CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨企業Voyager、Three Arrowsに債務不履行通知を発行か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインとUSDCの返済リスク

暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォームVoyager Digitalは22日、シンガポールの仮想通貨ヘッジファンド「Three Arrows Capital」が期日までに融資を返済しない場合、債務不履行通知を発行する可能性があることを発表した。

VoyagerはThree Arrowsに対し、ビットコイン(BTC)15,250BTC分(410億円相当)と、ステーブルコイン「USDC」で3.5億USDC分(476億円相当)のエクスポージャーがあると説明。まずは2,500万USDC(34億円相当)を24日までに返済し、27日までにビットコインを含めた全額を返済するように求めた。この返済条件をどちらも満たせなかった場合、債務不履行とみなすという。

現時点でVoyagerは、どのぐらいの金額を返済してもらえるかは不透明だとしており、法的な救済手段についてアドバイザーに相談もしているとした。

エクスポージャーとは

投資家や金融機関、企業が保有する金融資産のうち、価格変動などのリスクにさらされている金額や残高、比率のこと。

▶️仮想通貨用語集

Three Arrowsは投資していたテラのプロジェクトでステーブルコインのUST(現USTC)やLUNAトークン(現LUNC)の価格が暴落したり、その影響がビットコインやイーサリアム(ETH)などの銘柄に波及したりしたことで財政難に陥っている。先週には法律顧問と財務顧問を雇用したことも報じられており、資産の売却や他社からの救済を含めた選択肢を検討していることが分かった。

関連Three Arrows Capital、資産売却や他社からの救済も検討=WSJ

Voyagerは先週、仮想通貨投資・トレーディング企業のAlameda Researchから信用供与(クレジットファシリティ)枠を確保したことを発表。当時のレートで約260億円(2億ドル)相当のUSDCと現金、また15,000BTC(400億円相当)が借り入れ可能になっている。22日の発表では、この融資が正式に契約されたことを最初に記載した。

AlamedaはVoyagerが5月に実施した約81億円(6,000万ドル)規模のプライベートラウンドを主導した背景がある。

関連仮想通貨投資アプリVoyager、アラメダからつなぎ融資を確保

Alamedaの融資に加え、Voyagerは20日時点で約207億円(1.5億ドル)相当の現金と仮想通貨を保有しており、さらにUSDC購入用に約27億円(2,000万ドル)も所有していると説明。一方で、Three Arrowsへのエクスポージャーが明らかになったVoyagerの株価は、約60%下落した。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/03 木曜日
18:30
AI銘柄として注目の仮想通貨ニアー(NEAR)の買い方 おすすめ取引所比較
AIとブロックチェーンの融合を目指すニアー(NEAR)の特徴と投資方法を解説。注目のAI銘柄を取り扱う暗号資産(仮想通貨)国内取引所を比較し、おすすめサービスをご紹介します。
14:45
SBI VCトレード、ニアー(NEAR)取扱い開始 ステーキング手数料無料キャンペーンも実施
SBI VCトレード株式会社は仮想通貨「ニアー(NEAR)ステーキング手数料無料キャンペーン」の実施を発表した。同社のステーキング対象銘柄数は13銘柄となる。
14:00
フランクリン・テンプルトン、米国債トークン化ファンドFOBXXを「アプトス」に拡大
フランクリン・テンプルトンが、米国債MMFのトークン化ファンドFOBXXをアプトスに拡大。従来型金融とWeb3の融合を加速。
13:10
パレットチェーン、アプトスに完全移行へ HashPaletteが子会社化予定
アプトスがHashPaletteを子会社化する計画。パレットトークン(PLT)、大阪万博ウォレット、ゲームなどもアプトスチェーンに移行予定。
11:40
ビットコインのマイニング収益、3ヶ月連続で低下=JPモルガン
米金融大手JPモルガンは調査レポートで、仮想通貨ビットコインの1日あたりのマイニング収益と粗利益が、3ヶ月連続で低下したと発表した。一方、ハッシュレートは3ヶ月連続で上昇した。
11:00
BTCのターゲット価格、CryptoQuantが分析
仮想通貨ビットコインの24年末までのターゲット価格は85,000ドルから最大10万ドルであるとCryptoQuantが分析。7月以降は需要が一定であることも指摘している。
10:05
イーサリアム現物ETFから70億円流出 中東情勢が背景か
イーサリアム現物ETFから1日で約71億円が流出。中東情勢の緊迫化が背景か。フィデリティとグレースケールからの大規模流出が目立つ一方、一部のETFには資金流入も。
07:40
平デジタル相、就任会見でWeb3に言及
ブロックチェーン普及のために最も緩和が必要な規制は仮想通貨関連の税制などと話し、平将明デジタル大臣が就任会見を実施。NFTやステーブルコイン、DAO、DIDにも言及している。
06:45
米SECが控訴へ、仮想通貨XRPをめぐるリップル裁判で
米国証券取引委員会は米時間10月2日、リップル社、およびGarlinghouse CEOと共同創設者Christian Larsen氏に対する裁判に関して、「控訴通知」を裁判所へ提出した。
06:20
FTX管財人、55億円相当の仮想通貨ワールドコインを割引価格で売却へ
破綻した仮想通貨取引所FTXの管財人が、OpenAIの創設者であるサム・アルトマン氏が立ち上げたワールドコイン(WLD)に関する大規模なオークションを実施する予定だ。
10/02 水曜日
17:03
Web3リーダー20名以上、ハリス陣営に仮想通貨政策で対話要請
米大統領選でWeb3・DeFi業界のマイノリティリーダーらがハリス氏に政策協議を求める。誰もが公平に経済的機会を持てるようにすることなどを唱えた。
16:18
米CME、新たなビットコイン先物商品をローンチ 初日から3.1万件の取引
米デリバティブ大手CMEが新商品「ビットコイン・フライデー先物(BFF)」を発表。初日から3.1万件超の取引を記録。
16:15
米SEC、未登録証券訴訟で仮想通貨ウォレット会社Rivetzに勝訴
米連邦地方裁判所は、仮想通貨ウォレット会社Rivetzに対して米証券取引委員会が提起した未登録証券販売に関する訴訟で、SEC側の主張を支持する判決を下した。
12:29
Binance Japan、トンコイン(TON)の新規取り扱いへ
Binance Japan(バイナンス・ジャパン)が新たに暗号資産(仮想通貨)トンコイン(TON)の取り扱いを開始。現物取引、自動購入、Simple Earnに対応する。
12:26
中東情勢緊迫化でビットコイン下落、8月5日の暴落に次ぐ650億円相当がロスカット
イランとイスラエルを巡る中東情勢の緊迫化で投資家がリスク回避姿勢となり、株やビットコインが下落。暗号資産(仮想通貨)相場では8月5日の暴落に次ぐ650億円相当がロスカットされた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア