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ビットコイン相場続伸、アルト市場への資金流入も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

世界情勢と仮想通貨市況

29日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格が前日比+1.46%の584万円(47,419ドル)と続伸した。

BTC/USD日足

目下意識されやすいレジスタンスライン(上値抵抗線)は1BTC=52,000ドル付近。(①)

足元では上昇ペースの速さから調整する余地もあり、その場合は41,000ドル(②)付近が主なサポートライン(下値支持線)となるだろう。特に今年2月以降、相場の不確実性を極限まで高めていたウクライナ情勢や米国の政策金利引き上げは次第に織り込みつつあることから、日足のローソク足実体で41,000ドル水準を割り込まない限り、中立〜強気相場継続も考えられる。

ビットコイン先物市場では、昨日にかけての相場続伸にあたりショートスクイーズが観測された。46,000ドル付近の上値抵抗線を背にした逆指値がレンジブレイクで発動したものとみられる。オンチェーンアグリゲーターCoinGlassのデータによると、28日時点で過去24時間のショートポジションの推定ロスカット数は4億5500万ドル規模に達した。

ポジションの清算数(bybt)

なお、直近では、テラ(LUNA)の非営利組織である「Luna Foundation Guard(LFG)によるビットコイン(BTC)の大量保有も相場上昇を後押ししている。米ドルに連動したステーブルコイン「Terra USD(UST)」の価値安定を図るにあたり、準備金としての利用を目的としたものだ。

関連:ビットコイン相場トレンド転換か、LFGの大量買いなど上昇圧力に

富裕層への増税問題

新型コロナウイルス対策の歳出増でさらなる財政赤字を抱える先進諸国において、財源捻出が死活問題なのは日本以外も同様である。

米バイデン政権は、28日に発表予定の「2023会計年度予算教書」にて、1億ドル(120億円)以上の資産を持つ米国世帯(超富裕層)を対象に「所得と未実現利益(含み益)に対して、最低税率20%を課税する」増税法案(ビリオネア最低所得税)を提案する予定。

富裕層への増税は、大統領選で公約に掲げていたものだ。

米議会下院は昨年11月、110兆円に及ぶインフラ法案を可決した。同法案は、道路や水道、高速通信網、電力網などの生活必需インフラへの巨額投資を提案する法案でバイデン政権の目玉政策の一つとされるもの。一方、財源捻出は喫緊の課題となっている。

同法案が成立した場合、約8年間で推定3600億ドルの税収が見込まれるとされるが、大きな副作用を伴うため論争を巻き起こした。

ワシントンポスト紙は昨年10月、未実現キャピタルゲインに対する課税は違憲に該当する可能性があり、金融市場に混乱を招きかねないとして警鐘を鳴らし、多くの専門家がこれに同調した。

含み益への課税は、大手企業経営者などの資本が集中する株式を念頭に置いたものと見られるが、不動産や暗号資産(仮想通貨)もキャピタルゲインに含まれることから、持ち家や退職金口座などを有していれば、原資産を売却・利確していないにも関わらず課税される公算が高い。

オンチェーンアナリストのウィリー・ウー氏らは、「米国の大口投資家が、納税のために持ち株などの売却を半強制されれば、不健全な形で市場の売り圧力となる」と指摘。株式市場を押し潰しかねないとして強い危機感を示した。

結果的に大口投資家の資産売却を促すことは、課税対象の超富裕層のみに留まらず間接的に金融市場全体を押し下げ、他の市場参加者(一般投資家)にも多大な影響を及ぼすリスクが懸念されるためだ。これは暗号資産(仮想通貨)市場も例外ではなく、合憲とされるか否か、議会を通過するかどうかが注目される。

関連:米政府、2023年度の予算案公表 仮想通貨の課税体制を強化へ

アルトコイン市場の動向

過去何度も繰り返されてきた相場サイクルとして、弱気相場からビットコイン(BTC)反発後のトレンド転換局面において、より高いリターンを求めて値動きの軽いアルトコイン市場で物色が進み、買い戻される傾向にある。

ビットコイン(BTC)の占有率を示すドミナンスは現時点で42.86%であるが、今後強気相場を鮮明とした場合に、BTC価格が高止まりしつつ”BTC.D”が低下してくるようであれば、2017年や2021年のようなアルトシーズンを再び迎える可能性も考えられる。

個別銘柄では、バイナンスIEO(Initial Exchange Offering)で上場したばかりのSTEPNのガバナンストークンであるGreen Metaverse Token(GMT)が過去最高値を再更新。前日比38.4%高の1.17ドルまで高騰した。

GMT/JPY

バイナンスコイン(BNB)決済といったマルチチェーン対応を発表したほか、期間限定のmintイベントの影響により、ゲーム内ユーティリティトークンのGST価格が急騰したことなどが好感された。

STEPNは、歩いたり走ったりして運動で暗号資産を稼ぐ「Move to Earn」を掲げるソラナ(SOL)基盤のブロックチェーンゲーム。パブリックベータ版(フェーズ3)として新規参加者を抑えて稼働する中でも、ゲームエコシステム(生態系)のクオリティとアクティブユーザー数の急増が評価された。

関連: 運動系NFTゲーム「STEPN」、BNB決済対応へ

その他、Coinmarketcap(CMC)時価総額ランキング32位のWaves(WAVES)が、前日比+47.9%と高騰した。

先日までの金融市場のリスクオフ局面において、避難資産としてステーブルコイン需要が高まる中、テラ(LUNA)やWAVESはUSTやUSDNといったステーブルコインに強いコンセンサスを持つ。

Wavesは、企業・公共部門向けプライベートブロックチェーン開発のため、18年12月に1億2千万ドルを調達したボストーク・プロジェクト(Vostok project)の技術的基盤を有する。

19年6月には、スマートコントラクト機能をローンチし、dApps(分散型アプリケーション)市場に参入した。

関連:Wavesがスマートコントラクト機能をローンチ、dApps市場に参入

関連:「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

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