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レンディング大手セルシウス、米国で仮想通貨有利子口座を停止

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国で一般向け有利子口座を停止へ

暗号資産(仮想通貨)レンディング大手Celsius(セルシウス)は11日、米国ユーザーへの仮想通貨利子付き口座の提供を停止すると発表した。米国の規制状況が背景にある。

レンディングとは

保有している仮想通貨を一定期間貸し出すことで、利息を得る仕組みのこと。コインチェックやbitbankなどの取引所の運営企業が提供するものや、AaveやCompoundなどのDeFi(分散型金融)プラットフォームで提供されているものなどがある。

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セルシウスは、公式発表で次のように説明している。

私たちの提供するEarn製品(利子付き口座)に関して、米国の規制当局と継続的に協議している。その結果、米国に拠点を置くユーザー向けのEarn製品に変更が生じる予定だ。

米国では、証券規制当局が、仮想通貨の有利子口座への監視を強化している。セルシウスも21年9月に、テキサス州、ニュージャージー州、アラバマ州の当局から警告を受けていた経緯がある。当局は、セルシウスの利子付き口座が、「未登録有価証券の販売」にあたるとみなしていた格好だ。

関連:仮想通貨レンディングCelsius、米両州で警告を受ける

変更の詳細

サービスの変更は、4月15日に実施される予定だ。

セルシウスは15日に、米国ユーザー向けの新しいカストディサービスを提供開始する。米国の投資家が行った新規の送金は、原則的に、この新しいカストディ口座に保管され、利子の報酬を得ることはできなくなるという。

なお、カストディ口座内でのスワップ、借入、譲渡などは引き続き行うことが可能だ。

また、米国ユーザーが、15日以前にセルシウスに預けた仮想通貨については、Earn口座に残っている限り、引き続き利子報酬を獲得することができる。

さらに、米国の適格投資家に関しては、今後もEarn口座に新しくトークンを追加し、報酬を獲得することが可能だという。米国では約1.3億円(100万ドル)の純資産を保有するなどの基準を満たす場合、弁護士などを通して適格投資家としての資格を得ることができる。

米国外に居住するユーザーについては、これまで通りすべてのサービスを利用可能だ。

BlockFiに100億円超の罰金も

仮想通貨有利子口座については2月、米証券取引委員会(SEC)が、レンディングプラットフォームBlockFiに約130億円(1億ドル)の罰金を科した事例がある。

SECは、BlockFiの有利子口座が、投資信託やその他の金融商品に類似しているとして、証券法違反とみなした格好だ。

BlockFiは、有利子口座について正式に証券として登録し、引き続きサービスを提供していくことになった。この件については、「規制の明確化への道を開いた」として肯定的に評価する声も上がっている。

関連:BlockFiが米SECと115億円で和解 仮想通貨有利子口座を登録へ

またレンディング企業Nexoも2月、米国の規制環境を背景にして、現行の仮想通貨有利子口座を新たなものへと変更することを米国ユーザーに報告していた。

当局からのガイダンスに従って、利息商品の再構築や関連機関への登録を行うという。それまで米国の新規ユーザーについては、利息の提供が一時停止される形だ。

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