はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ニューヨーク州電力会社がマイニング事業者に向け安価な電力を提供か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ニューヨーク州とマイニング
12日、ニューヨーク州規制当局は北部のとある電力会社が手がける仮想通貨のマイニング事業者に向けた新たな電力料金体系の提供を許可しました。数ヶ月前、規制当局はマイニング事業者へ高い電力料金体系を請求するよう命じており、同州の方針は一転したことになります。
これまでのニューヨーク州の施策
ニューヨーク州は潤沢な水力資源を元とした安価な電力提供が見込まれる地域であり、マイニング事業者が集中していました。同州が高い電力使用料を強いたのは、電力の需給バランスを保つためであると考えられます。

ニューヨーク州とマイニング

ニューヨーク州が仮想通貨マイニング業者に向け安価な電力を提供する方針を打ち出しました。

Bloomgergの報道によると、ニューヨーク州北部のとある電力会社が手がける、仮想通貨のマイニング事業者に向けた新たな電力料金体系の提供を州の規制当局が12日に許可したとのことです。

ニューヨーク州Massenaを拠点とする同電力会社は、各々のマイニング事業者と個別に電力料金契約の見直しを図り、従来よりも安く料金を提供する予定です。

ニューヨーク州公共事業員会(New York State Department of Public Service)の委員長を務めるJohn Rhodes氏は12日、以下のような声明を発表しています。

我々は、企業の顧客に適正な電力消費料金を請求する必要があります。しかし、ニューヨーク州の北部には潤沢な低コスト電力があることを考慮すると、そこには顧客のニーズに応じ、この地域における経済発展を手助けするチャンスがあると考えています。

数ヶ月前、ニューヨーク州規制当局は36ある電力事業者に対し、マイニング事業者へ他の電力利用者よりも高い電力料金体系を請求するよう命じていただけに、同州の方針は一転したことになります。

これまでのニューヨーク州の施策

ニューヨーク州は水力資源に恵まれ、安価な電力提供が見込まれる地域でもあるため、これまでに多くのマイニング事業者が同州での事業拡大を行っていました。

ニューヨーク州北部のMassenaでは、住民は1kWhあたり3.9セント(約4.4円)で電力を支払っています。

電力料金はアメリカ全体で平均約13セント/kWh、日本の一般家庭では平均約20円/kWhであることから、ニューヨーク州の電力料金水準が低いことが確認できます。

しかし、同州が数ヶ月前にマイニング事業者へ高い電力使用料を強いたのは、電力の需給バランスを保つためであると考えられます。

安価な電力を求めて多くのマイニング事業者がある特定の地域に集中することで、従来の電力需給バランスが崩れ、場合によっては電力会社が一般利用者を含めた電力料金の値上げを実施することもあります。

電力会社にとって、大口のマイニング事業者の参入により電力利用率が増加することは魅力的であるものの、従来その地域で経済活動を行ってきた事業団体や一般住民は不利益を被ることとなるでしょう。

現在、マイニングが盛んに行われているカナダのケベック州やアイスランド、中国といった地域でも電力料金の値上げが問題となっており、ニューヨーク州と同様にマイニング事業者に対して高い電力料金を請求する地域も少なくありません。

CoinPostの関連記事

ニューヨーク市がブロックチェーンイノベーションの中心地を目指す
ニューヨーク市がブロックチェーンに関するイニシアティブを発表しました。起業家たちにとって事業を発足させやすい環境を整えること、教育を通じて人々のブロックチェーンに対する理解を深めることを目的としています。
ニューヨーク州の町:仮想通貨マイニング新規事業立ち上げ18ヶ月間禁止
ニューヨーク州プラッツバーグ市は、新たな仮想通貨マイニング事業立ち上げを18か月禁止することを決定しました。多くの雇用を生み出す訳ではないマイニング事業により、市に割り当てられた電力量を占有されることが問題視されたようです。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/06 土曜日
08:35
トム・リーのビットマイン、今週約9.8万ETHを追加購入 総保有額1.8兆円相当
ビットマインは今週もETHの押し目買いを実施し9万7650イーサリアムを追加購入した。アーカムのデータによると、同社の総保有額は1.8兆円に達しETH総供給量の3.16%を占めている。
08:00
KLab、ビットコインと金を組み合わせた財務戦略を発表
KLabは、仮想通貨ビットコインと金を財務資産に組み込むデュアル・ゴールド・トレジャリー戦略を実施すると発表。同日発表した資金調達で得る約51億円のうち36億円を充当する。
07:35
ウィズダムツリー、欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場
ウィズダムツリーが4日、Lidoプロトコル経由でミントされたstETHのみを保有する欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場した。運用資産約5000万ドルでドイツ、スイス、フランス、オランダの取引所で取引が開始された。
06:30
ビットコイン保有企業の指数除外方針に反対、ストライブ社がMSCIに書簡
米ナスダック上場企業ストライブがMSCIに対し、ビットコイン保有企業を株式指数から除外する提案に反対する書簡を送付した。同社は7500BTC以上を保有する企業として、50%基準は不公平で実行不可能だと主張。
05:55
仮想通貨評価損不計上でフィスコとクシムに課徴金勧告 金融庁監視委が虚偽報告を指摘
証券取引等監視委員会が5日、フィスコとクシムに対し、仮想通貨の評価損を適切に計上せず有価証券報告書に虚偽記載を行ったとして、それぞれ1500万円と1200万円の課徴金納付を勧告した。
12/05 金曜日
19:26
テザー投資家が英政党に史上最高額寄付 改革党に18億円相当
ステーブルコイン発行会社テザーの投資家クリストファー・ハーボーン氏が英国改革党に900万ポンド(約18億円)を寄付し、存命個人からの政党寄付として史上最高額を記録。米国でもトランプ大統領が選挙期間中に仮想通貨業界から2600万ドル超を集めるなど、仮想通貨資金が英米両国の政治に影響力を持ち始めている。
18:40
Cloudflare障害でコインベースなど取引所が一時アクセス不能 11月に続き再発
12月5日夕方、Cloudflareの障害により、コインベースやクラーケンなど複数の仮想通貨取引所とDeFiプロトコルのユーザーインターフェースが一時的にアクセス不能に。11月18日に続く障害で、インフラ依存のリスクが再び浮き彫りとなった。
17:24
米上場AlphaTON Capital、約630億円調達へ TONトークン取得とAI投資
ナスダック上場のデジタル資産運用企業AlphaTON Capitalが、米SECに4億2069万ドル(約630億円)の資金調達枠を申請。TONトークンの追加取得とテレグラムのCocoon AIネットワークへの投資を計画。TONエコシステムへの機関投資加速が見込まれる。
14:30
チェーンリンク現物ETF、初日に64億円の流入で好調 ソラナETFからは最大流出
仮想通貨チェーンリンク現物ETFの取引初日に64億円が流入し好調な滑り出しとなった。一方ソラナ現物ETFからは過去最大の資金流出があった。
14:00
国際通貨基金(IMF)、ステーブルコインの規制断片化に警鐘 
国際通貨基金が今週、ステーブルコイン市場の評価報告書を公開し、各国の規制枠組みの断片化が金融安定性を脅かし監視を弱体化させ、国境を越えた決済の発展を遅らせていると警告した。
13:30
CZとピーター・シフが激論交わす、ビットコインvs金「どちらが真の価値保存手段か」
バイナンス創設者CZ氏と金支持派エコノミストのシフ氏が4日、ドバイでビットコイン対トークン化金の討論を実施。金塊の真贋確認場面が話題となり、検証可能性や価値保存機能をめぐり対照的な見解を示した。
12:00
アジア最大級のWeb3カンファレンス「WebX2026」、チケット販売開始
アジア最大級のWeb3カンファレンス「WebX2026」が2026年7月13日・14日にザ・プリンスパークタワー東京で開催。本日よりVIP Pass、Business Pass、Booth Passのチケット販売を開始。開幕セール価格は2月28日まで。
11:52
ビットコイン、政府系ファンドは8万ドル台で買い増し 日銀政策と円キャリートレードにも注目
ブラックロックのフィンクCEOは、複数の政府系ファンドがビットコインの大幅下落局面で買い増していたことを明らかにした。一方、CryptoQuant CEOは2022年のような大暴落は起きにくいと分析。市場は12月の日銀政策決定に注目、円キャリートレードの動向がビットコイン含むリスク資産に影響を与える可能性を考察する。
11:20
「ストラテジー社は株価指数から除外されてもBTCを売却しないだろう」Bitwise
Bitwiseのマット・ホーガン最高投資責任者は、ストラテジー社は株価指数から除外されてもビットコインは売却しないだろうとの見方を示した。その根拠を説明している。
10:15
XRPレジャーの流通速度が年間最高値を記録 オンチェーン活動が急増=CryptoQuant分析
XRPレジャーの流通速度流通速度が12月2日に年間最高値0.0324を記録。大口保有者による2100億円規模の買い増しや取引所準備金の減少など、オンチェーン活動の活発化が確認された。CryptoQuant分析。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧