はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

被害額3.5億円相当か、米司法省がNFT「Baller Ape Club」開発者を出口詐欺で起訴

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFTの売上を持ち逃げ

米司法省は6月30日、「Baller Ape Club」NFT(非代替性トークン)に関連したスキームを通して、電信詐欺及び国際的なマネーロンダリングを行ったとして、運営者を起訴したと発表した。

起訴されたのは同プロジェクトを組織・運営したベトナム籍のLe Anh Tuan被告(26歳)。NFTの完売後、突如ウェブサイトやTwitterアカウントを削除し、NFT投資プロジェクトを停止。いわゆる「ラグプル」という手口で投資家の資金を盗んだ容疑がかけられている。

ラグプルとは

英語で「Rug Pull」と表記される出口詐欺のこと。開発者が初期投資家を誘い込んでNFTを売りつけた後、プロジェクトを放棄したり、NFT販売で得た資金を持ち逃げする行為。DeFi(分散型金融)プロジェクトの開発者などの運営側が、密かに仮想通貨のプールから流動性を引き抜いて持ち逃げするなどの事例がある

▶️仮想通貨用語集

司法省の分析によると、Tuan被告と共謀者は、「チェーンホッピング」により投資家の資金を洗浄し、分散型の暗号資産(仮想通貨)スワップサービスを利用し、盗難資金の痕跡を隠そうとしたという。

チェーンホッピングとは

ある種類のトークンを別のトークンに変換し、資金を複数のブロックチェーン間で移動させるマネーロンダリング手法

▶️仮想通貨用語集

Baller Ape Clubへの投資金額合計は、3億5,350億円(260万ドル)相当。有罪が確定した場合、Tuan被告は最高40年の懲役となる可能性がある。

起訴されたNFT関連犯罪

司法省は今年3月、NFTコレクション「Frosti」のクリエーター2人を同様の罪で起訴した。被害額はおよそ110万ドル。「Baller Ape Club」は起訴された2例目となる。

関連:米司法省、NFTの出口詐欺を発表 1億円相当の仮想通貨で資金洗浄の疑いも

NFTに関連した不正行為では、大手NFT電子市場「OpenSea」でインサイダー取引に該当する行為を行なったとして、6月1日にNathaniel Chastain被告が司法省から起訴されている。

Chastain被告は、OpenSeaのプロダクトマネージャーを務めており、同社のウェブサイトでNFTの掲載に関する権限を持っていた。目立つように掲載されることで、特定のNFTに注目が集まり価格が上昇する可能性が高いことを認識していた同被告は、事前に対象のNFTを多数購入し、多額の利益を得ていた。

関連:NFT電子市場「OpenSea」の元製品責任者、インサイダー取引で起訴

仮想通貨関連犯罪を同時に起訴

Baller Ape ClubのNFT詐欺と同時に、司法省は3つの仮想通貨に関連した不正行為を起訴している。

  • 仮想通貨の鼠講と証券詐欺:投資プラットフォーム「EmpiresX」の独自の取引ボットで多額の収益を保証、未登録で証券提供
  • ICO詐欺:約2,100万ドルを集めたTitanium Blockchain Infrastructure Services
  • 未登録の投資商品プールへの投資を勧誘:仮想通貨投資プラットフォーム「Circle Society」、取引ボットで500~600%のリターンを約束、16億円相当を集める

カリフォルニア州中部地区 のTracy L. Wilkison連邦検事は、一連の事件について次のように語った。

これらの事件は、一部の詐欺師が最新流行のバズワードの背後に隠れていることを決定的に思い起こさせる役目を果たしている。しかし、結局のところ、彼らは単に人々からお金を巻き上げようとしているに過ぎない。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
13:00
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者、ステーブルコインの展望を語る|CoinPostインタビュー
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者ニシント・サンガヴィ氏がCoinPostの独占インタビューに応じ、ステーブルコイン決済戦略の拡大、CBDCとの共存、米国ジーニアス法の影響について詳しく語った。4つのステーブルコインと4つのブロックチェーンをサポートし、2億2,500万ドル超の決済を実現。今後5年間のアジア太平洋地域におけるデジタル通貨の展望と、Visaが果たす役割について解説。
11:15
テクノロジー大手アリババが預金トークン決済を開発 中国当局のステーブルコイン懸念に対処か
中国アリババが預金トークン決済システムを開発している。当局によるステーブルコイン規制を回避することも背景とみられる。AI活用サービスも発表した。
10:30
ビットコイン急落、45日ルール通過とFOMC利下げ見送り観測で売り圧力が最大化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは足元で強い売り圧力に晒されているが、ヘッジファンドの45日ルール通過により解約売りの終了が期待される。ビットコイン長期保有者が直近1カ月で12兆円相当のBTCを売却したことは心理を悪化させていた。
09:50
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、売上高99億円に増加 決算発表 
トランプ一族の仮想通貨マイニング企業「アメリカン・ビットコイン」が2025年7~9月期決算を発表した。前年同期比で黒字転換し、ビットコイン保有量は4,090BTCに到達している。
09:35
ジャック・ドーシーのCash App、ステーブルコイン決済機能を導入
決済アプリのキャッシュアップがステーブルコインの送受信機能を含む11の新機能を発表した。ライトニングネットワークを使用したビットコイン決済機能も拡充している。
08:50
ソニー銀行の米銀免許申請、通貨監督庁にICBAが否認を要求
ソニー銀行が米国で信託銀行の国家免許を申請したことについて、米組織ICBAが強く反対すると表明。通貨監督庁に書簡を送付して反対理由を説明し、ソニー銀行の申請を認可しないように要求した。
07:45
バイナンス、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を取引担保として受け入れ
仮想通貨取引所バイナンスがブラックロックの「BUIDL」を取引所外担保として統合した。BUIDLはBNBチェーンで新シェアクラスも立ち上げる。
06:50
ビットマイン、45億円相当のイーサリアムを追加購入 新CEOにHSBC元幹部を任命
ビットマインが3000万ドル相当の仮想通貨イーサリアムを追加購入した。同社は新CEOにHSBCアジアTMT投資銀行部門の元責任者を任命した。
06:25
ビットコイン長期保有者が1カ月で12兆円相当BTCを売却、初期投資家も2400BTCを取引所へ送金
ビットコインの長期保有者が過去1カ月で約81万5,000BTCを売却し、2024年1月以来の高水準となった。初期保有者のオーウェン・ガンデン氏も2400BTC以上を売却している。
05:50
ストラテジーのセイラー会長、6900億円相当のビットコイン売却の噂を否定
ストラテジーのマイケル・セイラー会長が47000BTCの売却憶測を否定した。オンチェーン上の動きは保管業者の入れ替えによるもので、実際に購入ペースを加速させていると説明。
11/14 金曜日
21:20
CourtYard(コートヤード)でトレカをNFT化|使い方を初心者向けに徹底解説
トレーディングカードをNFT化して取引できるCourtYard(コートヤード)の使い方を解説。アカウント開設からPolygon上での取引方法、ガス代準備、リスクまで初心者向けに図解で詳しく紹介します。
21:00
ビットコインウォレットのおすすめは?種類・選び方・アドレス作成手順まで解説
ビットコインウォレットの種類や違い、安全な選び方を徹底解説。ハードウェア・ソフトウェアの比較からアドレス作成、セキュリティ対策まで初心者にもわかりやすく紹介します。
17:19
米ビットコイン現物ETF、過去2番目の規模の純流出 リスクオフが加速
11月13日、ビットコイン現物ETFは8.7億ドル(約1,340億円)の純流出を記録し、過去2番目の規模に。イーサリアムETFも3日連続で流出。FRB当局者の慎重発言を受け、仮想通貨と米国株が同時に下落。専門家は健全な調整との見方も。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧