はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

パナマの大統領、仮想通貨合法化法案に一部拒否権発動

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨法案について一部を拒否

中南米パナマのラウレンティノ・コルティソ大統領は17日、暗号資産(仮想通貨)の決済利用などを合法化する法案について、一部の項目に拒否権を発動した。これにより法案は同国の国会に戻され、再び審議されることになる。

コルティソ大統領は一部拒否の理由について「この提案は斬新ではあるものの、パナマの経済と財政の安定を保証してきた通貨モデルにも適応させなければならない」と述べた。

具体的には、「財政の透明性とマネーロンダリング防止という点で国が定めた道筋を継続するために、新しい規則をFATF(金融活動作業部会)の勧告に適合させることが不可欠だ」とも続けている。

国際的な金融規制機関FATFは、マネーロンダリング等防止のための国際的な電信送金ルール「トラベル・ルール」を発表しており、各国で遵守が進められているところだ。コルティソ大統領は、パナマでは米ドルが流通していることも拒否権行使の背景として挙げた。

提案者のコメント

この法案を提出したガブリエル・シルバ議員は、次のように反応した。

大統領は部分的に拒否権を発動した。このことは、雇用を創出し、投資を呼び込み、公共部門にテクノロジーとイノベーションを取り入れる機会を逃すことにもつながり得る。この国はもっとそうした機会を増やすべきであるし、金融包摂も必要とされている。

シルバ議員によると、今後法案は、政府委員会(何が違憲であるかを確認するため)と商業委員会(不適当な項目を確認するため)で話し合う必要があり、審議は拒否権を行使した項目についてのみ行われる予定だという。

法案内容

同法案は、4月28日のパナマ国会本会議で賛成多数で可決されていた。

仮想通貨の商用(決済)利用や貴金属のトークン化(STO)などを認め、店舗だけではなく、税金や市区町村への支払いでも仮想通貨を利用可能にすることを規定。DAO(分散型自律組織)も法人として認識する内容を盛り込んでいる。

第8条によると、パナマに居住する個人は、法律で禁止されていない民事または商取引の支払い手段として、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの仮想通貨を使用することに自由に同意することができる。

この法案が最終的に大統領により署名された場合は、パナマはラテンアメリカ地域で、エルサルバドルに引き続き、公的に市民の仮想通貨決済を可能とする国になる。

なおエルサルバドルとの相違点もある。エルサルバドルの場合は、ビットコインを米ドルと並ぶ法定通貨としていたが、パナマの法案は仮想通貨を法定通貨化するものではなく、企業は決済に仮想通貨を受け入れるかどうかを選択できるようになる見込みだ。

関連エルサルバドル財務大臣「ビットコイン下落が財務に与える影響は非常に軽微」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
13:10
米CFTC、民間企業CEOにイノベーション評議会への参加を呼びかけ 仮想通貨にも対処 
米CFTCのファム代理委員長が「CEOイノベーション・カウンシル」参加者の候補者推薦を呼びかけた。仮想通貨や予測市場の規制策定に向け、業界リーダーを募集している。
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧