はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米司法省、NFTの出口詐欺を発表 1億円相当の仮想通貨で資金洗浄の疑いも

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFT「ラグプル」事例

米司法省は24日、NFT(非代替性トークン)を悪用して詐欺とマネーロンダリングを行ったとして、20歳の容疑者を2名起訴したことを発表した。

被告は「Frosties」というNFTを購入した人に報酬や特典を与えるプロジェクトをローンチ。その後、投資家にNFTの購入を呼びかけ、売上金を所有したままプロジェクトを中止している。被害額はおよそ110万ドル(約1.3億円)相当で、売上金の暗号資産(仮想通貨)の出所を分からなくしようとマネーロンダリングも行っていた。逮捕前には、次のNFTプロジェクトも計画していたという。

関連Twitter投稿が3億円の価値に|大企業も注目する「NFT」の仕組みと可能性

今回の犯罪はNFTを悪用した「ラグプル」。米国の内国歳入庁犯罪捜査部門(IRS-CI)と国土安全保障省(HSI)は、被害者の訴えに基づき、2022年1月ごろから調査を実施していた。

ラグプルとは

英語で「Rug Pull」と表記される出口詐欺のこと。今回のようにNFT購入者から得たお金を返却せずに持ち逃げしたり、DeFi(分散型金融)プロジェクトの開発者などの運営側が、密かに仮想通貨のプールから流動性を引き抜いて持ち逃げするなどの事例がある。

▶️仮想通貨用語集

関連2021年の仮想通貨の犯罪利用率は過去最低水準「0.15%」まで縮小=チェイナリシスレポート

Frostiesの公式ウェブサイトでは、NFT保有者に報酬やメタバースゲームへの先行アクセス権などの特典を付与すると告知。全てのNFTが売れた数時間後に突然プロジェクトを中止し、ウェブサイトを閉鎖したという。

その後、具体的な銘柄までは説明されていないが、投資家が支払った仮想通貨を様々なウォレット間で送金し、マネーロンダリングを行った。

次に計画していたプロジェクトのNFTは「Embers」。3月26日ごろのローンチを計画しており、これも詐欺だったと見られている。Embersでは、およそ150万ドル(約1.8億円)の利益が得られる予定だった。

今回の発表に際し、IRS-CIの特別捜査官の責任者は以下のようにコメントしている。

 

NFTの購入は新しい時代の金融投資だが、NFTや不動産開発にも同じルールが適用される。投資家のお金を持ち逃げすることは許されない。

 

IRS-CIやHSIは、今回のような企みを暴くために、仮想通貨取引を厳重に追跡する。

関連「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
16:50
「社会のジレンマを突破する」日本初のステーブルコイン発行ライセンス取得、JPYC岡部典孝氏が語る|独占インタビュー
JPYC株式会社が日本初の日本円建てステーブルコイン発行ライセンスを金融庁から取得。代表の岡部典孝氏が語る100万円制限の実態、3年後10兆円の発行目標、プログラマブルマネーがもたらす金融革命とは。
13:40
ウォーレン米議員ら、トランプ政権の仮想通貨特命官に対する倫理調査を開始
エリザベス・ウォーレン米上院議員ら8名の民主党議員が、トランプ政権のAI・仮想通貨特別顧問デービッド・サックス氏の特別政府職員としての任期制限超過疑惑について倫理調査を開始した。130日の上限を超過している可能性を指摘し、詳細な勤務日数報告を要求している。
13:35
米SECが承認、BTCやXRP投資のマルチ仮想通貨投資信託のETF転換
米SECがグレースケールのマルチ仮想通貨ETPを承認し、ビットコインやイーサリアムなど5銘柄への一般投資家アクセス投資が可能になった。新たな包括的上場基準も同時に導入されている。
13:02
ポリマーケットでの裁定取引で年間60億円の利益発生か 研究者ら分析
分散型予測市場ポリマーケットでミスプライシングを利用した裁定取引により年間60億円の利益が発生しているとの論文が発表された。研究者による分析を解説する。
12:04
FRB利下げ決定も仮想通貨の市場反応は限定的、BNB前週比9.2%高で1000ドルの大台迫る
FOMCでは米FRBが0.25%利下げを決定したが、暗号資産(仮想通貨)への影響は限定的だった。主要アルトコインでは、BNBが前週比9.2%高の1,000ドル目前に。背景としては、バイナンスの規制環境の進展の兆しとMegadropなどの需要が挙げられる。パウエル議長は年内2回の追加利下げを予想するも慎重姿勢を維持。
11:03
業界の行方を決める「天王山」に臨む──ビットバンク廣末氏が描く未来戦略
ビットバンク廣末紀之CEOが語る、預かり資産1兆円規模への成長と今後の展望。金商法への移行と分離課税実現に向けた2025年後半は業界の「天王山」。
11:00
ビットコイン・トレジャリー企業の勢い減速か、4社に1社が純資産割れで取引=K33報告
K33リサーチなどが報告したところによると、ビットコイン・トレジャリー企業の4分の1が純資産価値を下回る時価総額で取引されており、業界の統合が進む可能性が指摘された。
10:02
ヴィタリック、イーサリアムの開発計画をプレゼン
ヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨イーサリアムの開発計画についてプレゼンを行った。大阪で開催されているイーサリアムのカンファレンスEDCONに登壇した。
09:40
フォワード・インダストリーズ、最大5900億円規模の資金調達でソラナ戦略を推進
米上場企業フォワード・インダストリーズが最大40億ドル規模のATM増資で仮想通貨ソラナトレジャリー戦略を推進する。DeFi Development Corpもソラナ買い増しを発表した。
08:45
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、750万ドージコインを初購入
米ナスダック上場のサムザップメディアが750万ドージコインを200万ドルで公開市場から初回取得したと発表した。
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧