CoinPostで今最も読まれています

リップル社、インド市場で50%のシェア獲得の見通しか|仮想通貨XRPの長期需要に期待感

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

インドをターゲットに置くリップル社
米リップル社で商品部門副代表を務めるAsheesh Birla氏が、リップル社が目指すインド市場での展望について言及。リップル社が20億人もの国民を抱えるインドの巨大市場にターゲットを置いていることについて言及した。
XRPとは

米Ripple社が開発する仮想通貨で、ネットワーク上の仮想通貨やフィアット間をつなぐブリッジ通貨の役割を持つ。

銀行間における国際送金システムでの利用で将来性を期待されている。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

インドでのシェア拡大を目指すリップル社

米リップル社で商品部門副代表を務めるAsheesh Birla氏は、世界有数のビジネススクールであるペンシルバニア大学ウォートン校にて開催された”フィンテック分野におけるスケーリングおよび、デジタル化の変革(Scaling and Digital Disruption in Fintech)”というセッションに登壇し、リップル社が目指すインド市場での展望について語りました。

仮想通貨XRPの総発行量は1,000億XRPであり、リップル社は、その6割にあたる約600億XRPほどを保有しているとされています。

Birla氏は、インドの金融機関に対し、「同社が提供する国際送金ネットワークRippleNetへの参加を促す」と語り、以下のように主張しました。

私たちは、以前から20億人もの国民を抱えるインドの巨大市場に目を付けており、どのようにしてリップルに引き込むかについて、議論を重ねてきた。

自社が保有する仮想通貨XRPを分配することも一案として挙げられていたが、それよりも「インド3大銀行」をリップルに引き込むことができれば、およそ80%もの市場シェアを獲得できることに気付いた。

このように、リップル社はインドへの積極的な進出を示唆しており、現時点での進捗状況を以下のように語りました。

今後5年間のうちに、(現時点で銀行システムにアクセスすることができない人も含めた)インドの人口10億人が、”携帯を使って”銀行システムにアクセスできるようになるだろう。

携帯電話提供企業や通信企業までターゲットにしてきた結果、現時点で、リップルを採用した機関や潜在的な取引機関も含めると、市場シェアの50%を獲得する見通しが立っている。

今後のインド経済

アメリカの諮問機関である国家情報会議によって提出された“国際トレンド 2030: 代替される世界”という報告書によると、インドは2030年に、現在(2018年)の中国と同規模の成長率を持つと予測される一方で、中国は現在ほどの成長率を持たなくなると記述されました。

将来的な経済成長を示唆する労働人口を見ても、中国が一人っ子政策などで人口に歯止めをかけたことから、労働人口成長が鈍化していくとされる一方で、インドは今後も成長し続け、2050年までピークに達しないとの予測が出されています。

このことから、仮想通貨XRPがインド市場で普及すれば、長期的に大きな需要の増加に繋がると考えられており、期待されています。

しかし、以前4月5日にインドの中央銀行であるインド準備銀行(RBI)は、プレスリリースにて、インドの銀行が仮想通貨関連事業との関わりを持つことを禁止することを発表しました。

仮想通貨自体の取引が禁止されるわけではないものの、今後リップル社が具体的にどのような方針でインドに進出して行くのかが注目されています。

CoinPostの関連記事

インド中央銀行:銀行業者の仮想通貨取扱い禁止措置・期限は7月5日
インドの中央銀行であるRBIは4/6、同機関に登録されている銀行業者の仮想通貨の取扱いを禁止すると発表しました。禁止令が施行される日時が目前に迫っており、いくつかの取引所は顧客に資金を出金するよう呼びかけています。
インド:中央銀行の規制発表後も仮想通貨取引高は増加|原因と今後の動向
インド準備銀行は4月上旬に国内銀行に仮想通貨関連企業との関係を断つことを要求する規制を発表しましたが、国内の取引高は増加しています。規制の実効までの猶予期間を利用した国内投資家の「駆け込み需要」が原因と考えられます。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア