「Rakuten NFT」をローンチ
楽天グループ株式会社は25日、NFT(非代替性トークン)マーケットプレイスおよび販売プラットフォーム「Rakuten NFT」の提供を開始したことを発表した。人気コンテンツとのコラボ作品の販売などを予定している。
Rakuten NFT
「Rakuten NFT」とは、「NFT市場を民主化する」ことを目的として開発されたサービスで、プロスポーツ・アニメ・マンガ・アイドル・ゲーム・音楽などのコンテンツを題材としたNFTの購入/個人間(P2P)での売買が可能なマーケットプレイスと、IP(知的財産権)を所有するアーティストによるNFTの発行/販売サイトの構築が可能なプラットフォームの機能を併せ持つサービスとなっている。
楽天IDで簡単に使えて、日本円決済やクレジットカード決済ができ、楽天ポイントを貯めて使えることが可能。「楽天チケット」「楽天コレクション」「Rakuten TV」といった関連サービスの利用特典としてNFTを配布するなど、他のサービスと連携することで、楽天独自の経済圏の強みを活かしている模様だ。
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25日21時からアニメ『ULTRAMAN』(ウルトラマン)のCGアセットを使用したNFTや、漫画家・黒鉄 ヒロシ氏による描き下ろしイラストを含む、競馬がテーマの「黒鉄ヒロシGI激闘史『2010年シリーズ』」のNFTが販売される予定で、ユーザーはこれらのパックを購入でき、所有するNFTを保管・売買することが可能となっている。
今後、アイドル『アンダービースティー』のトレーディングカードNFTや、『TIGER & BUNNY 2』のキャラクターを使用したNFT、株式会社BEAMSとのコラボ作品、『コートギアス 反逆のルルーシュ』の監督の谷口悟朗氏が手掛けるオリジナルアニメ企画『エスタブライフ』に関する作品を販売することを予定。
さらには、Jリーグ公認NFTコレクション「J.LEAGUE NFT COLLECTION PLAYERS ANTHEM」の制作・販売や、「Rakuten NFT Art Gallery」の開催も既に予定している。
なお、「Rakuten NFT Art Gallery」では、歌い手・Ado氏のイメージディレクターを務めるORIHARA氏による作品などが出典予定となっており、今年の5月以降に販売を開始する見込みとなっている。
2023年以降には、以下の開発を進めることを予定している。
- 個人ユーザーによるNFTコンテンツの発行および販売ができるサービスの提供
- 国内外のIPホルダーが保有するNFTの発行
- グローバルを含むマーケットへの展開
- 決済方法の多様化
これまでの経緯
楽天は以前からブロックチェーン関連の動きを見せている。まず最初の動きとして、2016年8月、イギリスのベルファストにブロックチェーン技術に特化した開発チーム「Rakuten Blockchain Lab」を設立。その後、2019年8月から、楽天ウォレット株式会社において、仮想通貨の現物取引サービスを国内で提供したきた。
そして21年8月に、NFT領域への参入を正式に発表。今回発表された「Rakuten NFT」はその際に発表されたもので、携帯事業やデジタルコンテンツ関連のサービスを展開する楽天の傘下であるコミュニケーションズ&エナジーカンパニーは、同サービスのローンチに向けた人材の募集を行った背景がある。
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