人気MMORPGがブロックチェーンゲームに
上場企業の株式会社enishが開発し、ブロックチェーンゲームスタジオ「HashGames」から配信予定のブロックチェーンゲーム「De:Lithe Φ(ディライズファイ)」の第1回NFTプレセール(事前販売)が、2022年10月上旬に実施される。
最新作の「De:Lithe Φ 〜幻想のラビリンス〜」は、2020年にリリースされ、累計ダウンロード数777万を超える前作の「De:Lithe ~忘却の真王と盟約の天使~」の続編にあたる作品だ。
本作では、HashPalette社が開発・発行するNFT特化ブロックチェーン「Palette(パレット)」を導入。ゲームプレイを通して暗号資産トークンを獲得できる「Play to Earn(P2E)」エコシステムが実装されているのが特徴となる。
また、メインコンテンツとなるバトルステージやモンスターなどを自由に作り出せるようになっており、NFTの購入により、ダンジョン(Land)をカスタマイズして運営することのできるオリジナルダンジョンのクリエイト機能まで用意されている。
例えば、おしゃれ装備のコーディネートなどから始まり、面白いダンジョンを作ったり、みんながあっと驚くモンスターを作り出すことなど様々な遊び方が楽しめる。
De:Lithe Φでは、このようなNFTを活用した”新しいゲーム体験”をふんだんに盛り込んでおり、ブロックチェーンゲーム初心者から上級者まで、幅広いプレイヤーに本格ゲームを提供する。
NFTセール情報
記念すべき「De:Lithe Φ」のNFT(非代替性トークン)プレセールは、HashPalette社NFTマーケットプレイス「PLT Place」で行われ、複数のNFTが封入される4種類のNFTパックが販売される。
販売は、購入希望者すべてが支払いを終えた後に抽選し、当選者以外に全額返金する「デポジット形式」で実施される。ホワイトリスト(当選発表)の配布時期や、購入数量の制限については後日、詳細が発表される予定だ。
それぞれのパックは、販売される総数や価格、含まれるNFTのレア度が異なる。
- ユニークパック:計8パック(販売価格:35,000PLT)
- レジェンダリパック:計80パック(販売価格:18,000PLT)
- レアパック:計800パック(販売価格:4,500PLT)
- スタンダードパック:計4,112パック(販売価格:1,500PLT)
レアリティは全5種類。高いレアリティのアイテムほど、バトルで得ることのできるトークン量が増加する傾向がある。また、背景が「金」のものもバトルで得ることのできるトークン量が増加する傾向がある。
購入したNFTは、ゲーム内で武器や防具として装備できる。アバターの外観をカスタマイズするためのNFTも用意されているほか、トークンの採掘や他プレイヤーへの貸し出し、NFTマーケットプレイスでの売買にも使用できるようになる予定。
セール価格と抽選受付期間
<販売対象 1>
ユニークパック、レジェンダリパック、レアパック
販売時期:2022年10月21日(金)20:00 – 10月25日(火) 22:00
当選発表:2022年10月27日(木)20:00 *予定
<販売対象 2>
スタンダードパック
販売時期:2022年10月28日(金)20:00 – 11月1日(火) 22:00
当選発表:2022年11月3日(木)20:00 *予定
優遇措置
セール時の優遇措置は、次の通り。
プレイ自体は無料で可能
「De:Lithe Φ」は、前作「ディライズ」の未来を描いた作品で、基本無料でプレイできる。
挑戦する度に変化するランダムダンジョン「幻想のラビリンス」など、プレイヤーが長く楽しめる多彩なコンテンツが用意されている。キャラクターの職業(ジョブ)も複数のうちから選択することが可能だ。
様々な役割を持つクラスの中から、自分のプレイスタイルに合わせたクラスを育てることができる。
ゲーム開始時には、「ナイト・ビショップ・ウィザード・レンジャー」の4種類のクラスを提供予定。サービス開始後も個性的な特徴をもつクラスが定期的に追加される予定となっている。
De:Lithe Φ では、ゲーム内の戦闘は、リアルタイムで進行するコマンドバトルに、空間的な位置取りの概念を加えた「リアルタイムオンラインバトル」というバトルシステムを採用。ジョブや武器ごとのスキルを駆使して戦う。
さらに保有するNFTによって、ダンジョンやPvP(プレイヤー対プレイヤー)、GvG(ギルド対ギルド)大会に「所有権」を付与するシステムも存在し、オーナーは所有することでトークンによる収入を得られる仕組み。
また前作を遊んだスマートフォン版プレイヤーへの特別な特典も用意される。全員共通のプレイ特典および、各プレイヤーの育成度合い/戦闘力等に応じた特典が提供される計画だ。
公式サイトでは今後の開発ロードマップも公開されており、2022年4Q(翌年1月~3月)には、ゲーム内における投票やギルド機能、ダンジョン運営などゲームに大きく関わる部分で利用が可能なガバナンストークン「レガリアトークン(RGA)」や、ゲーム内通貨で使われるユーティリティトークン「ルピトークン(LUPI)」といった、トークンエコノミクスの詳細が発表される予定。
De:Lithe Φは、今後のグローバルスタンダードになるブロックチェーンゲームを目指し、まずはゲーム内トークン(暗号資産)のIEOを用いた上場に向けて着実に準備を進めている。
ロードマップやトークンエコノミクスなどの詳しい情報は、ホワイトペーパーに掲載されているのでチェックしておきたい。
HashGamesについて
HashGamesは、2022年2月に設立が発表された部門。
「De:Lithe Φ」のほか、9月に正式リリースされた「ELF Masters(エルフマスターズ)」や、人気NFTコレクション「CryptoNinja NFT」を題材にしたブロックチェーンゲーム「CryptoNinja Party!(CNPT)」を展開する。
ゲームトークンのInitial Exchange Offering(IEO)実施も計画しており、22年9月1日にはHash Palette社が暗号資産(仮想通貨)取引所bitFlyerと、ガバナンストークン「ELF」の流通を目的としたIEO提携を行った。
IEOとは、プロジェクトが開発・発行するトークンの資金調達を仮想通貨取引所が支援するというもので、仮想通貨取引所がトークンの販売業務、多くの場合で上場までサポートする仕組みだ。
2022年7月には、CNPTの1stセールをPLT Place実施し、3種類のレア度のNFTが販売され、最もレアなNFT(Legendary)の抽選倍率は45倍に達した。
同時期には、「エルフマスターズ」第1回セールも行われており、スターターパック1,500セット(マスターレアパック: 500点/30,000円、 ウルトラレアパック: 1,000点/15,000円)、計3,000万円相当が即完売するなど、こちらも人気を博した形。
これらの作品は、HashPaletteが開発するブロックチェーン「Palette(パレット)」上のサービスとして展開されている。クロスチェーンハブ機能を活かしたマルチチェーン対応や、海外ユーザーへのマーケティング支援サポートなども計画されている。
「Palette(パレット)」について
「Palette(パレット)」は、NFT(Non-Fungible Token)を利用したコンテンツ流通に最適化されたブロックチェーンネットワーク。日本発コンテンツのNFTを通じた流通強化を目的とする。
異なるブロックチェーン同士をまたぐNFTのクロスチェーン技術を実装していることが大きな特徴で、発行NFTを、イーサリアム(Ethereum)など他のブロックチェーンネットワークに転送することができる。「PLT(パレットトークン)」は、同チェーンのガバナンストークンで、パレットエコシステムにおけるコンセンサスノード運営報酬の支払い、スマートコントラクトの発行手数料(GAS)の支払い、NFT売買の決済などの用途で使用される。
採用例も増えており、2021年末には、実業家の前澤友作氏が宇宙旅行時に、同チェーンを使ってNFTを発行。また22年5月には、阪神タイガースのNFTサービス「Tigers Gallery」の基盤ブロックチェーンとして「Palette」を採用したことを発表した。