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「NFTゲームの可能性と重要なポイント」PolkaFantasy開発キーパーソンにインタビュー

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

PolkaFantasyゲーム開発キーパーソンにインタビュー

PolkaFantasy(ポルカファンタジー)は、日本の二次元文化(アニメ・コミック・ゲーム・ポップカルチャー)に特化したPlay-to-Earn(遊んで稼ぐ)モデルを採用したブロックチェーンゲームだ。

21年8月に行われたNFTのプレセールでは、4.7億円の売り上げを記録、12月7日にはPolkaFantasyのNFTマーケットプレイスβ版をグローバルリリースしている。

今回は、PolkaFantasyプロジェクトのカギを握る主要メンバーの3人にインタビューを実施。取り組み内容や今後の展望を尋ねた。

メンバーの経歴

アレックス・フイ

PolkaFantasy・代表取締役(CEO)

ブロックチェーンを使用した事業開発専門のディレクター/COO。過去に開発したアプリケーションは、世界的なアワードを2回受賞するなど数々のプロジェクトを成功に導いた経験を持つ。

渡邉勇樹 

PolkaFantasy・シニアディベロップメントアドバイザー

自衛隊を退官後、SIEでCCNAを取得。その後、株式会社ゲームオンに転職し、ネットワークエンジニアとして勤務。ゲーム業界に精通し、株式会社スクウェア・エニックスにスペシャリストとして入社。ソーシャルゲーム、VR、アーケードゲームなど、幅広いジャンルのゲーム開発に携わる。

松岡雅幸

PolkaFantasy・ゲームアドバイザー

サイバーエージェントグループにて新規事業ディレクターとして入社、ゲーム攻略メディア・アプリプロデューサーを経た後、GoogleCloudを使ったガチャ確率審査システムを内閣府に提案し、スクウェア・エニックス米国法人の元COOと共に「一般社団法人ゲームカルチャー協会」を設立。

チーム内での役割について

CoinPost:PolkaFantasyに携わる前は、どんなことをされていたんですか

Alex氏:大学卒業後は、商社マンとして働いていました。日本への駐在経験もありますよ。その後は、自身でスタートアップ企業を創業し、アプリ開発を行っていました。

そこからプログラミングの勉強を進めていき、その後ゲーム会社を経て、ブロックチェーンのコンサルティング会社のCOOになった形ですね。

PolkaFantasyを起案したのは去年(2021年)2月前後ぐらいです。当時は、さまざまなNFTが話題となり始め、NFTマーケットプレイスも複数登場してきました。それを見て、NFTの将来性を大きく感じたことがキッカケです。

NFTのプロジェクトは基本的に海外産で、ブロックチェーンに特化したものが多いんですよ。日本は世界でも最もコンテンツ力が強いと感じていたのにも関わらず、なぜNFTが流行ってないのか疑問に思っていました。

私は幼い頃から日本文化が大好きで、ゲームも遊ぶし、漫画もアニメも大好きです。そこで、日本の二次元文化などのコンテンツをNFTゲームとして世界に発信したら凄い反響があるのではないかと思いまして。

これまでブロックチェーン関連のコンサルティング業も手掛けてきたので、私には専門知識があります。それを活かしたいなと。

CoinPost:渡邉さんはどのタイミングでジョインされたんですか 

渡邉氏:僕は比較的最近でして、数ヶ月前に岡田様(岡田 大士郎氏。北米スクウェア・エニックスの元COO)を通してご紹介頂きました、岡田様とは前からご縁があり、僕はNFT(非代替性トークン)のゲームを作ったことがなく初めての機会だったので興味があり、ご一緒させて頂きました。

それ以前は、ずっとゲーム業界にいたので、コンソールからオンライン、ソーシャルゲームの開発は一通り体験してきました。その経験を活かせるのではないかと思い、ジョインさせて頂いた形です。

現行のPolkaFantasyでは「バックエンドシステム」の担当ですね。システムの設計などを行っています。クライアント(システム業務)はまた別の、経験ある方々にやっていただいて、僕は裏と上層のまとめをやらせて頂いている形です。

CoinPost:松岡さんはいかがでしょうか。

松岡氏:私の場合は、一般社団法人ゲームカルチャー協会を一緒に創設させていただいた際、岡田さんから仮想通貨・ブロックチェーン業界のゲームの話を伺いました。

色々なところからオファーやお誘いを頂いてあちこちに顔を出したりとかしていて、PolkaFantasyもそのひとつです。実際にお話させて頂いて思うところがあったんですね。

外国人のアレックスさんが、日本文化の面白さとかをよくご存知で、やりたいところの方向性をお伺いしました。結局なにが信用できるかって、最終的に”人”でしかないかなと思うんですよね。お金目的なのか、本当に面白いゲームを作りたいのか、話を聞けばすぐわかるので(笑)

「このプロジェクトなら一緒に楽しく未来作って行けるかな」と思い、参加を決めた流れですね。

PolkaFantasyのゲーム性について

PolkaFantasyより提供

CoinPost:PolkaFantasyは、どのようなゲームなのでしょうか

Alex氏:第1弾は「3対3のカードバトル」になる予定です。すでに第2弾のゲーム企画を渡邉さんと松岡さんと進めている最中でして、他のゲームジャンルにもチャレンジしていきたいと思っております

CoinPost:ブロックチェーンゲーム制作の難しさはどの部分でしょうか

Alex氏:一番難しい点は、ゲームそのものの楽しさとP2E(遊んで稼ぐ)を両立した上で維持する部分ですね。今までの既存のゲームにも経済的なエコシステム(独自の生態系)が実装されたものはありましたが、ゲーム内で流通しているのが実際のお金ではないのである程度維持はしやすかったわけです。

でも、ブロックチェーンゲームの場合は違う。独自トークンやキャラクターなどのNFTの設計を始め、実際のお金でも売買できるエコシステムはバランス調整の難易度が跳ね上がる。おそらくみなさんも、数ヶ月〜数年以内にサービス終了してしまうブロックチェーンゲームを何度も見たことがあるのではないかなと。

大勢のユーザーが楽しめるようなゲーム性を維持しつつ、しっかりとしたエコシステムを両立した作品を作ることが最も大きなハードルだと思います。

松岡氏:そうですね。将来的にインフレーションするのがゲームでありビジネスなので、ゲームに課金もしてもらわないと会社としての収益には繋がりません。

ただ、収益だけのためにゲームバランスを少しずつインフレさせると、NFTゲームならではの面白さや、将来的に価値が出るかもしれない要素をも潰してしまいかねない。相反する部分があるのかなと思っています。

どのようにして「過去発行したNFTでも、将来的に価値が出るかもしれない」という仕様を設定していくのか。この部分については、ユーザーさんにも期待してもらう必要があるんですよね。ただの課金ゲーになるとユーザーは次第に離れてしまう。

バランスの取り方が一番の肝、かつ難しいところだと考えています。

ブロックチェーンゲームと一般のゲームとの違い

CoinPost:一般のゲームとの違いはどのように考えられておられますか

渡邊氏:一番の違いは、やはり”投資家”の存在だと思います。全員ではないと思うんですけど、ブロックチェーンゲームに資金を入れる投資家(トレーダー)の方々は、ゲームを通じて利益を生み出したいという方も少なくないかと思いますので。

そのような方に、ハードコアなゲームデザインを提供するとなかなか辛いと思うんです。おそらくすぐに辞めてしまう。今PolkaFantasyの2作目を僕と松岡さんで企画してますが、その辺の対策についてはアイデアがあります。

アイデアについては我ながら結構いい線いってるのではないかと思っておりまして。先ほどのインフレ対策問題と投資家の課題の双方を解決できる可能性のある案になっているのではないかと。その辺がうまく機能すれば、過去のゲーム体験とは一線を画す形に持っていける可能性もあります。

ブロックチェーンゲームの可能性

CoinPost:ブロックチェーンゲームの可能性や面白さはどこにあると思いますか

松岡氏;ブロックチェーンゲームや仮想通貨の流行を考えると、やはり”ゲームプレイでお金を稼げる時代”が到来したというのが、一番最初に出てくるかと思います。

日々の生活基盤に直結する”お金を稼ぐ”という行動は誰しもが意識せざるを得ないことですので。その次には、コミュニケーションが重要だと思っています。

コミュニケーションというのは、ゲーム攻略の面白みの一つですよね、今の時代、例えば「荒野行動(TPSバトルロイヤルゲーム)」などで、チームメイトと通話しながら攻略していく・・・といった部分に面白さを感じ取っている人たちが増えてきているのかなと。

ブロックチェーンゲームの場合はさらにハードルが上がって、”お金”という概念が乗っかってくるのでより本気のコミュニケーションになるわけです。過去にゲーム大会の出場で僕が経験した”戦友”のような感じなのかなと。本気で仕事やビジネスをやっていると、やがて”戦友”という感覚になってくると思うのですが、それをゲーム内でも体感できる。

これが、社会に出る前の子供たちも体感できるような時代になったら楽しみですよね。NFTゲームを通じて、合理的なロジカルシンキングだったり臨機応変な問題解決能力だったりが育まれ、より収益を高めるための効率性が増した子供たちが誕生していくのですから。それこそ、社会人になっても就職先で即戦力になれるような経験が得られるかもしれない。

CoinPost:コミュニティ作りでは、どのような点が難しいとお考えでしょうか

渡邊氏:コミュニティを作ろうとして上手くいくパターンってあまりないと思うんですよ。自然発生的に生まれてきたものに対して、企業が支援・拡張していくパターンが多いかなと思います。

そういった部分は、2作目の開発で特に意識しておりまして。先ほどのトレーダーや上位のプレイヤーがやるようなハイレベルなプレイみたいなところは、ゲームに不慣れな初・中級者層では、スキル面からも追いつくのは中々厳しい。

とはいえ、レアリティの高い武器だとかキャラクターを使いたいという需要はあるので、そこを投資家の方々が「スカラーシップ制度(※1)」でレンタルしてあげるなどしてサポートすれば、初心者プレイヤーたちがいずれスターになっていくこともあるんです。

※1:ゲーム内機能でNFTを貸し出す対価として、借り手が稼いだ報酬の配分を獲得するシステム

将来のスタープレイヤーを雇用したいという需要が、初期投資家たちにも生まれる。そうなれば、本当のエコシステムが廻り始めるのではないかと思います。プレイヤーの方々も、大金を投じずともお金を稼げるようになっていけば、極端な話”ゲームの腕一本”でのし上がっていくことも可能になるんです。

投資家側は、ランド(仮想土地)などを保有していて、レアリティの高い武器などを貸し出す。ランドで起きることに対する収益が入ってくる状態ですので、極論、ゲームをプレイしなくてもインカムゲイン(資産保有益)が得られます。

その段階になると、スタープレイヤーたちのコミュニティも段々と構築され始めているでしょう。地盤のコミュニティも醸成され、「この経済圏に入るには、あのゲームギルド(組織)に交渉しなければならない」みたいな流れも起こり得ます。

その反面、ちょっと現実社会に近くなっちゃうので、コミュニティ内でギスギスしたところが出てしまう可能性もあるんですが、本当に仲いい人たちで、さっきのライバル的な戦友を作っていくことが、自然に発生していくと思うんですよね。「俺をフォローしてくれるのはアイツ」みたいなことになると思うので。

そういった現象が(コミュニティの)階層ごとに起きる。そこを目指してプレイヤーの方々は遊ぶ。投資家の方は、より強いプレイヤーを雇いたくなるような形になっていくのかなと。

これまでのゲームとブロックチェーンゲームのハイブリッドにした理由

CoinPost:PolkaFantasyは既存のゲームとブロックチェーンゲームのハイブリッド的な作品と認識しています。プレイ中、ブロックチェーン技術の使用が認識できる設計なのでしょうか。

渡邊氏:今までのゲームユーザーが「これがブロックチェーンだ」と積極的に認識する必要は必ずしもない状態ですね。その先にある喜びといいますか、獲得したものをマーケットに出せるとき、NFTを意識されるタイミングでブロックチェーンの存在を認識し得る形になると思います。

仮想通貨業界の投資家の方は最初から知識があるのでまた別だとは思いますが。

今、普通のユーザーはスマートフォンでプレイできるソーシャルゲームをされていると思うんですけれど、ブロックチェーンゲームの場合はまず関連するトークンを買って、お金を支払ってから始めるという参入障壁の高さがありました。その部分も徐々になくなっていく可能性が高いと思います。

最初はFree-to-playで「無料」で遊んでいただいて、遊んでいる内に自身の成果をNFT化したくなる。その部分の喜びに気付いた時が、タイミングなのかなと思っていますね。

今後の展望について

CoinPost:最後に、今後の展望についてお聞かせ下さい

Alex氏:今までにないようなGamefiエコシステムを作るので、さまざまなチャレンジがあるんですが、一つずつ固めてやってきたいと思っています。しっかりと長年継続できるようなエコシステムを作りたいですね。

そういった意味でも、プロジェクトが乱立するブロックチェーン業界の中でも、強いチームを持っているのが私たちの強みです。中には(岡田さんのような)ゲーム業界のレジェンドもいらっしゃるので、大きなことが実現できるのではないかと。

まずは健全なエコシステムの実現を、チームを動かす原動力としています。

PolkaFantasy YouTubeチャンネルにて、シニアディベロップメントアドバイザー 渡邉氏とゲームアドバイザー松岡氏のゲーム開発対談動画を配信中です。是非ご覧ください。

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