はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

約80億円を集めたPixelmonプロジェクト、予告と異なるNFTデザインに批判集まる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デザインの違いに批判集まる

イーサリアム(ETH)を活用したNFT(非代替性トークン)プロジェクトPixelmonは、デザイン公開をめぐって多くの批判を受けている。

同プロジェクトは、任天堂のポケットモンスターにインスパイアされたとされるモンスターが登場するNFTゲーム。先日、登場モンスターのデザイン公開(ガチャ開封)が行われたものの、事前予告と違いすぎる質の低いデザインに対し、失望したコミュニティが大きく反発した形だ。

Pixelmonは、NFTのミント(発行)を最大手NFTマーケットプレイス「OpenSea」で2月初頭に実施。販売はダッチオークション形式で行われ、価格は最大3ETH(約93万円)として設定されていた。

ダッチオークションとは、公開価格から順に値を下げてゆき、最初に買い手がついた値段で商品を売るシステムだ。

NFTは販売開始1日足らずで完売し、同プロジェクトは7,000万ドル(80億円)の調達に成功した。この時点では、各NFTは卵(デザイン未公開)状態で、どのような容姿のモンスターが含まれているのか確認することができなかった。

NFTとは

NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ゲームや音楽、アート作品、各種証明書など幅広く技術が活用されている。

▶️仮想通貨用語集

支援していたコミュニティの失望により、現在はPixelmonのNFTは「OpenSea」で約0.4ETH(約13万円)のフロアプライス(市場底値)で取引されている。当初の販売価格から大きく下落した形だが、面白半分にインターネット・ミーム化したことで、象徴的とされるモンスターのKevinが高騰した。

OpenSeaを確認したところ、仮装売買などの相場操縦が含まれている可能性はあるものの、3〜4ETHの取引履歴が確認されている。

Pixelmon

なお、Pixelmonは現在、アルファ版の開発が進行中。Syber氏によれば、2022年内のリリースを目指しているとのことだ。

関連: 楽天、NFT電子市場「Rakuten NFT」をローンチ

将来的に改善と主張

Pixelmonは、モンスターをNFTとして捕獲できるシステムを採用しているが、発行されたNFTコレクションは、ゲーム内では捕獲できない「プレイアブルなジェネシスコレクティブル」となっている。またNFTの購入者には、ゲーム内の土地のエアドロップが実施される予定だ。

コミュニティからの批判に対して、Pixelmonの創設者Syber氏は、ツイッターで「(Pixelmonの開発)計画は当初から、調達した資金を使って、より良いモデルを作る」仕組みと説明。プロジェクトのNFTは「アップデート可能で、現在の品質の低さは、将来的に改善される」と主張している。

デザイナーともトラブルか

公開されたPixelmonのデザインには、別の問題も浮上している。制作の一部を担当したデザイナーが、「納品物がNFT化することを知らなかった」と発言しているのだ。

この情報は、NFTプロジェクトduck frensの創設者、ManaMoon氏が、Pixelmonのモンスターelemental dragonのバリエーションを手掛けたとされる、MalberS Animations氏にコンタクトした結果明らかになった。

MalberS Animations氏によれば、制作報酬は支払われたものの、NFTとして展開されることは伝えられていなかったという。報酬は、ドラゴン1体につき1,000ドル(約12万円)、修正作業後に1,000ドルで合計7,000ドルだったそうだ。

関連: ブロックチェーンゲームで遊ぶメリットと自律分散型の将来性|廃猫

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/11 月曜日
19:45
エルサルバドル、新法可決でビットコイン投資銀行実現へ
エルサルバドルが投資銀行法を可決し、機関投資家向けビットコイン投資サービスが解禁となる。投資銀行の設立条件は、最低資本金5000万ドルで、25万ドル以上の資産保有者がサービスの対象となる。
18:45
トランプ政権、仮想通貨評議会高官が退任 民間復帰へ
米ホワイトハウス仮想通貨評議会のボー・ハインズ事務局長が退任し民間復帰する予定だ。同氏はトランプ政権の仮想通貨政策報告書作成をデビッド・サックス氏と共に主導していた。
09:30
アーサー・ヘイズ、先週売却のイーサリアム買い戻し 予想外の相場上昇で方針転換か
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏は先週売却したイーサリアムなどの銘柄を買い戻した。短期下落予想が外れ、ETHは4,200ドルを突破して7日間で約20%上昇している。
08/10 日曜日
12:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップル裁判終結やイーサリアム関連の投資根拠分析など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1730万円台回復、利下げ期待で反発も来週CPI警戒|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン相場はFRB人事のハト派傾斜や利下げ期待で1730万円まで回復。雇用統計下振れによる景気後退懸念から一時1660万円まで下落したが、トランプ政権の仮想通貨政策やETF資金流入回復で持ち直し。来週のCPI発表がカギ。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米401k仮想通貨投資解禁の大統領令に高い関心
今週は、アーサー・ヘイズ氏と金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン下落可能性の指摘、トランプ大統領による米401k仮想通貨投資解禁の大統領令への署名に関するニュースが最も関心を集めた。
09:00
CoinPost代表と創業メンバーに聞く 事業拡大の軌跡と求める人材像とは?
創業8年を迎えたCoinPostCEOの各務貴仁氏と中辻諒氏が、仮想通貨バブルから規制強化、世界3位メディアへの成長を赤裸々に振り返る。「情報格差を埋めたい」想いから始まった小さなメディアの成長要因、ベンチャーの魅力、WebX創設秘話、そして暗号資産(仮想通貨)業界の未来ビジョンまで語る。
08/09 土曜日
20:15
ミームコイン「ドッグウィズハット(WIF)」のニット帽、1.2億円で落札
ミームコインWIFのアイコンで有名なピンクのニット帽が80万ドルで落札された。ソラナ系ローンチパッド創設者が購入し、コミュニティへの還元を示唆している。
19:50
トランプ政権、輸入金(ゴールド)へ関税課さないことを明確化の意向か=報道
米トランプ政権が輸入金への関税を課さない方針を明確化する計画だと伝えられる。米税関・国境警備局(CBP)の発表でゴールド市場が混乱していたことが背景だ。
09:00
ステーブルコインとは|市場規模・取引量・主要銘柄と規制の行方
分散型金融の知名度が高まるにつれ、ステーブルコインの取引高も増えている。本記事では「ステーブルコイン」の特徴や分類などをわかりやすく解説。
09:00
イーサリアム財団幹部、「Fusaka」延期可能性に言及
イーサリアム財団幹部のトマシュ・スタンチャク氏は、仮想通貨イーサリアムの開発者らに対しFusakaが遅延する可能性をもっと意識するように呼びかけた。その先のアップグレードへの関心が高まっている模様だ。
08:25
ハーバード大、117億ドル相当のブラックロックのビットコインETF保有
米ハーバード大学がブラックロックのビットコインETF「IBIT」に約1億1700万ドル投資。ブラウン大学も1300万ドルと倍増し、名門大学の仮想通貨投資が拡大。
07:00
コインベースがDEX統合機能を開始、取引可能資産を300から数百万に拡大
米大手仮想通貨取引所コインベースが分散型取引所の統合機能を発表。従来300銘柄から数百万の仮想通貨資産取引が可能になり、Aerodromeやユニスワップにも対応。
06:30
レックス・シェアーズ、ギャラクシー・デジタル株の2倍レバレッジETFを提供
米レックス・シェアーズとタトル・キャピタル・マネジメントが米国でマイク・ノボグラッツ氏率いるギャラクシー・デジタル株の2倍レバレッジETF「GLXU」を新規上場。
06:10
バイナンス、スペイン大手銀行BBVAと提携
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスがスペインの大手銀行BBVAと提携し、顧客資産の独立保管サービスを提供開始。FTX破綻後の投資家不安解消が狙いか。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧