CoinPostで今最も読まれています

NFT電子市場「OpenSea」、顧客メールアドレス漏洩

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

フィッシング詐欺の注意喚起

大手NFTマーケットプレイスのOpenSeaは30日、メール配信代行サービス事業者の過失により、顧客のメールアドレスが流出したことを告知した。

リリースによると、メール配信ベンダーであるCustomer.ioの従業員がデータへのアクセス権を利用してOpenSeaのユーザーやニュースレター購読者のメールアドレスをダウンロードし、不特定の第三者と共有したという。

この影響でメールアドレスが漏洩した可能性があり、フィッシング攻撃の対象となる可能性があるとユーザーに警告している。OpenSeaは、この件に関する調査を開始し、法執行機関にデータ侵害を報告したと述べている。

注意点は以下の通り。

  • OpenSeaのドメインは「http://opensea.io」であり、ドメイン名を少し変更した「なりすまし」メールに関与しないこと。
  • OpenSeaのメールからダウンロードしないこと。本物のメールには、添付ファイルやダウンロードを要求するものは一切ない。
  • OpenSeaのメールに記載されたURLを確認する。悪意のあるアクターが文字を入れ替えてURLを偽装することがあるため、「opensea.io」と正しいスペルであることを確認する。
  • メールから直接要求されたウォレットトランザクションには絶対に署名しないこと。OpenSeaのメールには、ウォレットトランザクションに署名するよう直接促すリンクは絶対に含まれない。
  • パスワードやウォレットのリカバリーフレーズを共有したり、コントラクト上で「Confirm」したりしないこと。

フィッシング詐欺とは

フィッシング詐欺とは、偽サイトに誘導するなどして利用者を騙し、認証情報や個人情報を詐取するサイバー犯罪のこと。電子メールにより不正サイトへ誘導し、利用者自身にサイトログインに必要なアカウントやパスワードなどの認証情報を入力させて詐取するもの。

▶️仮想通貨用語集

高額なNFTを保有するユーザーをターゲットとするフィッシング詐欺の事例は増えている。4月にNFT(非代替性トークン)コレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」の公式ディスコード(discord)サーバーで、エイプリルフールに伴うキャンペーンを装った不正リンクが一時表示された。「Mutant Ape Yacht Club(MAYC)」やDoodleといった他のNFTでも同様の盗難被害が確認されている。

関連:高額NFT「BAYC」のディスコードでフィッシング詐欺発生 ユーザーに注意喚起

OpenSeaとは

OpenSeaはNFT(非代替性トークン)の世界的なオンラインマーケットプレイス。データサイトDune AnalyticsによるとOpenSeaの累積トレーダー数は180万人を超え、月間取引高は22年1月のピーク時に6,500億円(48億ドル)を超えていた(イーサリアム・ブロックチェーン単体の統計)。

22年1月に同社は大手VCであるParadigmとCoatueが主導するシリーズC資金調達ラウンドで、1.5兆円(133億ドル)の評価額で約350億円(3億ドル)を調達した。Y Combinatorによると、OpenSeaには約110人の従業員がいる。

なお、仮想通貨市場の下落の影響を受けてOpenSeaの6月の出来高は900億円(7億ドル)にまで落ち込んている。22年6月には、OpenSeaの元幹部社員がNFTのインサイダー取引で起訴されていた。

関連:NFT電子市場「OpenSea」の元製品責任者、インサイダー取引で起訴

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア