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ブラジルの大都市リオ、来年より税金の仮想通貨支払いを受け入れへ 大手仮想通貨取引所バイナンスと連携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

税金支払いに仮想通貨

ブラジルの大都市リオデジャネイロ市役所は25日、2023年から固定資産税(IPTU)の暗号資産(仮想通貨)による支払いに対応することを発表した。

今回の内容は、リオの仮想通貨関連のイベントである「Cryptoatividade Carioca」で発表されたもの。この取り組みによって、リオデジャネイロはブラジルで初めて仮想通貨による税金支払いに対応した都市となる。

仮想通貨を法定通貨レアルへ変換できる仮想通貨交換業者と提携する形での実現を予定しており、既に最大手仮想通貨取引所バイナンスと提携していることを発表。今月には、バイナンスのCEOであるCZ氏が、リオのEduardo Paes市長から名誉市民の鍵(栄誉・感謝の印を意味)を受領したばかり。

また、バイナンスも今回の発表に伴い、リオデジャネイロ市内にオフィスを設立するとCZ氏は説明。今月上旬にはブラジルの証券会社を買収する計画が明らかとなっていた経緯がある。

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市役所側は、受け取った仮想通貨をレアルに交換することで税金の100%を現地通貨で受け取ることが可能となるほか、仮想通貨の流通が促進されることで、リオ市民が仮想通貨市場の最前線に立つことができるとしている。

市長秘書のPedro Paulo氏は、今回の取り組みの目的を、仮想通貨市場開拓のためのエコシステムを市内に構築することとしたうえで、以下のようにコメントした。

IPTUのように税金の支払いと統合して仮想通貨の流通を活性化し、将来的には、例えばタクシー乗車などのサービスにも拡大する可能性がある。

また、リオの経済開発・革新・簡素化担当長官であるChicão Bulhões氏は、「仮想通貨の世界も、このイノベーションとテクノロジーの分野でリオの経済をさらに発展させる大きな可能性を持つ重要な分野だ」としている。

イベントでは上記内容以外にも、仮想通貨投資の自治体委員会(CMCI)創設や、リオ市内のNFTの整備に関するパブリック・ヒアリングの開催が発表されており、同都市はエコシステムの拡大に向けて積極的な姿勢を見せている。

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ブラジルの動向

ブラジルは仮想通貨に比較的寛容な国として知られる。既に数多くのETF(上場投資信託)を承認しており、市民が仮想通貨投資する環境が整ってきており、今月16日にはWeb3.0(分散型ウェブ)関連ETFの上場が決まったばかりだ。

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また、21年11月には、ブラジル連邦政府の副大臣で下院議員のLuizão Goulart氏が、ビットコイン(BTC)を始めとする仮想通貨で給与を支払うことを可能にする法案を提出。意義として、「現在のお金が持っている課題について政府や地方自治体が、解決のために協力すること」、「一般的な給与支払い方法に代替手段を提供すること」、「将来の巨大な経済市場に参与すること」を挙げていた。

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