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ロシア、仮想通貨を国際決済に利用する法案で合意か=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の国際決済利用で合意か

ロシアの財務省と中央銀行は、暗号資産(仮想通貨)を国際決済に利用できるようにする法案に概ね合意したことが分かった。現地メディア「Kommersant」が22日に報じた。

法案に合意したことは、ロシアのMoiseev財務副大臣が明かしている。この法案には仮想通貨について、どのように入手するのか、何ができるのか、どうやって国際決済で利用するのかといった内容が書かれているという。

ロシアを巡っては最近、国際決済で仮想通貨を利用できるようにする動きが頻繁に報じられていた。現行の規制では同国で仮想通貨の取引は認められているが、決済に利用することは禁じられている。しかし、ウクライナ侵攻による制裁で状況が変わった。

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Putin大統領は金融面の自立を強化する必要があると考えており、Mishustin首相は貿易でシームレスな支払いを実現することなどを目的に、デジタル資産を含めた技術の開発に集中して取り組むべきだと主張している。

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一方でロシアは、規制しつつも仮想通貨を認可したい財務省と、仮想通貨を禁止したい中央銀行とで意見が合わないなど、法整備がなかなか進まない状況が伝えられていた。しかし現在は、国際貿易に仮想通貨を合法的に利用できるようにすべきという認識で、財務省と中銀が一致していることが報じられている。

今回の報道は、ロシアの現状に関する最新情報。同国は現在、仮想通貨を実際に国際貿易で利用できるように法整備を進め、法案可決に近づいている模様だ。

ロシアの動向

ロシアの国際決済を巡っては、ステーブルコインを利用するためのプラットフォーム構築に向け、複数の友好国と協業している可能性も浮上している。ステーブルコインの裏付け資産にはゴールドを例に挙げ、全ての当事者にとって価値が明確に確認できる資産を利用するとした。

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ステーブルコインとは

ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの銘柄とは違って、価格が常に安定している仮想通貨のこと。米ドルなど法定通貨に価値が裏付けられたものや、仮想通貨を担保資産に利用しているものなど、複数の種類がある。

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また今週は、ロシア財務省の金融政策部門のトップIvan Chebeskov氏が、同省作成のデジタル通貨規制法案では、仮想通貨で国際決済を行うことができる選択肢を企業に与えるべきとの見解を示したことも報じられた。

Chebeskov氏は、規制方法は政府間では完全には明確にはならないとし、企業に仮想通貨決済を行う機会を与えてしまった方が良いと主張。どの銘柄を利用するか、どの国と決済を行うか等は企業に任せるとの考えを示している。

さらに同氏は、デジタル通貨の規制は2022年内に、一定の結論が出ることを望んでいるとも説明。同国首相が年内に規制案を提示するよう求めているとし、「我々は今、再度議論を活発に行っている」と述べた。

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