はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

英大臣が仮想通貨企業トップと会合=1Q資料 バイナンスやサークルなど

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨に関する会合

英国財務省は14日、今年第1四半期(1月〜3月)に同省の大臣が行った会合についての情報を公開。John Glen前財経済担当大臣(7月6日辞任)が、複数の企業と暗号資産(仮想通貨)に関する話し合いを持っていたことが明らかになった。

Glen氏は3ヶ月の間に合計10回、以下の個人及び企業と「仮想通貨について話し合う」ことを目的とした会合を実施していた。

  • Barry Eichengreen:経済学教授、米カリフォルニア大学バークレー校
  • 米サークル社
  • ゴールドマン・サックス
  • a16z:米ベンチャーキャピタル
  • Kingsway Capital:英金融サービス
  • バイナンス
  • Paxos
  • コインベース
  • Entrepreneur First:英起業家育成
  • Epos Now:英決済ソフトウェア企業

なお、会合の詳しい内容は明らかにされていない。

関連:バイナンスCEOのCZ氏、英政府関係者と会談

仮想通貨推進派の辞任相次ぐ

Glen氏は、7月5日に財務大臣を辞任したRishi Sunak氏と共に、英国における仮想通貨の推進役として大きな役割を果たしてきた。

Sunak氏は在任中の今年4月4日、英国を「世界的な仮想通貨技術のハブ」とする計画を公開。その一環としてステーブルコインを決算手段として承認する方針を発表した。

計画の中には、金融市場インフラのサンドボックス導入や、業界との緊密な連携、税制面における競争力の強化などが含まれている。さらに、英国の仮想通貨に対する「前向きなアプローチの象徴」として、王立造幣局と協力してNFT(非代替性トークン)の作成に取り組むことも付け加えられた。

Glen氏は政府発表と同日に開催された金融サミットで基調講演を行い、英国が「卓越した金融センター」になるため、財務省が「全力で」フィンテック業界をサポートすると発言。より具体的なアプローチについて説明する中で、変化に対応できるようコンピュータのコードのように、必要に応じて改良し、書き換えられる「ダイナミックな規制」を取り上げた。

まずは、決済分野で大きな可能性を持ちつつも、懸念が高まるステーブルコインについて、規制整備のための法案を導入する予定だと述べた。その後、ビットコインなどの仮想通貨については、「世界をリードする体制」づくりを協議していくと強調。

さらに税制の改正について、フィンテック業界と連携し、「イノベーションを促進する司法管轄区」として英国を位置付けたいと、Glen氏は述べている。

関連:英大蔵省「UKを仮想通貨技術と投資の世界的ハブに」

Glen氏は、財務省の情報開示からも伺えるように、政府と仮想通貨業界の橋渡し役として、頻繁に業界関係者と会合を持ってきたようだ。米ワシントンやサンフランシスコなどの都市を訪問し、仮想通貨企業や規制当局の視察を通して、仮想通貨事情に精通するようになったとブルームバーグは伝えている。

仮想通貨推進派である両氏の相次ぐ辞任によって、英国政府内における求心力が低下する懸念も指摘されている。イングランド銀行(中央銀行)のAndrew Bailey総裁は「仮想通貨に本質的な価値はない」と繰り返し批判し、仮想通貨懐疑論者として知られている。

関連:「仮想通貨に本質的な価値はない」英中銀総裁が批判

NFTの開発は継続

一方、財務省の広報担当者は17日、政府公認のNFTの作成には、引き続き取り組んでいるとして、英メディア「The Telegraph」に次のようなコメントを寄せた。

我々は、EU離脱によって得られた自由を活用し、英国を仮想通貨技術とイノベーションの最前線に置くことを固く決意している。

また、王立造幣局の広報担当者は、初となるNFTシリーズの開発が継続しており、詳細は追って発表されると述べた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/08 土曜日
11:30
「ビットコインは重要なサポートレベル付近で推移」CryptoQuantレポート
CryptoQuantが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインが10万ドル付近の重要サポートレベルで推移していると指摘した。複数の指標から現在の状況を分析している。
11:20
ストラテジー、STRE優先株を1株80ユーロで価格設定 1100億円調達予定
ストラテジーが10%利回りのSTRE優先株を1株80ユーロで発行し、7億1500万ドルを調達する予定。当初計画の2倍超となる775万株を発行し、資金はビットコイン取得に充てられる見込みだ。
10:12
ビットコイン再び10万ドル割れ、USDXデペッグがDeFiに波及し信用不安広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは5日以来、再び一時10万ドルを割り込んだ。ステーブルコイン「USDX」の担保不足によるデペッグ(乖離)が複数のDeFiプロトコルに波及し、市場全体に信用不安を広げた。
09:50
トランプメディア、第3四半期に84億円の赤字、保有ビットコインの価値は73億円減
トランプメディアが第3四半期に5480万ドルの純損失を計上し、3四半期連続の赤字となった。保有ビットコインの価値は4800万ドル減少したが、オプション収入で1530万ドルを獲得。
09:35
カザフ、最大10億ドルの仮想通貨準備基金設立へ 2026年初頭立ち上げ予定
カザフスタンが最大10億ドル規模の国家仮想通貨準備基金を2026年初頭までに設立する。押収資産と国営マイニング収益を原資としてETFや関連企業に投資する方針だ。
08:25
XRP保有企業エバーノース、約120億円の含み損に 仮想通貨財務企業に圧力
仮想通貨XRPを企業の財務資産として保有するエバーノースが約2週間半で7900万ドルの含み損を抱えている。メタプラネットなど他の仮想通貨保有企業も大幅な含み損に直面している。
07:20
片山金融相「3メガバンクのステーブルコイン共同発行を支援する」
片山さつき金融相は、3メガバンクやプログマらが行うステーブルコイン発行の実証実験を金融庁がサポートすることが決定したと話した。決済高度化プロジェクトの設置にも言及している。
07:10
米FRB理事がドルステーブルコイン市場の成長を評価、一方で合成型USDXは大幅デペグで0.6ドルに
米FRBのミラン理事がドル連動型ステーブルコインを巨大な成長分野と評価した。一方で合成型ステーブルコインUSDXが大幅デペグを起こしバランサー攻撃の影響で連鎖的な危機が広がっている。
06:20
コインベース、Asterなど上場検討
米大手仮想通貨取引所コインベースが複数の銘柄を同社の上場ロードマップに新たに追加した。
05:55
ジーキャッシュ連日高騰、時価総額100億ドル突破 1カ月で約4倍上昇
プライバシー仮想通貨Zcashが過去1カ月で3倍上昇し時価総額100億ドルを突破。アーサー・ヘイズ氏らの支持やグレースケール関連商品の人気拡大が上昇を後押ししている。
05:35
リップルのロング社長、IPOの予定なしと再度表明
リップル社のモニカ・ロング社長が株式公開の計画はないと再び明言した。同社は企業価値400億ドルで5億ドルの資金調達を完了し、十分な資本があると説明している。
11/07 金曜日
18:34
金融審議会・第5回会合、暗号資産レンディングの規制強化について議論 金商法適用案も
金融庁は7日の第5回金融審議会で、暗号資産レンディング事業を金商法の規制対象とする方針を示した。年利10%台のサービスで利用者がリスクを負う一方、事業者に管理義務がない点が問題視された。
18:16
米証券大手チャールズ・シュワブ、2026年に仮想通貨取引開始へ
米証券大手チャールズ・シュワブが2026年上半期にビットコインとイーサリアムの現物取引を開始。顧客資産約1800兆円を持つ同社の参入で仮想通貨市場の主流化が加速へ。
18:00
Polymarket(ポリマーケット)とは?仕組みや将来性をわかりやすく解説
Polymarket(ポリマーケット)とは、未来の確率をUSDCで売買する分散型予測市場。米大統領選で注目を集め、Google Financeにも統合。仕組み、特徴、課題、今後の展望をわかりやすく解説。
16:18
ロビンフッド幹部、ビットコイン財務戦略は「検討中」
米ロビンフッドがビットコイン財務戦略導入を検討。第3四半期の仮想通貨収益は300%超急増の約413億円を記録。上場企業のBTC保有トレンドが加速する可能性。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧