米電子取引大手シタデル・セキュリティーズのグローバル事業開発責任者Jamil Nazarali氏はシタデル傘下の仮想通貨事業のCEOに就任し、シタデル・セキュリティーズを退社することになる。
シタデルの仮想通貨事業は今月上旬に報じられたように、VC大手のセコイア・キャピタルやパラダイム、マーケットメーカーのVirtuと共に開発を進めている仮想通貨の電子市場で、ブローカーがこの電子市場を通して仮想通貨の流動性を調達したり、機関投資家などのクライアントに仮想通貨の取引サービスを提供するものになる。なお、詳細は現時点では定かではない。
シタデル・セキュリティーズは世界有数のマーケットメーカーで米国で株式、債券、その他の資産を含む全取引の30%近くを扱っていることから、仮想通貨業界への参入は伝統金融界からも注目されている。シタデル・セキュリティーズおよび大手ヘッジファンドCitadel LLCの創設者であるKenneth Griffin氏は今年の3月にブルームバーグの取材で仮想通貨マーケットメーカーになる可能性を示していた。
また、同社はシカゴから仮想通貨の友好都市でもあるマイアミに移転することを計画している。