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米サークル、USDCのクロスチェーン機能をリリースへ 新たに5つのブロックチェーンへの対応も開始へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

USDCのクロスチェーン

米ドル連動型ステーブルコイン「USDCoin(USDC)」の発行に携わる米サークル社(Circle)は28日、USDCのクロスチェーン移送用のプロダクトを、近日中にリリースする計画を発表した。

また、年内にもUSDCが流通可能なネットワークをさらに5つ増やす展望も明かしている。追加予定のブロックチェーンは以下の通りだ。

  • アービトラム
  • コスモス(ATOM)
  • ニア(NEAR)
  • オプティミズム(OP)
  • ポルカドット(DOT)

サークル社主催の会議Converge22にて同社のJoao Reginattoプロダクト部長はCircleの新製品「Cross-Chain Transfer Protocol」はまず開発者向けに提供され、ウォレット、アプリ、金融サービスを構築する際に、ネットワーク間のUSDCの円滑な移送体験を実現すると説明。<最終的には「USDCの流動性レイヤーとして機能し、様々なエコシステム間で価値を移送する最も資本効率の良い方法を提供することを可能にする」とReginatto氏は加えた。

異なるブロックチェーン間でトークンを移動する方法として、現状では「ブリッジ」ソリューションが多様されている。これは出発側チェーンのスマートコントラクトにUSDCをロックアップし、目的地側チェーンでUSDCの代替トークン「xUSDC」を取得するもの。流動性が断片化されるだけでなく、ブリッジに対するハッキングリスクに晒される等の課題があった。

サークルの新製品はリリース時にイーサリアム(ETH)とアバランチ(AVAX)をサポートし、2023年以降、順次その他のチェーンをサポートしていく計画だ。

USDCとは

米ドルと1:1の割合で価値が連動されるように運用されている暗号資産(仮想通貨)ステーブルコイン。サークル社とコインベースの共同事業体「Centre」が発行しており、取引の基軸通貨として利用されるほか、DeFiの貸付などでも広く活用されている。

▶️仮想通貨用語集

関連:米サークル社CEO、ステーブルコインUSDCの安全性を強調 

USDCのマルチチェーン拡張

サークルはまた、USDCについて新たに5種類のネットワークに対応する計画を明かしており、合計で13のエコシステムをサポートする事になる。既に対応中のブロックチェーンは以下の通りだ。

  • イーサリアム
  • アバランチ
  • トロン(TRX)
  • アルゴランド(ALGO)
  • ステラ(XLM)
  • ソラナ(SOL)
  • フロー(FLOW)
  • ヘデラ(HBAR)

USDCのマルチチェーン拡張についてReginatto氏は、「機関や取引所、開発者などがイノベーションを起こし、信頼できるデジタルドルへ容易にアクセスするための扉を開放する」と強調した。

時価総額がUSDCを上回る別の米ドル連動型ステーブルコイン「テザー(USDT)」は、現在13のブロックチェーンをサポートしており、まもなくPolygon上での発行が予定されている。執筆時点ではUSDCの時価総額488億ドル(7兆円)はUSDTの時価総額である676億ドル(9.7兆円)の7割まで規模を拡大している。

2022年の弱気相場に、多くの企業が根本的な課題や流動性リスクに直面する中、サークルはUSDCの準備資産の内訳及び全カストディアンのリストを7月に公開。ステーブルコインの安全性に関する懸念が高まる中、同社はUSDCの仕組みや流動性、リスク管理等に関する一連のデータを開示している。

関連:米サークル社がUSDC準備資産の内訳など開示、透明性の強化を図る

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