140億円規模の契約を中止
暗号資産(仮想通貨)取引所などを運営するCrypto.comが31日、欧州サッカー大会「UEFAチャンピオンズリーグ」のスポンサー契約交渉から撤退したことが明らかになった。Sport Businessなど複数の報道機関が報じた。
同大会は、欧州サッカー連盟(UEFA)が主催する、欧州最強のサッカークラブを決めるチャンピオンシップ。前年度の欧州各国リーグ優勝チームと上位が出場する。
Crypto.comと同大会が交渉を進めていたスポンサー契約は、年間約140億円(1億ドル)相当の内容で、期間は5年間と設定されていたという。
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The Blockは、今回の契約議論からの撤退についてCrypto.comに対して取材を行ったが、コメントは得られなかったと説明している。
F1やワールドカップとも提携
Crypto.comは、ウォレットアプリ、取引所や決済サービス、仮想通貨対応VISAカードの発行など、仮想通貨の様々な分野にて幅広いプロダクトの提供を行っている。
スポーツ領域で活発なマーケティングを行ってきたことでも知られる企業で、21年5月には、イタリアのプロ・サッカーリーグのセリエAとパートナーシップを締結し、6月にはモータースポーツのF1(フォーミュラ1)との提携を発表し、「スプリント予選レース」におけるパートナーとして参加することを公表。
また22年3月には、11月に開催されるサッカーのカタールワールドカップ(W杯)の公式スポンサーを務めることが判明した。
今回のスポンサー契約議論からの撤退は、続く仮想通貨市場の停滞と弱気相場が影響していると思われる。メディアパートナーシップ代理店Van HawkeのSunny Singh最高経営責任者(CEO)は、The Blockに対して、仮想通貨が関連する複数のスポーツマーケティング契約が現在保留状態になっているという状況を解説している。
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