり、難しい舵取りを迫られる。

経済制裁にSWIFT含まず

現時点では、国際決済システム「SWIFT(国際銀行間通信協会)」からロシアを除外していない。金融業界に与える影響の範囲が未知数なことに加え、さらなる制裁措置としてカードを切らなかった可能性がある。

一部市場関係者は、相場の不確実性が限定的としてポジティブに受け止め、米株指数の上昇やゴールド価格の下落につながった。

SWIFTとは、世界各国の金融機関数千社を結ぶ旧来のネットワークだ。

国際送金では、送金先の国の仲介となる銀行(コルレス銀行)に作った口座(ノストロ口座)に外貨準備して行なっているとされる。送金の間に複数の銀行を挟むため、手数料が嵩むことや送金時間が長いというデメリットが指摘されてきた。

暗号資産(仮想通貨)業界では、SWIFTは比較的聞き慣れた単語でもある。米Ripple社がSWIFTに代表されるような国際送金システムの課題を解決すべく、XRPによる「オンデマンド流動性(ODL:On-Demand Liquidity)」をソリューションとして提案してきたからだ。

XRPの有識者である「てにったー(@tenitoshi)」氏は19年8月、SWIFTの仕組みや欠点、デジタル資産の存在意義について、CoinPostに寄稿したコラムで解説している。

関連:SWIFT新システムの登場はXRPの危機? その疑問、てにったーが答えます

25日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格が前日比10%高と大きく反騰。447万円(38,803ドル)まで回復した。

BTC/USD日足

米株指数の反発を受け、買い戻しが先行。ウクライナへの軍事侵攻直前の急落前水準まで値を戻した格好だ。

2021年5月ほどの急落は見られなかったが、これについては、先んじて下落トレンド入りしていたことで、デリバティブ(金融派生商品)市場における過剰なレバレッジポジションが縮小していたことが指摘される。

Michaël van de Poppe(@CryptoMichNL)氏は、「パニック売りは数日〜数週間以内に収まる」との見解を示した。市場は織り込みつつあるとの見方もある。

米国務長官は、ロシア側の狙いについて、「現ウクライナ政権の転覆(傀儡政権の樹立)と確信」と言及。ロシア軍が、ウクライナの首都キエフ制圧に向かっているとのしており、予断を許さない状況にある。

ウクライナ情勢で予期せぬリスクが認められた場合、いつ地合いが悪化してもおかしくはなく、慎重な資金管理が求められる。

オンチェーンデータ

Santimentは22日、「群集心理が弱気に傾いている。」「ショートポジション解消による価格の上昇につながる可能性がある」と指摘。その根拠として、FundingRate(資金調達率)を挙げていた。

相場の乱高下は、DeFi(分散型金融)にも大きな影響を及ぼしている。

The Blockが報じたところによれば、時価総額2位のイーサリアム(ETH)価格が2,100ドルを下回った場合、MakerDAOのプロトコルに預け入れた金額が担保不足になり、5億ドル規模の大量清算が起こる可能性がある。

Block Analiticaのデータで明らかになった。

MakerDAOとは、米ドルに1:1で価値を裏付けられたテーブルコイン「Dai」の発行を可能にしている、イーサリアム系の分散型プロジェクト。Maker Vaultに担保金を預け入れる(ロックアップする)ことで、ステーブルコインのDaiを発行することができる。

清算システムでMakerプロトコルを過剰担保状態にしておくことにより、Daiは、米ドルとのソフトペッグを維持している。

関連:初心者でもわかるDeFiプロジェクト「Maker」とは|特徴や仕組みを解説

関連:「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

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