はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米議員「XRPについて取引所を追及すべき」──公聴会

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「XRPについて取引所を追及すべき」

米国のブラッド・シャーマン下院議員は、19日の議会公聴会で、米証券取引委員会(SEC)がXRPを扱った暗号資産(仮想通貨)取引所に対して、より多くの法的措置を取るべきだと発言した。

この発言は、SECの執行部門の監視をテーマとした公聴会で行われたもの。仮想通貨市場におけるSECの役割を中心として質疑応答が行われた。

SEC(証券取引委員会)とは

株や債券などの証券の取引を監督する米国の政府機関のこと。1934年設立。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する。仮想通貨が有価証券に該当するかという判断も行う。SECは「Securities and Exchange Commission」の略で、日本では「証券取引等監視委員会」が近い役割を担っている。。

▶️仮想通貨用語集

議員の主張

シャーマン議員(民主党)は、「SECの執行部門は、仮想通貨やその他のデジタル資産という新たな課題に直面している」と述べた。

その上で、XRPの有価証券問題をめぐって、SECがリップル社に対して裁判を起こしたことに賛同の意を示している。一方で、XRPを扱っていた取引所を追及しなかったことに批判的な姿勢を示した。

同議員は、次のように話している。

SECの執行部門は、XRPが証券であると判断し、XRPを追及しているが、このトークンを取り扱っていた取引所を追及していない。そこでは、(XRPによる)何万もの違法な証券取引が行われていたのである。

「関係者全員がXRPは証券だと認識していながら、違法な証券取引を行っていた」と主張する格好だ。シャーマン氏は仮想通貨に極めて批判的であることで知られており、過去には一律禁止を呼びかけたこともある。

「事実と相違している」との反論

シャーマン氏の発言について、リップル社のスチュアート・アルデロティ首席弁護士は次のように反論している。

ファクトチェックが必要だ。シャーマン議員、米国は(実際にはどの国も)XRPが証券であると判断したことはない。SECが提訴を起こしたというだけでは何も決まらない。このことを、選挙で選ばれた議員が理解していないのは、懸念されるべきことだ。

アルデロティ氏は「裁判所だけが決定をくだすことができる」と指摘。また、SECが事実上「法的執行による規制」を行っていることは、市場やアメリカのイノベーションに害を与えているとも続けた。

XRPの有価証券問題は、今も裁判で争われているところだ。

関連米SECが提訴したリップル社裁判の進展と今後のスケジュールまとめ

アルデロティ氏は、フォーチュンに発表した論考で、SECで以前に企業金融ディレクターを務めていたウィリアム・ヒンマン氏が2018年に行ったスピーチについて言及している。

このスピーチで、ヒンマン氏はビットコイン(BTC)は「分散型であることから証券ではない」、またイーサリアム(ETH)についても「十分に分散型になっている」との趣旨で発言していた。

アルデロティ氏は、このことにより、スピーチはヒンマン氏の個人的な意見として発表されたものではあったが、XRP(オープンで分散型ブロックチェーン台帳上に存在している)にとっても、それがコモディティであり仮想通貨であると考えさせることにつながったとしている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧