トロンDAO、USDDの価格維持に2,600億円を使用 TRXの先物価格下落を受け

ステーブルコインの価格維持へ

暗号資産(仮想通貨)トロン(TRX)の創設者ジャスティン・サン氏は13日、米ドルステーブルコイン「USDD」の価値を維持するため、トロンDAOリザーブが約2,600億円(20億ドル)を使用したことを発表した。

トロンDAOリザーブはUSDDのカストディアンで、価格の安定を維持する役割を担う組織。サン氏は、バイナンスにおけるトロンの無期限先物の価格が下落して、ショート(空売り)のファンディングレート(資金調達率)がマイナス500%になっていると指摘し、「買い(ロング)」に使うために20億ドルを投じたと説明している。

ファンディングレートとは

無期限先物の価格を外部の市場価格(インデックス価格)に近づけるために、ポジションを保有するユーザーに課す手数料を指す。例えば、無期限先物の価格が市場価格より上方に乖離すると、ロングポジションに対するファンディングレートが上昇。手数料を支払いたくないトレーダーはロングポジションを解消する必要があるため、結果的に無期限先物の価格を下げるように機能する。

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USDDはTRXとの裁定取引によって、価値が1ドルに維持されるように設計。同様の仕組みを持つステーブルコインのテラUSD(UST:現USTC)が、裁定取引で利用されるLUNAトークン(現LUNC)と同様に価値を暴落させたことは記憶に新しい。

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サン氏は、ファンディングレートがマイナス500%になるような状況は24時間は続けないだろうと説明。「これからショートスクイーズ(踏み上げ)が起きる」とコメントした。CoinGeckoのデータによると、USDDの価格は本記事執筆時点で約0.98ドル。13日に1ドルから0.98ドル台に下落した。

出典:CoinGecko

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準備金の量

USDDにはトロンとの裁定取引だけでなく、過剰担保の準備金も用意されている。11日はトロンDAOリザーブが、67億円(5,000万ドル)相当のビットコイン(BTC)とトロンを購入したことを発表した。

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現在は、準備金に新たにステーブルコイン「USDC」を約940億円(7億ドル)分追加。本記事執筆時点の担保率は275.99%となっている。

出典:トロンDAO

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