CoinPostで今最も読まれています

ノルウェー中央銀行、CBDCサンドボックスのオープンソースコードを公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

トークン規格にはERC-20を使用

Norges Bank(ノルウェー中央銀行)は9日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)サンドボックスの、オープンソースコードをソフトウェア開発プラットフォーム「github」上で公開した。

同国は現在、CBDCの検証を進めており、5月には、L2ソリューションでL2最初の決済ネットワークとして知られるNahmiiを、サンドボックスプロジェクトに採用したことを明かしていた。

関連:北欧ノルウェー、「パブリックイーサリアム」ソリューション導入へ

今回公開したソースコードは、トークン規格にERC-20を使用し、テストネット向けのインターフェイスを利用者に提供。Nahmiiはコードを使用することで、トークンの鋳造やバーン、転送を含む、基本的なトークン管理のユースケースのテストが行えると説明している。

CBDCとは

「Central Bank Digital Currency」の略称で、各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された法定通貨を指す。送金コストの削減や効率性向上などが期待できる反面、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題も多い。

▶️仮想通貨用語集

関連:CBDC(中央銀行デジタル通貨)とは|ビットコインとの違いと主なメリット

新たなコードも公開予定

ソースコードの利用方法は2種類で、取引の詳細確認といった機能を含む、すべてのシステムを使用したい場合、ノルウェー銀行にアクセス権のリクエストを行う必要がある。

これは、同行のサンドボックスネットワークは認証制で、適切な認証情報を有するユーザーのみがアクセスできる仕組みを有しているためだ。

なお、スタンドアロンで運用する場合は、提供されているコードとDocker(アプリ開発プラットフォーム)を使用することで、サンドボックスを立ち上げることが可能。

Nahmiiはサンドボックスプロジェクトの第2弾を9月中旬までにノルウェー銀行に提出予定。その後、新たにソースコードを公開する計画だ。同チェーンはサンドボックスの将来的なユースケースとして、バッチ決済、セキュリティ・トークン、(ネットワーク間の)ブリッジなども想定していると説明している。

関連:中央銀行デジタル通貨(CBDC)とは|ビットコインとの違いと主なメリット

「パブリックイーサリアム」ソリューションを計画中

ノルウェーは、2017年にCBDCの検討を開始しており、21年には今後2年間、様々な技術テストを実施する予定であることを公表。

6月には、「パブリックイーサリアム」ソリューションの展開を準備していることを明かし、レイヤー2ソリューション「Arbitrum(アービトラム)」が使用されることが告知された。

分散型ネットワークCeramic Networkも導入され、個人情報の管理に使用されることが明かされている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/02 木曜日
06:15
FOMCで政策金利現状維持、ビットコイン一時59000ドル台回復
仮想通貨ビットコインは一時58,000ドル水準を回復。パウエル議長が「米経済は成長もしくはインフレでスタグフレーションは想定していない」とコメントしスタグフレーションへの懸念を後退させた。
05/01 水曜日
15:00
Bitwise最高投資責任者「米国でステーブルコイン法案可決なら、甚大な影響を及ぼし得る」
仮想通貨投資企業Bitwiseのマット・ホーガン最高投資責任者は、米国議会が今年、包括的なステーブルコイン法案を可決する可能性に言及。実現した場合、仮想通貨の広範な普及という面で ビットコイン現物ETFの承認と同等か、それ以上に大きな影響を与える可能性があると述べた。
12:30
米コインベース、ビットコインのライトニングネットワークを導入
米大手仮想通貨取引所コインベースは、ビットコインのライトニングネットワークを導入したと発表した。BTC送金を高速・低コストにする。
11:59
仮想通貨全面安、地合い悪化と香港ビットコインETFの思惑買い剥落で
暗号資産(仮想通貨)相場では、経済指標を受けた米国株安などの地合い悪化に加え、香港市場のビットコインETF・イーサリアムETFの初動不調の影響もあり、ビットコイン(BTC)やアルトコイン相場が急落した。
11:25
Web3ゲーム企業Games for a Living、クラクラ制作企業などから5億円調達
EAの創設者Trip Hawkins氏が共同で立ち上げたWeb3ゲーム企業Games for a Livingは調達ラウンドで、5億円を調達した。
10:05
バイナンスCZ前CEO、懲役4か月の判決
米地裁は、仮想通貨取引所バイナンスのCZ前CEOに懲役4か月の判決を下した。法律違反を知らされていた証拠がないことなどが緩和材料となった。
09:20
東京都、デジタル証券発行の補助金申請を受付開始
デジタル証券(ST)発行企業を支援するため、東京都が補助金申請の受付を開始。都内の企業は申請が認められれば、ST発行に必要な経費の一部を補助してもらうことができる。
07:50
香港のビットコイン・イーサ現物ETF、初日出来高は米国版を大幅に下回る
6つの仮想通貨ビットコイン及びイーサリアムETFの初日出来高は1,100万ドルだった。1月に米国でデビューしたビットコインETF10銘柄の純流入額は6.55億ドルで、香港版はこれを大幅に下回った格好だ。
07:20
リップル社、日本にXRPL基盤のソリューション導入へ 
日本にXRPL基盤の企業向けソリューションを導入するため、リップル社とHashKey DXが提携。このソリューションを最初に利用するのはSBIグループの企業である。
06:45
バイナンスジャパン、ソラナ・XRPなどで日本円取引拡充
仮想通貨取引所Binance Japanは今年2月に、ラップドビットコイン、ファイルコイン、スイに対応追加。国内では、最多のラインアップを有する取引所として50銘柄を提供。
06:15
1つのソラナミームコインの時価総額が300兆ドルに、その理由は
この仮想通貨ミームコインの9割以上の発行数はトークン発行者に保有されており、「凍結権限」が発動されたため、購入した投資家はトークンの送信をすることができなくなっている。
05:50
米マイクロストラテジー、4月にもビットコイン買い増し
仮想通貨ビットコインを大量に保有しているが、2024年1Q業績については、売上高は前年同期比5%減の1億1,520万ドルとなった。株価は暴落している。
04/30 火曜日
14:45
米SECは一年前にイーサリアムの「正式調査命令」を承認していた コンセンシスの訴状で明らかに
米Web3企業コンセンシスは、対米SEC裁判で新たな書類を提出した。SECは一年前にイーサリアムを調査する正式命令を発行したと申し立てている。
14:34
個人マイナーがビットコインのブロック生成に成功、報酬3500万円相当を獲得
ビットコインのマイニングを行う個人マイナーがブロック生成に成功し、ブロック報酬と取引手数料で3,400万円の採掘報酬を獲得した。
13:18
EigenLayer、独自トークンをローンチへ
独自トークンEIGENをローンチしてエアドロップを行うことなどを、仮想通貨イーサリアムのリステーキングプロジェクトEigenLayerが発表。EIGENの役割も説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア