はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム再び3000ドル台に接近、機関投資家の資金フローは2週連続流出超過

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

世界情勢と仮想通貨市況

21日の米株式市場は、ダウ平均が前週末比201ドル94セント(0.6%)安の3万4552ドル99セントで取引を終えた。

連休明けの東京株式市場では、日経平均株価が続伸。

利上げ観測で警戒感の高まっていた3月米連邦公開市場委員会(FOMC)通過によるアク抜けのほか、ウクライナを巡る地政学リスクと経済制裁情勢、原油高が一服したことが買い戻しの背景にあるものと見られる。

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比+3.6%の503万円(42,046ドル)と上昇。

再び42000ドル台に乗せた。

BTC/USD日足

オンチェーンアナリストのウィリー・ウー氏は、暗号資産時価総額2位のイーサリアム(ETH)が、3ヶ月以上に渡る弱気トレンドラインをブレイクする兆候があると指摘した。

合意形成アルゴリズムのPoS(プルーフ・オブ・ステーク)移行に進展が見られたことも材料視された。

関連:イーサリアム、PoS移行に進展 最新テストネットで「The Merge」を実行

ETH/USD価格は再び3000ドルを伺う展開にある。2月高値は3284ドル、3月高値は3045ドル。

ETH/USD日足

BTC建の通貨ペア「ETH/BTC」が反転しており、アルト市場にも資金が入り始める兆候も散見される。レジスタンスライン(上値抵抗線)を上放れた場合、ETH先導のアルトシーズンのサイクル回帰も起こり得る。

ETH/BTC週足

ただし、ブロックチェーン分析プラットフォームのSantimentのデータによれば、現在のETHのオンチェーンボリューム129億ドルは、200日移動平均(MA)の142億を下回って推移しており、投資家の関心低下を示す。

Santiment

過去1年間にETHを購入した投資家の平均利益/損失を評価するために用いられる365日市場価値から見る実現価値(MVRV)モデルは、21日時点で–9.3%と低迷する。

Santiment

一方-10%未満の水準は、損失(含み損)を抱えた短期保有者が売却(損切り)していることを示唆する。相場サイクルの底値圏ではさらなる売却リスクが比較的低く、長期保有者がポジションを積み増す傾向があるため、買いの「オポチュニティゾーン(好機)」と呼ばれることがある。

過去3ヶ月で、イーサリアム(ETH)100,000ETH〜1,000,000ETHを保有するクジラ(大口投資家)は145から140まで5頭微減した。ウクライナ情勢の影響で地合いが急悪化したことが背景にあると見られる。

上位1,000頭のクジラの活動を追跡するWhaleStatsのデータによれば、エイプコイン(APE)の売買が活性化しているという。10位のイーサリアムクジラは420万ドル相当購入したことを示した。

エイプコイン(APE)は、Ape財団が後援するApeCoin DAOが17日に発表した独自通貨。エコシステムにおいてのネイティブ・ガバナンストークンで、高級NFTコレクティブルとして人気を博す「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」、および姉妹コレクションのMAYCホルダー(保有者)向け特典としてエアドロップ(無料配布)された。

その後、バイナンスやFTXなど大手取引所に上場している。

機関投資家の資金フロー

資産運用会社CoinSharesが22日に発表した週次レポートによれば、暗号資産(仮想通貨)投資信託などのデジタル資産に対する機関投資家の資金フローは、2週連続で流出超過となった。

18日までの週間データでは、北米のプロバイダーを中心に4,700万ドルが流出した。地政学リスクに伴うポートフォリオの調整が考えられるという。紛争が始まって以来、ウクライナとロシアでは取引量がそれぞれ160%と150%増加している。

CoinShares

関係筋によれば、22日には著名投資家レイ・ダリオが創業したBridgewater Associatesが暗号資産ファンドへの投資を準備していることがわかった。coindeskが報じた

Bridgewater Associatesの運用資産(AUM)は1,500億ドルに上る世界最大手ヘッジファンドだが、支援は限定的なものに留まると見られる。

関連:「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧