UFCとVeChainが提携
世界最大手の総合格闘技団体UFCは9日、サプライチェーン管理などに使用されるブロックチェーンVeChainが、同競技のグローバルスポンサーに就任したことを発表した。同団体とレイヤー1チェーンとの提携は今回が初。
UFCは、米国のMMA(総合格闘技)団体「Ultimate Fighting Championship」の略称。プロレスやボクシングなどのリングと違い、金網に囲まれた八角形の「オクタゴン」と呼ばれるケージで試合が行われるのが特徴だ。
今回の契約に伴い、VeChainはUFCの公式ファイターランキングタイトルシップ「UFC Rankings Powered by VeChain」を所有する。ライブイベントの提供や会場での同チェーンのプロモーションや、UFC関連のアスリートなどを起用したコンテンツ制作なども行われるという。
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また、 UFCはVeChainに対して、施設へのアクセスを提供し、イベントの企画やVIP向けの懸賞プロモーションなどの制作も行う予定となっている。同チェーンにとっては、各種プロモーションの実施によって、UFCの視聴者に対してリーチする機会になると思われる
UFC初のレイヤー1関連スポンサー
VeChain自体は、2015年に上海で設立されたVeChain社と非営利団体「VeChain Foundation」によって開発されている事業向けのブロックチェーン。「製造業のトレーサビリティ(流通の追跡可能性)」などを担っており、独自トークンVETとVTHOを発行している。
今回の提携は、UFCがレイヤー1ブロックチェーンと結んだ、初のパートナーシップとなる。レイヤー1とは、ベースネットワークと、その基盤となるインフラストラクチャを指す。他のネットワークを必要とせず、取引を検証し確定することが可能なのが特徴だ。
ブロックチェーン領域に積極的な格闘技団体
UFCは以前からブロックチェーン領域に参入しており、2021年には仮想通貨取引所のCrypto.comとパートナーシップを提携。2022年には同取引所が賞金がビットコイン(BTC)で支給される「ファンボーナス・オブ・ザ・ナイト」賞を新設した。
独自トークンの発行も行っており、ブロックチェーンプロバイダーのChiliz(CHZ)と提携する形で21年に、UFCを発行していた経緯がある。
なお、日本国内では現在、立ち技のK-1や、総合格闘技のRIZINといったが人気を博しているが、RIZENは、IOSTブロックチェーンを基盤としたデジタルトレカサービス「RIZIN FIGHTING COLLECTION」を展開しており、暗号資産(仮想通貨)領域にも積極参入している。
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