はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

Web3ゲームDragomaが出口詐欺、被害総額は4億円超

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Web3ゲームプロジェクトの出口詐欺

ポリゴン(MATIC)ベースのWeb3ゲーム「Dragoma」について、関連する暗号資産(仮想通貨)DMAが8日に99%下落した。

プロジェクトが独自に発行したトークンや、投資家から集めた資産を売却する「ラグプル(出口詐欺)」と見られ、ブロックチェーン分析企業PeckShieldによると被害総額は4.7億円(350万ドル)と推定されている。

ラグプルとは

開発者が初期投資家を誘い込んでNFTを売りつけた後、プロジェクトを放棄したり、NFT販売で得た資金を持ち逃げする行為。DeFi(分散型金融)プロジェクトの開発者などの運営側が、密かに仮想通貨のプールから流動性を引き抜いて持ち逃げするなどの事例がある。

別称、出口詐欺。

▶️仮想通貨用語集

DMAの大量売却は、仮想通貨取引所MEXC Globalが「DMA/テザー(USDT)」ペアを上場すると発表した数時間後に発生した。

DMAトークンは過去1週間に分散型取引所で31円(0.23ドル)から242円(1.8ドル)まで8倍まで高騰していたが、MEXC上場の8月8日に99%以上急落して0.19円(0.0014ドル)となった。現在、MEXCのDMAの取引は停止されている。

さらに、5,700万円(42万ドル)のUSDTと1億2,000万円(88万ドル)相当のMATICがプロジェクトのウォレットから引き出されたとの報告もある。Peckshieldも、これらの資金が集中管理型の仮想通貨取引所に向かったと指摘した。

22年初頭に設立されたDragomaは、GameFiとSocialFiの要素を組み込んだWeb3ライフスタイルスポーツアプリとターン制バトルゲームの構築を約束していた。6月のプレスリリースによるとDragomaの創設者は、テキサス州に住むKen Graesesi氏、CTOはAustin Wilkie氏とされているが、両者の公式情報は掴めていない。

関連:なりすましメールによるフィッシング詐欺、仮想通貨企業が実例で注意喚起

出口詐欺の事例

弱気相場の最中に、架空のプロジェクトで投資家を欺き、資金を持ち逃げする出口詐欺の事例が複数報告されている。

7月には、BNBChainベースのプロジェクト「Teddy Doge」の開発者に紐づくウォレットが、450万ドル相当のTEDDYトークンを売却。TEDDYは前日比99.9%急落した。PeckShieldによると、チームの開発者がTEDDYを別のアドレスに送付した後、TEDDY価格を吊り上げて売却したと見られている。

6月にはポリゴン上のプロジェクトであるPolywhale Financeでは、創業者が独自トークンを大量に売却した後にプロジェクトを畳むことを表明して非難を浴びた。Polywhale Financeは、市場の見通しが悪いことと競争の激化を理由に挙げていた。

相次ぐ詐欺の被害を抑制するべく、当局による取り締まりも強化しつつている。米司法省は6月末、「Baller Ape Club」NFTに関連したスキームを通して電信詐欺及び国際的なマネーロンダリングを行ったとして、運営者を起訴した。

同プロジェクトは、NFTの完売後、突如ウェブサイトやTwitterアカウントを削除しており、ラグプルの手口で投資家の資金を盗んだ容疑がかけられた。

関連:被害額3.5億円相当か、米司法省がNFT「Baller Ape Club」開発者を出口詐欺で起訴

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/16 水曜日
18:00
Sei(セイ)とは|行政・企業で注目集まる理由と将来性をやさしく解説
Seiは高速処理に特化したL1ブロックチェーン。特徴や将来性に加え、行政機関や機関投資家からの関心、エアドロップなど注目の話題をわかりやすく紹介します。
13:50
米司法省とCFTC、ポリマーケットへの調査打ち切り=報道
米司法省とCFTCが仮想通貨USDCで賭けに参加できるポリマーケットに対する調査を打ち切ったと伝えられる。米国ユーザーへのサービス提供疑惑を調査していた。
13:40
民主党幹部、審議中の仮想通貨法案めぐり「金融危機招くリスク」と警告
米民主党のマキシン・ウォーターズ議員が、仮想通貨法案CLARITY法・GENIUS法について「大規模詐欺と経済破綻につながる」と警鐘を鳴らした。またトランプ大統領とその家族の利益相反を強調し、「危険で意図的な欠点」があると批判した。
11:35
ビットコインATH更新後に利益確定売り急増か、クジラ活動でボラティリティ警戒
仮想通貨ビットコインが12万3000ドルの史上最高値を記録後、取引所への流入が急増し利益確定売りが活発化。14年間休眠していたウォレットが2万BTC売却開始、クジラ活動も活発化で市場調整の可能性。
10:10
トランプ大統領、GENIUS法案の採決動議で反対派議員と協議 再投票の見通し
トランプ大統領が16日、GENIUS法など仮想通貨関連法案の採決に必要な議員11名との合意を発表。同日の動議否決を受け、マイク・ジョンソン下院議長と連携して巻き返しを図る。
09:30
米マラソン、ビットコイン利回り戦略を拡大
米マイニング大手マラソンがTwo Primeの30億円調達を主導し、仮想通貨ビットコイン利回りサービスへの委託を2,000BTCまで拡大する。ビットコイン運用で収益多様化を図っている。
09:15
ProShares、XRPとソラナのレバレッジ型ETFを米国でローンチ
ProSharesは、仮想通貨XRPとソラナのレバレッジ型ETFをそれぞれ米国でローンチしたことを発表。これは先物で運用され、現物に投資する商品ではない。
08:45
ダイモンCEO、ステーブルコインに懐疑的も参入表明
JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOがステーブルコイン事業への参入を表明。仮想通貨に懐疑的ながらも競争上の必要性を認める。シティグループやバンク・オブ・アメリカも検討中。
07:50
米フィデリティの子会社、メタプラネットの筆頭株主に
東京上場のメタプラネットにフィデリティ・インベストメンツ子会社が筆頭株主として12.9%出資。ビットコイン財務戦略を評価し海外投資家の関心高まる。
07:25
「米国の法整備で仮想通貨は主流化する」Bitwise幹部
Bitwiseの最高投資責任者は、米政府による法整備実現で仮想通貨は新たな時代に突入するとの見方を示した。仮想通貨は主流化し、それが戻ることはないと主張している。
06:55
カンター・フィッツジェラルド、6000億円規模のビットコイン取引で合意間近=報道
ブランドン・ルットニック氏率いるカンター・フィッツジェラルドが、ビットコインOGであるアダム・バック氏との間で40億ドル規模のビットコイン取引で合意間近。BTC投資戦略を加速。
06:05
米下院、仮想通貨法案の採決手続き動議を否決 問題点は?
米下院で仮想通貨関連3法案の手続き投票が196対223で否決。共和党保守派が中央銀行デジタル通貨の禁止条項不備を理由に反対票を投じた。
05:30
米シャープリンク、世界最大のETH保有企業に
シャープリンクが世界最大の企業イーサリアム保有者となり、7月15日時点で約29万4000ETH保有。平均取得価格2695ドルで含み益約9200万ドルを記録。
07/15 火曜日
17:27
スタンダードチャータード、ビットコイン・イーサリアム現物取引を開始
英国系大手銀行スタンダードチャータードが7月15日、機関投資家向けビットコイン・イーサリアム現物取引サービスを開始。世界初のG-SIBsによる暗号資産現物取引として注目。FCA登録済みで安全な取引環境を提供する。
13:50
米議会で「仮想通貨週間」開始、GENIUS法案など3つの主要法案を集中審議
米議会で仮想通貨週間が始まり、GENIUS法案、CLARITY法案、反CBDC監視国家法案の3つの主要法案が審議される。ステーブルコイン規制や仮想通貨の監督体制確立に向けた重要な1週間となると期待されており、業界も支援に力を入れている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧