はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

検証可能な資格情報と検証可能なプレゼンテーションへの署名=XSL Labs寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

XSL Lab寄稿

検証可能な資格情報(クレデンシャル)は、所有者に送信される前に、発行者は署名します。検証者に提示される前に、所有者は検証可能なプレゼンテーション(検証可能なクレデンシャルを含むプレゼンテーション)に署名する流れです。

検証可能なクレデンシャルと検証可能なプレゼンテーションへの署名

したがって、発行者はVCを、所有者に送信し、所有者は自分のIDウォレット(モバイルアプリケーション(dApp)など)にこのVCを保存します。 前回の記事では、IDウォレットのソリューションとしてNFCカードを使用することが可能であると述べました。

「メタマスク」のような専用のブラウザ拡張機能を使用することもできます。この「myDid」ブラウザ拡張機能の開発の 進捗状況についてまたお知らせします。

このブラウザ拡張機能は、発行者からの検証可能なクレデンシャルを保存し、機能として、最初にユーザーの「インフォームドコンセント」(同意)を取得してから検証者に提示できる必要があります。

2つの主要な署名は、発行者よりのVCの署名と、所有者よりのVPの署名です。 ただし、下記の通り、この3者の間で他の2つのオプションの署名を行うこともできます。

  • 所有者のウォレットがVCを要求する場合。(ユーザーはこの要求に署名することもできます。特に発行者は検証を行うため)
  • 検証者がユーザーにVC要求を行う場合。(検証者はこの要求に署名することもできます)

検証者のリクエストについては、署名されたクレデンシャルのリクエストが少ないみたいです。ユーザーによる「検証者の検証」は、SSL/TLSの安全な通信にリンクされたIDと比較することにより、視覚的または部分的に実行することができます。検証者は常に識別可能なDID(分散型ID)を持っているとは限りません(必須ではありません)。

さて、今度は検証可能な資格情報の「発行者」の役割と、そのキーと署名を管理するための可能なオプションに焦点を当てましょう。

発行者向けのさまざまなキーおよび署名管理のオプション

すべての場合において、発行者はユーザーの要求を管理するために「管理インターフェース」(多かれ少なかれ自動化可能である)を持っている必要があります。

このインターフェースは、VCを作成するときに、ユーザーの要求とそのステータス(署名の検証後)を受信して保存できる必要があります。

現在、我々のチームは署名を実行するための3つの可能なオプションを開発しています。

  1. 発行者のウェブインターフェースは、自分で選んだクラウド KMS(キー管理システム)を使用します。AWS、Azure、GCPなど、使用するクラウドアーキテクチャに応じて、いくつかのKMSを使用することができます。または、KMIP(キー管理相互運用プロトコル)と互換性のある統合可能なプライベートKMSを使用することも可能です。
  2. ブラウザーレベルでキーを直接に管理する(単純なソフトウェア保護)、または署名の要求をメタマスクと互換性のある、Ledger Nanoのようなハードウェアウォレットに送信するブラウザー拡張機能を開発しています。
  3. 発行者のサーバーに接続されている1つまたは複数のHSM(ハードウェアセキュリティモジュール)は最後のオプションです。

VC内でいくつかのタイプの署名を定義できますが、最も機密性の高い署名はメタマスクを介した署名です。

実際、メタマスク(eth_sign)を介して最初の署名方法では、任意のハッシュ、特にブロードキャスト可能なトランザクションのハッシュに署名することができます。

この他にも、署名のサポートは、W3C³によるVC署名の可能なソリューションとして、新しいメソッドであるEIP712¹(Ethereum Improvement Proposal)や、現時点ではドラフト状態の最新メソッド(signTypedData_v4²)で改善されています。

このため、IDウォレットなどのVCユーザー向けのソリューションと並行して、モバイルアプリケーション、ブラウザ拡張機能、NFCカードの形等、VC発行者の「すぐに使用できる」管理ソリューションにも取り組んでいます。

詳細については、まもなく新しい記事を投稿します。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/19 火曜日
18:37
OKBとは?|OKXの取引所トークンの将来性・買い方・リスクを徹底解説
2025年8月、OKXがOKBを大規模バーンし発行量を2,100万枚に固定。価格は2.5倍に急騰した。OKBの特徴・買い方・将来性を詳しく解説します。
16:43
仮想通貨取引所OKJ、「オフィシャル トランプ」の取り扱いを8月28日から開始
オーケーコイン・ジャパン(OKJ)が8月28日からトランプ大統領関連のミーム系暗号資産「オフィシャル トランプ(TRUMP)」の取扱いを開始。Solanaネットワーク対応で取引所・販売所・積立サービスを提供。
14:05
仮想通貨モネロへ攻撃を仕掛けたQubic 、次のターゲットは?
AIブロックチェーンプロジェクトQubicがモネロ(XMR)への51%攻撃に成功したと発表した。次なる動きとして、コミュニティ投票でドージコインを次のターゲットに選定した。注目を集めたQubicの動機を背景について詳しく解説する。
13:50
著名投資家パリハピティヤ、370億円の新SPAC設立でDeFiやAI投資へ
「SPAC王」と呼ばれたチャマス・パリハピティヤ氏が、分散型金融(DeFi)やAI分野に特化した新たなSPACを設立。370億円調達を目指す。
13:00
「宇宙から届ける分散型インターネット」Spacecoin創業者が語る、衛星通信で実現するWeb3|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、Spacecoin創業者Tae Oh氏独占インタビュー。衛星通信で実現する分散型インターネットとWebX 2025出展について話を伺った。
11:45
2025年末のビットコイン価格予想18万ドル維持、ヴァンエック最新市場レポート
ヴァンエックが最新市場分析で2025年末ビットコイン価格予想18万ドルを維持している。先物需要の回復や、ビットコイントレジャリー企業の動向についても言及した。
11:25
仏上場キャピタルB、アダム・バックから約3.8億円調達でビットコイン戦略加速
欧州初のビットコイントレジャリー企業キャピタルBが、暗号学者アダム・バック氏から220万ユーロの資金調達を実施。追加17BTC取得でビットコイン保有量拡大へ。
10:25
イーサジラ、イーサリアム財務戦略を正式開始
米ナスダック上場企業イーサジラは、企業の新ブランドを正式にローンチし、仮想通貨イーサリアムの財務戦略を遂行すると発表。発表時点で620億円相当のイーサリアムを保有している。
09:45
ストラテジー社、株式発行の基準を緩和 ビットコイン買い増しは76億円相当
米ストラテジー社が仮想通貨ビットコインを430枚追加購入し、保有量は62.9万BTCに達した。株式発行の自主基準も緩和しており、資金調達の柔軟性を向上させている。
08:30
中国大手銀招商銀行傘下のCMB、香港で仮想通貨取引サービス開始
招商銀行傘下の招銀国際証券が18日、香港で仮想通貨取引サービスを正式開始。ビットコイン、イーサリアム、テザーの24時間取引を提供。中国系銀行系証券会社として初の仮想通貨取引ライセンス取得企業となった。
07:10
国民民主党の玉木代表、ステーブルコインの支援を表明
国民民主党の玉木代表は、日本円ステーブルコインJPYCが発行のための登録を取得したことなどを受け、ステーブルコインの取り組みが促進されるように政策面でサポートしていくと表明した。
06:50
米財務省、ジーニアス法に基づく不正活動対策でパブリックコメント募集開始
米財務省が18日、ステーブルコイン規制のジーニアス法に基づき仮想通貨の不正活動検出手法についてパブリックコメントを募集。AI、ブロックチェーン技術、デジタル身元確認などの革新的手法に関する意見を10月17日まで受付。
06:10
米SEC、複数の仮想通貨ETFの承認判断を延期
米証券取引委員会が、トランプメディア運営のトゥルースソーシャルが申請したビットコイン・イーサリアムETFの承認判断を再延期。コインシェアーズのライトコインETFやXRP ETFも同時に延期決定。
05:50
ビットマイン、ストラテジーに次ぐ最大の仮想通貨保有企業に
ナスダック上場のビットマインが66億ドル相当のイーサリアム保有を発表し、マイケル・セイラー氏のストラテジーに次ぐ世界第2位のデジタル資産保有(DAT)企業となった。
05:30
米上場BTCS、世界初のイーサリアム配当を発表
ナスダック上場のブロックチェーン企業BTCSが18日、世界初のイーサリアム配当「ビビデンド(Bividend,)」を発表。1株当たり0.05ドルのETH配当と0.35ドルのロイヤルティ支払いで計0.4ドル相当を株主に提供。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧