仮想通貨取引所OKXをブロック
大手暗号資産(仮想通貨)取引所OKX(旧:OKEx)のウェブサイトは、ロシアでアクセスがブロックされていることがわかった。
現時点で理由は明確になっていないが、同国の連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督庁「Roskomnadzor」のウェブサイトに「4日にブロックした」と記載されている。
また、アクセス遮断の根拠になったのは、情報と情報技術と情報保護に関する連邦法の「15.3項」であると説明。この項目には、「国民の財産等に関する信頼できない情報を含むウェブサイトへのアクセスをブロックする」と書かれている。
一方で、大規模な暴動を呼びかけているウェブサイトなどもアクセスを禁止すると条件が複数書かれているが、OKXがブロックされている具体的な理由は明らかになっていない。CoinPostの提携メディアThe Blockによれば、VPNを経由すれば、アクセスできる模様だ。
ロシアを巡っては2020年9月、バイナンスが、Roskomnadzorからブラックリストの通知を受け取り、同国からのアクセスが禁じられた事例がある。同社のディレクターは当時、「我々はロシア市場での評判を重視しており、この決定には法廷で異議を申し立てる」と説明していた。
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ロシアの仮想通貨規制
ロシアは現在、仮想通貨の規制整備を加速している。現行法では、支払いに仮想通貨を禁止することは禁止されているが、取引は禁じられていない。
仮想通貨の規制整備を加速させている背景には、ウクライナ侵攻に伴う経済制裁がある。特に最近では、国際決済での仮想通貨利用を認める法整備が展開している。
22年10月には、ロシアの財務省と中央銀行が、仮想通貨を国際決済に利用できるようにする法案に、概ね合意。同国の財務省は規制した上で仮想通貨の認可に前向きだったが、以前は中央銀行が仮想通貨を禁止したい意向を示していた。
しかし、国際情勢とプーチン大統領による法整備の指示を受けたことで双方が合意に進んできた格好だ。
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